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「AIに仕事を奪われる」は本当?変わる働き方と求められるスキル
はじめに:AIブームの今、本当に知っておくべきこと
こんにちは!ディーキャリア 川崎オフィス 職業指導員の吉村です。
ChatGPTが登場してから約2年。AI技術の進歩が私たちの働き方にどんな変化をもたらしているのか、非常に注目が集まっていますよね。
2025年はさまざまな生成AIが登場して、まさに戦国時代に突入した感があります。
果たしてAIが人間の脅威となるのか⁈ AIがもたらす新しい可能性について一緒に考えてみましょう。

AIが「できること」「できないこと」の境界線
AIってすごく万能に見えますが、実は得意不得意がはっきりしていて、人間との役割分担が自然に生まれています。
AIが得意なのは、大量の情報から共通点を見つけること。同じ作業を何度も繰り返すこと。文章を要約したり、他の言語に翻訳したり、写真の中の人や物を見分けることです。
でも、AIにできないこともたくさんあります。全く新しいアイデアを思いつくこと、相手の気持ちを察すること、予想外のことが起きた時に臨機応変に対応すること、「これって正しいことなのかな?」と判断することは、やっぱり人間じゃないとできません。
つまり、AIは決まった手順がある作業はとても上手だけど、その場その場で考えて判断する必要があることは苦手なんですね。AIって聞くと、なんだかすごく複雑で難しいものに思えますが、「とんでもなく優秀な電卓」のようなものと考えると良いかもしれません。
実際に使ってみて分かったこと
私も実際にAIを使ってみて、その便利さを実感しています。会議が終わった後、録音した音声をAIに聞かせると、自動で文字に変換してくれます。さらに、その内容をまとめた議事録の下書きまで作ってくれるんです。それも「議事録形式で要約して」と一言入力するだけで。
以前は会議後に1時間かけて議事録を作っていましたが、今は15分程度で完成します。余った時間で、会議の内容についてもっと深く考えたり、次にやるべきことを整理したりできるようになりました。
ただし、AIは完璧ではありません。難しい専門用語を聞き間違えたり、微妙な話の流れを理解できなかったりします。だから、最後は必ず人間がチェックして修正する必要があります。
今では、このAIの助けなしに議事録を作るなんて考えられません。まさに、手放せない便利ツールになっています。
働き方が少しずつ変わってきている
私のような経験をしている人は、きっとたくさんいることでしょう。AIという便利なツールが登場したことで、私たちの働き方は少しずつ変わってきています。
簡単なデータ入力、お決まりのお客様対応、基本的な資料作成など、手順が決まっている作業は、AIが代わりにやってくれるようになりました。その分、私たちはもっと面白くて、アイディアを考える必要がある仕事に時間を使えるようになっています。
面白いことに、AIが普及したおかげで、新しい種類の仕事も生まれています。AIを上手に使いこなすお仕事、AIが正しく動くかチェックするお仕事、AIを使ったサービスを企画するお仕事などです。AIに関連する資格の種類も増えてきましたよね。
昔、パソコンが普及した時も同じようなことが起きました。1995年にWindows95が発売され、一般家庭にパソコンが爆発的に普及しました。その後、1998年にImacが発売され、核心的なデザインが多くの人々の心を掴みました。今では、仕事でパソコンを使用しないなんて考えられないですよね?新しい道具が登場すると、それを使った新しい仕事も一緒に生まれるんです。
業界によって違うAIの使われ方
業界によって、AIの使われ方は全然違います。
銀行や保険会社では、ローンの審査など決まった基準で判断する作業にAIを使っています。でも、お客様の複雑な事情を聞いて最適な提案をするのは、やっぱり人間の仕事です。
工場では、製品に不良がないかチェックしたり、機械の調子を予測したりするのにAIを活用しています。でも、長年の経験で培われた職人さんの技術は、AIにとって大切な勉強材料になっています。
病院では、レントゲン写真を見て病気を見つける手助けにAIを使っていますが、患者さんの心のケアは人間にしかできません。学校では、一人ひとりに合った勉強方法を提案するのにAIを使っていますが、子どもたちの心を育てるのは先生の大切な役割です。
AIが開く新しい可能性
ここで、とても大切なお話をしたいと思います。AIという便利なツールは、これまで働くのが大変だった人たちにも、新しいチャンスをもたらしています。
目が見えない・見えにくい方は、AIが写真の内容を声で説明してくれるおかげで、デザインや宣伝の仕事ができるようになりました。耳が聞こえない・聞こえにくい方は、AIが話した言葉を文字にしてくれるので、会議や電話対応がずっと楽になりました。
体を動かすのが難しい方にとって、AIは単なる手助けではなく、能力を広げてくれる頼もしい道具です。声で文書を作成し、AIが文章を整理してくれる。頭の中のイメージをAIが絵にしてくれる。外国語もAIが翻訳してくれる。
これらの技術は、今まで難しかった仕事を可能にし、一人ひとりの得意なことや専門知識を最大限に活かせる環境を作っています。つまり、AIは「できないことを補う」だけでなく、「新しい可能性を広げる」役割も果たしているのです。
障害特性による社会的障壁もAIが取り除く、そんな未来が今そこに来ているかもしれません。
今から始める「AIとの上手な付き合い方」
では、私たちはどう準備すればいいのでしょうか?
