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【発達凸凹×二次障害】気分障害

こんにちは。ディーキャリア川崎オフィス 職業指導員の吉村です。

発達に凸凹があることで、ネガティブな経験が重なり、精神的な疾患を引き起こすことは、一般的によく知られています。
実際に、ディーキャリア川崎オフィスにご相談に来られる方の多くが、職場での失敗体験が元で、なんらかの精神疾患を発症されています。

「同じミスを繰り返す」
「仕事が覚えられない」
「大事な要件を忘れてしまった」

など、発達障害の特性を起因とする困難さに対して、適切な理解や対応がされず、周囲から孤立してしまったり、一人で悩みを抱え続けることで自尊心が低下し、やがては無力感や空虚感、場合によっては怒りを蓄積させることにもなります。

このような状態に陥ると、ますます周囲との関係性が悪化して孤立感を募らせてしまう、負のスパイラルが固定化してしまいます。

発達障害は、とくに精神遅滞(知的の遅れ)がない場合、一見すると定型発達との違いが分かりにくく、特性上の困難さを抱えていても、周囲から理解されにくいのが特徴です。
一番身近にいる家族でさえも、当事者が抱えている悩みに気が付かないことも多く、支援の手が届きにくいのが現状です。

二次障害としての精神障害は、蓄積された怒りや葛藤が自分以外の対象に向かい、反社会的な犯罪行為を引き起こす「外在化障害」と、不安や気分の落ち込みが自分の内面に向かい、情緒的な安定が図れない状態となる「内在化障害」の2つに分類されます。
今回は、内在化障害の代表的な精神疾患である、気分障害についてお話ししたいと思います。

気分障害とは

気分障害とは、気分の変調が日常生活に支障をきたす精神疾患の総称です。
約200人に1人が罹患すると言われており、非常に身近な精神疾患と言えます。
気分障害には、大きく分けて2つの精神疾患があり、抑うつ状態が常態化する「うつ病」と、抑うつ状態と躁状態を繰り返す「双極性障害」があります。

うつ病の代表的な症状は以下の通りです。

  • 気分の落ち込み
  • 不安、焦燥
  • イライラ
  • 思考制御、制止
  • 妄想(被害、罪業、貧困)
  • 意欲減退
  • 集中力低下
  • 身体愁訴
  • 不眠
  • 食欲・性欲低下

うつは年代によって特有の症状の出方があると言われています。
若年層に多いのは、イライラや攻撃性、粗暴性など、他責攻撃型が見られることがあります。
一方、老年層のうつ症状は「喉が詰まっている感じがする」など、身体的な不具合にフォーカスすることが特徴です。
これは一説によると、自身の老いを受け入れられないことが背景と言われており、老いに伴う悲哀や喪失がきっかけにうつ症状が悪化するケースは少なくありません。

双極性障害の躁状態の時は、以下のような症状が現れます。

  • 気分の高揚、爽快気分
  • 易怒、興奮
  • イライラ
  • 観念奔逸
  • 妄想(誇大)
  • 行為心拍
  • 過活動、多弁、多動
  • 浪費
  • 睡眠時間短縮
  • 食欲・性欲亢進

「気分の高揚」や「気分爽快」など、一見すると悪くないのでは?と思われがちですが、全く眠らずに活動を続けたり、突然高額の買い物をして借金を背負ったり、日常生活の破綻を招く危険性が高いのは、むしろ躁状態の方だと言われています。
躁状態にいる時は、万能感ゆえに自分の状態に気が付きにくく、気が付いた時にはすっかりエネルギーが枯渇してしまい、一気に抑うつ状態へとなってしまいます。
こうして躁状態と抑うつ状態を繰り返すうちに、だんだん再発の周期が短くなっていきます。

早めの治療を

気分障害の治療は薬物療法を基本とします。
うつ病治療の基本となるのは抗うつ薬ですが、十分な効果が認められない場合は、抗うつ薬の効果を高める目的で、非定型抗精神病薬を組み合わせて使用することもあります。
その他には、抗不安薬、気分安定薬、睡眠導入薬も、状態に合わせて用いられます。

双極性障害は、主に気分安定薬と非定型抗精神病薬が用いられますが、その時の状態によって治療法が異なるため、薬の使い分けが非常に難しいとされています。
特に、抑うつ状態の時に抗うつ薬を使用すると、急激に躁状態となる「躁転」が引き起こされることがあり、とても注意が必要です。

薬物療法は、主治医とよく相談をしながら、処方された量と回数をしっかりと守り、毎日欠かさず服薬することが重要になります。
あまり効果が感じられなかったり、いったん症状が治まったなどの理由で、自己判断で服薬を止めてしまうと、再発を繰り返してしまうのが、気分障害の特長でもあります。

ご自身に異変を感じたら、できるだけ早く病院やクリニックで診察を受けましょう。
もし、どこで受診して良いか分からずお困りでしたら、川崎エリアのクリニックをご紹介することも可能です。

ひとりで悩まず、先ずはご相談ください。

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