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「あの人のせいで気分が最悪」——感情の主導権を自分に取り戻す方法

こんにちは!ディーキャリア 川崎オフィス 職業指導員の吉村です。

「あの人のせいで、また気分が最悪……」

仕事や日々の生活の中で、自分の心が誰かの言動に振り回されて、疲れ果ててしまうことはありませんか?

  • 上司に少し注意されただけで、「もう居場所がない」と一日中どんよりしてしまう
  • 同僚の何気ない一言を「バカにされた」と受け取り、夜も眠れなくなる
  • LINEの返信が来ない間、スマホを何度も確認しては不安に飲み込まれる

もし心当たりがあるなら、それはあなたの気分が完全に「相手次第」になってしまっているサインかもしれません。相手の機嫌が良ければ安心し、悪ければ奈落の底へ。これが「感情の主導権を他者に預けている」状態です。

「でも、感情なんて勝手に湧いてくるものだし、コントロールなんて無理だよ。」

そう思うかもしれません。実はそれ、半分は正解です。感情が起きること自体は止められませんが、その感情に「一生乗っ取られ続けるかどうか」は、自分自身で選ぶことができます。

今日は、感情の振り回されから卒業するためのトレーニング「コラム法」をご紹介します。


1. 感情は「自動的に」起きる防衛本能

まず知ってほしいのは、感情はあなたの意志とは関係なく「自動的に」起きるということです。

例えば、目の前で急ブレーキの音がしたら、心臓がバクバクしますよね?これは脳が「危険だ!」と判断して体を守ろうとする生存本能です。対人関係での不安や怒りも、これと同じ。脳が「自分を守らなきゃ」と反応しているだけなのです。

「不安になるな」「落ち込むな」と自分に言い聞かせても消えないのは、あなたが弱いからではありません。脳が正常に動いている証拠です。ですから、感情が湧いたこと自体で自分を責める必要はまったくないのです。


2. 感情の強さを決める「頭の中のつぶやき(自動思考)」

出来事が起きたとき、感情とほぼ同時に、頭の中に一瞬で浮かぶ「つぶやき」があります。これを心理学では「自動思考」と呼びます。

  • 出来事: 上司が厳しい顔でこちらを見た
  • 自動思考: 「あ、何か怒られる」「嫌われているんだ」
  • 感情: 強い不安、恐怖

実は、出来事そのものがあなたを傷つけているのではなく、この「自動思考」の内容が、感情のボリュームを大きくしているのです。

ここで立ち止まって考えてみましょう。その「つぶやき」は、100%の真実でしょうか?

上司が厳しい顔をしていたのは、単にお腹が痛かっただけかもしれませんし、別の難しい案件で悩んでいただけかもしれません。

「自分の考えは、あくまで一つの可能性に過ぎない」

そう気づくことが、感情の主導権を自分に取り戻す第一歩です。


3. 実践!「コラム法」で心の整理整頓

「コラム法」は、モヤモヤした出来事を5つの項目に沿って書き出すワークです。頭の中でぐるぐるしている悩みを、紙やスマホに「書き出す」ことで、客観的に眺めることができます。

項目具体的な書き方
① 状況「いつ・どこで・誰と・何があったか」を客観的に書く
② 感情と強さ不安、イライラ、悲しみなど。その強さを0〜100%で表す
③ 自動思考その瞬間、頭をよぎった言葉やイメージをそのまま書く
④ 別の見方「もし友人が同じ状況なら何と声をかけるか?」など別の視点を探す
⑤ 結果④を書いた後、②の感情の強さがどう変わったか確認する

【実践例:仕事編】

  • ① 状況: 勇気を出して会議で意見を言ったが、反応が薄く、すぐに次の話題に移った。
  • ② 感情: 惨めさ(90%)、恥ずかしさ(80%)
  • ③ 自動思考: 「的外れなことを言ったんだ」「みんな私のことを仕事ができないと思っている」
  • ④ 別の見方:
    • 時間が押していたので、議事進行を優先したのかもしれない。
    • 自分の意見が高度すぎて、みんな検討する時間が必要だったのかも。
    • 少なくとも「発言した」という事実は、自分の成長に繋がっている。
  • ⑤ 結果: 惨めさ(90% → 60%)。「次はもっと短くまとめてみよう」と前向きになれた。

4. 反応は「自動」、でも選択は「自分」

コラム法を使うメリットは、落ち込まなくなることではありません。「落ち込みから回復するルートを自分で作れるようになる」ことです。

  • これまでのあなた: 嫌なことが起きる → 感情に飲み込まれる → 一日が終わる
  • これからのあなた: 嫌なことが起きる → 感情に気づく → 「本当にそうかな?」と一歩引く → 別の解釈を選んでみる → 少し心が軽くなる

これが、感情の主導権を自分に取り戻すということです。あなたの人生のハンドルを、苦手な誰かに握らせたままにしておくのはもったいないですよね。


5. 心を整えるための3つのアドバイス

  1. 「鮮度」が大事: モヤモヤが消えないうちに書くのが効果的ですが、感情が激しすぎるときは無理をせず、少し落ち着いてから振り返りましょう。
  2. 汚い言葉もOK: 誰に見せるわけでもありません。心の中のどろどろした本音も、そのまま書き出すことでデトックスになります。
  3. 「かもしれない」の魔法: 別の見方が思いつかないときは、語尾に「〜かもしれない」をつけるだけでOKです。それだけで脳は別の可能性を探し始めます。

まとめ

コラム法は、筋トレと同じです。一度やっただけでバキバキに心が鍛えられるわけではありません。しかし、何度も繰り返すうちに「あ、またいつもの極端な考えが出てきたな」と、自分のクセを愛おしく思える日が必ず来ます。

その「気づき」こそが、あなたが自分らしく働くための大きな武器になります。

ディーキャリア 川崎オフィスでは、こうしたメンタルスキルを実際のワークを通して学ぶプログラムを多数用意しています。一人で抱え込まず、一緒に心のトレーニングを始めてみませんか?

気になる方は、いつでもお気軽にお問い合わせくださいね!


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