まず、身近なAIツールを実際に使ってみることから始めましょう。ChatGPTで質問してみる、写真加工アプリで遊んでみる、スマホの音声入力を使ってみるなど、難しく考えずに触ってみることが大切です。
同時に、人間だからこそできることを大切にしていきましょう。人とのコミュニケーション、物事をさまざまな角度から考える力、今までにないアイデアを思いつく力は、AIが進歩すればするほど価値が高まります。
新しいことを学び続ける習慣も大切です。技術の流れについていき、自分の業界の変化に敏感になり、いろいろな分野の知識を身につけることで、変化に対応できる柔軟性を保てます。でも、全てを一度に覚える必要はありません。興味のあることから少しずつでいいのです。
これからの働き方
将来の働き方は、AIが人間の代わりに働くのではなく、AIが人間の能力を助けてくれるスタイルになるでしょう。
デザイナーさんはAIに下書きを作ってもらって、そこに自分らしさを加える。営業の方はAIにお客様の情報を分析してもらって、実際の関係作りに集中する。お医者さんはAIの診断サポートを参考に、治療方針を決めるといった感じです。
これからは、決まった時間に決まった場所で決まった仕事をするスタイルから、場所を選ばず必要な時に自分の得意なことを発揮するスタイルに変わるなど、多様性のある働き方にシフトするのかもしれませんね。
会社が求める人
会社が求めるのは、AIツールを使いこなせる人、チームワークを大切にできる人、物事を多角的に深く考えられる人です。
でも、一番大切なのは、新しいことを楽しめる心かもしれません。失敗を「勉強になった」と思えて、いろいろな考え方を受け入れられる人なら、AIと一緒に成長していけるでしょう。
「完璧な人」である必要はありません。大切なのは、学び続けたい気持ちと、新しいことに挑戦してみる勇気なのです。
まとめ:AIは便利な道具の一つ
歴史を振り返ると、新しい技術は常に新しい仕事を生み出してきました。蒸気機関、電気、コンピューター、インターネット。そのたびに人類は上手に使いこなし、より便利な社会を築いてきたのです。
AIも同じです。上手に使いこなすことで、私たちはもっと充実した働き方ができるようになります。AIの得意なことは任せて、人間にしかできないことに集中する。この使い分けが、明るい未来への鍵かと思われます。
特に、これまでいろいろな制約があって能力を十分に発揮できなかった人たちにとって、AIは大きな可能性を開いてくれます。技術が人の多様性をサポートし、一人ひとりの良いところを最大限に活かせる社会。それが、AIのある未来の姿なのかもしれません。
今から準備を始めれば、AIという便利な道具を使いこなして、より楽しい仕事人生を送ることができるでしょう。新しい可能性にワクワクしながら、一歩ずつ前に進んでいきましょう。
AIは、私たちが使いこなす便利な道具の一つなのです。
この記事が、あなたのAIに対する理解を深めるお役に立てれば嬉しいです。AIという新しい道具と一緒に、素敵な未来を作っていきましょう。

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