表情筋を動かせば、心も変わる ー 面接前の1分習慣ー
こんにちは。生活支援員の齋藤です。
「面接で緊張すると顔がこわばる」「同僚に『何考えてるか分からない』と言われた」
——こんな経験はありませんか?
実は表情は、単なる見た目の問題ではありません。あなたの心理状態を映し出すだけでなく、逆に心の状態を変える力も持っています。この記事では、表情筋と心の関係、表情が固まる理由、そして明日から使える実践的なトレーニング法を紹介します。

1. 表情と心は「相互に」影響し合う
多くの人は「嬉しいから笑う」「悲しいから泣く」と考えています。しかし心理学の研究では、逆のルートも存在することが分かっています。
表情フィードバック仮説とは?
- 笑顔を作ると → 実際に気分が明るくなりやすい
- 眉間にしわを寄せると → ストレスや不快感を感じやすくなる
これは、顔の筋肉が動くと、その信号が脳に伝わり、感情を認識する回路や自律神経の働きに影響するからです。
つまり:
- 感情 → 表情(これは誰でも知っている)
- 表情 → 感情(これが意外と知られていない)
だから、意識的に表情を動かす習慣は、気分の安定や人間関係の改善にもつながります。
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2. なぜ表情が固まってしまうのか?
表情が乏しくなる原因は、性格だけではありません。次のような環境や習慣も大きく関係しています。
① 頭の中がフル回転している
面接や会議で「次に何を話そう」「この答え方で合ってる?」と考え込むと、顔の筋肉まで意識が届かず、表情が止まってしまいます。
例:
- 面接官の質問に答えながら、頭の中で文章を組み立てている
- プレゼン中、スライドの内容を思い出すのに必死
② 「正確に話すこと」を優先しすぎている
ミスを恐れて言葉の選び方に集中すると、相手への反応(うなずき、笑顔など)が減ります。
例:
- 「間違ったことを言ってはいけない」というプレッシャー
- 完璧な敬語を使おうとして、表情が硬くなる
③ 日常で顔を動かす機会が少ない
以下のような生活が続くと、表情筋が硬くなり、動かしにくくなります。
- 一日中パソコン作業で、ほとんど会話がない
- リモートワークで画面越しのやりとりが多い
- マスク生活で口元を動かす必要性が減った
イメージ: 運動不足で体が硬くなるのと同じで、顔の筋肉も使わないと固まります。
④ 感情を出さない習慣が身についている
幼少期から「静かにしなさい」「騒がないで」と言われ続けると、無意識に感情表現を抑える癖がつくことがあります。
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3. 採用面接で表情が大切な理由
採用面接や職場では、話す内容だけでなく、非言語コミュニケーションも評価されています。
面接官や上司が見ているのは:
- 反応の分かりやすさ — この人は話を理解しているか?
- 安心感 — 一緒に働きやすそうか?
- 協調性 — チームに馴染めそうか?
表情が少し動くだけで得られる効果
✓ 「ちゃんと聞いている」ことが相手に伝わる
✓ 緊張していても誠実さや意欲が伝わる
✓ 会話のテンポが自然になり、場が和む
重要なポイント: 無理に満面の笑みを作る必要はありません。ほんの数ミリ、口角が動くだけでも印象は大きく変わります。
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4. 今日からできる!実践的な表情トレーニング
■ 1分でできる基本練習
① 口角アップ練習(安心感を出す)
やり方:
- 唇を軽く閉じる
- 口角を2〜3ミリだけ上げる(鏡で見るとほぼ分からないくらいでOK)
- そのまま10秒キープ
- 力を抜いて、もう一度繰り返す
いつやる?
面接の待合室で、会議の直前に、電話をかける前に
効果:
小さな動きでも、脳は「笑顔」として認識し、緊張が和らぎます。
② 聞いている表情トレーニング(面接・会議向け)
やり方:
- 相手の目を見る(または鼻のあたり)
- 軽くうなずく
- 口角を少し上げたまま「はい」「なるほど」と短く返事
ポイント:
大きくうなずく必要はありません。「2cm頭を動かす」くらいの小さな動作でも、相手には「聞いてくれている」と伝わります。
練習方法:
- YouTubeのニュース動画を見ながら、画面に向かって反応する
- 家族や友人との会話で意識的に試す
③ あいうえお体操(表情筋のウォームアップ)
やり方:
- 「あ」— 口を縦に大きく開ける
- 「い」— 口を横に引いて、歯を見せる
- 「う」— 唇を前に突き出す
- 「え」— 口を横に開き、頬を上げる
- 「お」— 口を丸く開ける
セット数: ゆっくり1周×3回
いつやる?
面接の30分前、朝の準備中、お風呂で
効果:
顔の筋肉が温まり、自然な表情が作りやすくなります。スポーツの準備体操と同じです。
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5. 科学的に見た表情トレーニングの効果
表情筋トレーニングがなぜ効くのか?心理学・神経科学の視点から説明します。
① 神経フィードバック
顔面神経からの信号が脳に戻り、感情を処理する領域(扁桃体など)に影響を与えます。つまり、顔を動かすことで脳の感情回路が変化します。
② 自律神経の調整
穏やかな笑顔や深い呼吸を伴う表情運動は、副交感神経(リラックスモード)を優位にします。結果として、緊張が和らぎます。
③ 社会的フィードバックの好循環
- あなたの表情が動く↓
- 相手の反応が良くなる(「話しやすい人だな」) ↓
- 会話がうまくいく ↓
- 自信がつく ↓
- さらに自然な表情が出せる
このように、ポジティブな循環が生まれます。
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まとめ
表情筋は、見た目だけの問題ではありません。心と体、そして人間関係をつなぐ重要な役割を持っています。
覚えておきたい3つのポイント:
- 表情は感情の結果であり、同時に感情を作る要素でもある
- 表情が固まるのは、性格ではなく習慣や環境の影響が大きい
- 1日1分の小さなトレーニングでも、就労・面接の印象は変わる
今日から始める第一歩:
まずは朝、洗面所で「口角を2ミリ上げる」練習を10秒だけやってみてください。小さな変化でも、続けることで自然な表情と安心感が育っていきます。
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