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職場で「適当にやっておいて」と言われたら?

職場で仕事を頼まれたとき、

「これ、適当にやっておいて」
「いい感じにまとめておいて」
「なるべく早めにお願い」
「ある程度できたら見せて」

このように言われて、**「結局、どうすればいいの?」**と困った経験はありませんか?

「適当にって、どのくらい?」
「早めって、今日?明日?」
「ある程度って、どこまで?」

実は、仕事の中では、このような「あいまいな言葉」が意外と多く使われています。

特に、発達障害のある方の中には、言葉を文字どおりに受け取りやすかったり、相手が言葉にしていない意図を推測することに難しさを感じたりする方もいます。

今回は、そんな「あいまいな指示」を受けたときの対処方法についてご紹介します。

「適当にやっておいて」が難しい理由

例えば、上司から、

「この資料、適当にまとめておいて」

と言われたとします。

指示をした側は、

「A4で1枚くらい」
「細かい説明はいらない」
「明日の会議までに」
「前回と同じような形で」

と考えているかもしれません。

しかし、その内容が言葉にされていなければ、受け取る側には分かりません。

そこで大切なのが、「分からない自分が悪い」と考えるのではなく、必要な情報を確認することです。

仕事では、相手の考えていることをすべて察する必要はありません。

分からない部分を具体的に確認することも、大切なコミュニケーションスキルの一つです。

「何を聞けばいい?」を整理してみよう

あいまいな指示を受けたときは、次のポイントを確認すると仕事が進めやすくなります。

  • 期限:「いつまでに必要ですか?」
  • :「A4で1枚程度でしょうか?」
  • 優先順位:「今やっている仕事より、こちらを先にした方がいいですか?」
  • 完成イメージ:「前回の資料と同じ形式で大丈夫ですか?」
  • 確認のタイミング:「一度途中で確認していただいた方がいいですか?」

「適当」「早め」「いい感じに」といった言葉を、数字・期限・量・具体的な行動に置き換えていくことがポイントです。

角を立てずに聞く「クッション言葉」

「具体的に言ってください」

と伝えると、場合によっては少し強い印象を与えてしまうことがあります。

そこで役立つのが「クッション言葉」です。

例えば、

「念のため確認させてください」
「こちらは明日の午前中までで大丈夫でしょうか?」

「認識が合っているか確認したいのですが」
「A4で1枚程度にまとめるイメージでよろしいでしょうか?」

「間違いがないように確認させてください」
「まず〇〇まで作成して、一度確認していただく形で大丈夫ですか?」

「優先順位を確認したいのですが」
「今取り組んでいる〇〇と、どちらを先に進めた方がよいでしょうか?」

このように、質問の前に一言加えるだけで、相手に与える印象が変わります。

質問することは、「分かっていないことを見せる」ことではありません。

むしろ、認識のズレや仕事のやり直しを防ぐための確認と考えることができます。

実際の職場を想定して練習してみる

「聞き方は分かったけれど、実際の職場では緊張して聞けない」

そんなこともあると思います。

ディーキャリアでは、知識として聞き方を学ぶだけではなく、実際の職場で起こりそうな場面を想定した練習を行うこともあります。

例えば、

上司:「この書類、適当に整理しておいて」

と言われた場面を想定します。

「分かりました」とだけ答えて仕事を始めるのではなく、

「念のため確認させてください。今日中に終わらせた方がよいでしょうか?」

「ファイルごとに分けて、日付順に並べる形で大丈夫ですか?」

など、どのように確認すればよいのかを実際に声に出して練習してみます。

一度で上手にできることが目的ではありません。

「この場面では何を確認すればいい?」
「どう言えば相手に伝わりやすい?」
「もう少しやわらかく聞くには?」

と一緒に考えながら練習することで、少しずつ自分に合った伝え方を見つけていきます。

「察する」だけではなく「確認する」という選択肢

職場でのコミュニケーションに苦手意識があると、

「こんなことを聞いたら怒られるかもしれない」
「一度で理解しなければいけない」
「周りの人は分かっているのに、自分だけ分からない」

と感じることもあります。

しかし、「分かったつもり」で仕事を進めて大きなズレが生じるより、事前に確認した方がよい場面もあります。

大切なのは、すべてのあいまいな表現を理解できるようになることではなく、分からないときに確認する方法を身につけておくことです。

「適当にって、どのくらいだろう?」

そう感じたときには、まずは

「念のため確認させてください」

という一言から始めてみてはいかがでしょうか。

ディーキャリア北九州オフィスでは、職場で起こりやすい場面を取り上げながら、指示の受け方や質問の仕方、報告・連絡・相談など、就職後にも活用できるコミュニケーションについて実践的に学んでいます。

「職場でのコミュニケーションに自信がない」
「分からないことを上手に質問できるようになりたい」

という方も、ぜひお気軽にご相談ください。

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