季節の変わり目に負けない!~効果的なセルフケアを身につけよう~
こんにちは!ディーキャリア川崎オフィス、生活支援員の伊藤です。
「最近、理由もなく疲れやすい」「気分が落ちやすくなった気がする」——そんなふうに感じていませんか?
今回は、そんな疲労感や気落ちの原因や、その対処方法をお届けします。自分の状態を知り、無理なく整えるためのヒントになれば幸いです。

🌡️「寒暖差疲労」とは?
気温差が激しい日が続くと、体が温度調整のために常に緊張状態を保とうとします。この緊張が続くことで自律神経が乱れ、体が疲れ果ててしまう状態が「寒暖差疲労」です。
- 1日の最高・最低気温の差、または前日との気温差が7℃以上になると起こりやすい
- 自律神経が体温調整のために過剰に働き続けることで疲弊する
- 特別なことをしていなくても「なんとなく重だるい」「調子が出ない」という状態になることがある
こんな症状、心当たりありませんか?
訓練で確認した主な症状の例です。自分の体調と照らし合わせてみてください。
- 朝から頭痛・全身の倦怠感があった
- 1日を通じて頭痛が残っていた
- 疲労感が抜けない感覚
訓練当日にも、このような状態を感じていた参加者がいました。「気合いが足りない」のではなく、体がそもそも疲れやすい状態になっていると知るだけで、自分への見方が変わります。
🛡️ 寒暖差疲労、どうやって対処する?
大切なのは、「治す」よりも「予防する」「緩和する」という視点です。今日から始められる対処法を5つご紹介します。
- 1体を内側から温める:夏場は冷たいものを摂りがちですが、胃腸を冷やし過ぎると体全体のバランスが崩れます。味噌汁やお吸い物など温かいものを日常に取り入れましょう。
- 2体を外側から温める:エアコンで体が冷えやすい室内では羽織れるものを用意しておくと安心。就寝前の入浴(湯船につかる)も体温調整に効果的です。
- 3適度な運動・ストレッチ:暑さに体を少しずつ慣れさせる「暑熱順化」が重要です。今のうちから意識的に外に出る時間を作り、温度変化に体を慣らしていきましょう。
- 4ゆっくりと深呼吸する:自律神経を自分で整えられる手段として、実は「深呼吸」がもっとも手軽で効果的です。意識的に「吐く」ことを長めに行うのがポイントです。
- 5腸内環境を整える:腸は「第二の脳」とも呼ばれ、メンタルにも直結します。発酵食品や食物繊維を意識して摂ることも有効です。
暑熱順化とは、あえて体を暑さに慣れさせることで、汗をかきやすくし、体温調整をスムーズにしていくプロセスです。消防士やラグビー選手など、過酷な環境で働くプロが早い時期から取り組んでいることでも知られています。
体が慣れるまでに必要な期間は約2週間。習慣化にかかる日数とほぼ同じと言われています。焦らず、毎日少しずつ続けることが大切です。
🌿 参加者が実践しているセルフケア
訓練の後半では、「最近実践して効果があったセルフケア」を参加者同士で共有しました。「どんな状態のときに」「何をしたら」「どんな変化があったか」という3つの視点で整理していただいた内容をご紹介します。
① アロマを使ったリラックス
- 状態:寝つきが悪い・焦りや緊張・1日の疲れの蓄積
- ケア:就寝前にアロマストーンにエッセンシャルオイルを数滴垂らして香りを楽しむ。複数の香りをブレンドすることも
- 変化:安眠効果でぐっすり眠れた・緊張がほぐれた・集中力が上がった
- 補足:香りの種類によって主な効果が異なる。使用後も香りが残るため、虫よけ・消臭・抗菌にもなった
「香り」は五感に直接働きかけ、自律神経に影響を与えます。職場でもハンカチに少しオイルをつけておき、休憩中にそっと嗅ぐだけでリフレッシュできるという応用の仕方も話題になりました。
② ウォーキング(早歩き30〜45分)
- 状態:体は疲れているのに神経だけ高ぶっている
- ケア:30〜45分ほど早歩きでウォーキング
- 変化:頭の雑念が減る・副交感神経が優位になりリラックスできた
③ 映画館で映画を観る
- 状態:ストレスが溜まっている
- ケア:映画館へ行き映画を観る
- 変化:爽快感・ストレスが抜ける感じ・気持ちが前向きになる
④ 不安なときの複数のセルフケア
- AIに気持ちをアウトプット→不安の根源を可視化・仕分けして現状を受け入れやすくなる
- 好きな服を着る→気分が上がる(休日に実践)
- 湯船に浸かる→体を温めて気持ちを落ち着かせる
- 甘いものを食べる→自分へのご褒美としてほっとする時間をつくる
- SNS・YouTubeで似た境遇の人を探す→「自分だけではない」という安心感・参考材料になる
🔍 「頭がぐるぐるして集中できない」——ケーススタディ
訓練の後半では、参加者のひとりが抱える困りごとをみんなで考える「ケーススタディ」を行いました。
- 状態:頭の中が常にいろんなことを考えている
- 試したケア:メモに箇条書きで今必要なことを整理→あまり効果がなかった
- 目標:目の前のことに集中できるようにしたい
特性の視点から考える
発達障害のある方の中には、頭の中でさまざまな考えが同時に浮かびやすく、注意が分散してしまうという特性を持つ方がいます。これは「努力が足りない」のではなく、脳の情報処理の特性によるものです。
何度も同じことが頭に戻ってくる場合は、そのことに「まだ答えが出ていない」「解決策が決まっていない」という状態が続いているケースが多くあります。
参加者から出てきたセルフケアのアイデア
何度試してもリセットされてしまうような困りごとは、「セルフケアで対処する問題」ではなく、根本的な解決が必要な問題であるケースがあります。
そのような場合は、「何をすべきか」を具体的なステップに落とし込み、「いつやるか」を決めてメモしておくことで、頭の中のスペースを少し空けることができます。「一旦ここに預ける」という感覚です。解決できるかどうかより、「どう対処するか」を決めることが、まずは大切な一歩になります。
特性からくる困りごとは、すべて自力で克服しなくてもよいものです。
たとえば、集中力が続きにくい場合には「こまめな休憩時間を設ける」「タスクを細かく区切って確認する」といった配慮を職場に求めることができます。これは「合理的配慮」と呼ばれる、障害のある方が働きやすい環境を整えるための正当な仕組みです。
「どんな配慮をお願いすればいいかわからない」という方も、就労移行支援の訓練を通じて、自分の特性を理解し、言語化する練習を積み重ねていくことができます。ディーキャリアでは、セルフケアの実践と同時に、職場での配慮の求め方についても一緒に考えていきます。
📋 今日のまとめ
- 気温差7℃以上が続くと「寒暖差疲労」が起こりやすくなる
- 体を内側・外側から温める・深呼吸・暑熱順化(約2週間)が有効な対処法
- アロマ・ウォーキング・映画・AIへのアウトプットなど、自分に合ったケアを見つけることが大切
- 「頭がぐるぐる」するときは、行動を具体化してメモに「預ける」ことで楽になることがある
- 特性による困りごとは一人で抱え込まず、合理的配慮を活用できる
セルフケアに「こうしなければならない」という決まりはありません。今の自分の状態を知り、少しでも楽に過ごせる方法を少しずつ積み重ねていくことが、長く働き続けるための土台になります。
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