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【発達凸凹×二次障害】不安障害の治療 ~エクスポージャー療法~

こんにちは!ディーキャリア川崎オフィス 職業指導員の吉村です。

前回のブログでは、以下の不安障害の種類と特徴についてお話ししました。

  • 全般性不安障害
  • 限局性恐怖症
  • パニック障害
  • 社交不安障害

今回は、これらの不安障害の治療方法で、高い効果が認められている「エクスポージャー療法」についてご紹介します。

エクスポージャー療法

あえて辛い状況下に自分を置くことによって、その対象に慣れていこうという行動療法のこと。
不安に身を曝すことから「曝露療法」や「曝露反応法」とも呼ばれています。不安となる対象を避け続けていると、かえってその不安が大きくなるという経験、皆さんにはありませんか?
回避することによって不安が慢性化したり、悪化したりすることがあります。

このような場合、不安を克服するために行動を起こすことが必要になります。
不安の原因に段階的に触れることで、少しずつ不安に慣れていく治療法のことをエクスポージャー療法と言います。

例えば、電車に乗ることに不安がある場合。
いきなり電車に乗るのはとても怖いですよね。
なので、まずは最寄り駅に行ってみることだけをやってみます。
駅に行くことへの不安が薄れてきたら、次の段階では駅のホームまで行ってみるなど、できることから少しずつレベルを上げていき、最終的に恐怖感が消失するまで繰り返していきます。

上記のように、実際に体験して慣れていく方法を「外的エクスポージャー」というのに対して「想像エクスポージャー」という方法もあります。
想像して体験する方法で、一種のイメージトレーニングのようなものです。
実際に駅まで行くにはまだ不安が強すぎる場合、駅のプラットフォームが映っている動画を見たり、頭の中で満員電車を想像したりして、刺激に触れていきます。

最近ではVRを使用したものもあり、センサーで発汗量や心拍数、体温、呼吸を計測し、使用している時に感じている不安を数値化する、システムの開発も進められています。

このように、実際に体験を繰り返したり、想像をしたりしながら、刺激に慣れていくプロセスを「順化」と言います。
エクスポージャー療法の治療効果は、忠実に実施した場合、89%でパニック発作が消失したとの報告があるほど、効果の高さは実証されています。

エクスポージャー療法をおこなう時の注意点

いきなり強い不安を体験すると、かえってトラウマになってしまう可能性があるので、ご自身にとって、ごく弱いレベルから始めることが、とても大切になります。
そのためには、ご自身が不安を覚える状況を書き出してみましょう。

最大に不安を覚える状況をレベルMAXとして、その下はこれ、その下は…といったように、不安の対象をレベル分けして、より負荷が低いものから体験していきましょう。
また、書き出すという行為は、ご自身を客観的に見つめ直すことができるのでおススメですよ。

そして、最初からすぐに慣れることはないことを、認識しておくことも大切です。
成果が現れるまで2か月半~3か月はかかると言われているので、じっくり取り組んでいきましょう。
それに、不安に身を晒すわけですから、多少なりとも辛い気持ちになります。
具合が悪くなるのは当たり前と思って、いざという時のために、頓服薬を常に携帯しておきましょう。

体調が悪い時には、くれぐれも無理をしないでください。
結果を焦るあまり、いきなり遠出をしたりすると、かえって逆効果になってしまうことも。

不安障害の治療はこの他にも、抗不安薬や抗うつ薬を使用する薬物療法や、腹式呼吸を用いた呼吸法、認知に働きかけてものごとの捉え方を変えていく認知行動療法などが用いられます。

信頼できるご家族や医師、支援者の協力を得ながら、ご自身に合った治療法を探していきましょう。

不安感は必ず緩和できます。
焦らず、じっくり取り組んでいきましょうね。

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