発達障害~見えない障害だからこそ、目に見える漫画で~
こんにちは!
ディーキャリア川崎オフィス、生活支援員の伊藤です。
今回は、最近私が読んだ漫画を紹介したいと思います。漫画の名前は「Shrink~精神科医ヨワイ~」です。
「Shrink~精神科医ヨワイ~」とは?

この漫画が題材としているのは「精神医療」です。
「うつ」や「双極性障害」、そして「大人の発達障害」といった障害を、精神科医の「弱井先生」と精神科へ訪れた人の視点から、「障害が発覚してから、どのような過程を経て社会復帰を目指していくのか」をひとつひとつ丁寧に描かれています。
もちろん、障害によって様々な葛藤や困難さがあるため、一筋縄ではいきません。それを乗り越えていくためにどのようなアプローチがあるのかを、この漫画では道筋を示してくれています。
ちなみに、この漫画の題名になっている「Shrink(シュリンク)」という単語は、元は「縮む」「収縮する」といった意味ですが、アメリカでは「妄想で大きくなった患者の脳を小さく(shrink)してくれる仕事」といった意味合いで精神科医のことを指すスラングとして使っているそうです。この漫画にとってもイメージに合ったものだと言えます。
この漫画から見えてくるもの
私がこの漫画を読んで感じたことが2つあります。それは、「自分の課題や困りごとに対処するには、人とのつながりが非常に大切」であることと、「精神科に対するネガティブなイメージが根強い」ということです。
自分の課題や困りごとに対処するには、人とのつながりが非常に大切
まずこの漫画の特徴として、障害福祉に関連する機関や人が毎回出てくることが挙げられます。
障害に関して何に困っていて、どうなりたいのかといった、障害を持っている方の希望と医師の見立てを合わせて、必要な機関へつないでいく。そして、その道のプロと困りごとについて対処方法を学んでいくことになります。自分で困りごとに対処していくのは大事なことですが、それ以上に困りごとを共有したり、一緒に考えるような人とつながることは、障害に悩む人にとって非常に大切なことなのです。
また、実在する関連機関への取材を元に作られているとのことでしたので、どんな機関があって、どんなサポートがあるのか紹介されています。参考の一つとして読んでみるのも良いかと思います。
精神科に対するネガティブなイメージが根強い
この漫画でも描かれていることですが、本人の障害に対する受容が上手くいかなかったり、または周囲からそうではないと言われてしまい、精神科へ通わなくなるといったケースがあります。
また、「精神科は特別な場所」や「少し落ち込みがちだけど、そんなことで通院してもいいのか」といったように、ある種の考えがあって、通院することへのハードルを高くしてしまっている現状もあります。
作中ではそんな問題に対してアメリカの事例を出して紹介しています。日本人の多くが考えがちな「そんなこと」、それこそ「失恋した」や「飼っていたペットが亡くなった」時に、予約をして話を精神科医に聞いてもらうのだそうです。
また、弱井先生はこうも言っています。「もっと精神病患者が増えればいい」と。
このセリフは作者の想いも込められているそうです。
「日本もそれくらい気軽に精神科を受診できるようになってほしい、そうすれば多くの患者を救うことができる。」
この漫画を読むと、不思議と気持ちが楽になります。それこそ、弱井先生を始めとした様々な登場人物たちが読み手を励ましたり、勇気をくれているかのように感じます。
最後に
この漫画では、様々な精神疾患を取り扱っていますが、どれ一つとして暗い話のままで終わることはありません。挫折や葛藤、苦しいと思う場面はありますが、最後にはハッピーエンドで終わるようになっています。また、取り扱う障害ごとにオムニバス形式で物語が展開されるので、特定の障害について知りたい、読みたいといった方にもおすすめです。発達障害に関することは、1~2巻、障害者雇用に関することは8巻で紹介されています。ぜひ、読んでみてください!
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