物が片付けられないのはなぜ?~発達障害の方、原因編~
こんにちは。
ディーキャリア川崎オフィス、生活支援員の伊藤です。
私事ですが、先日、家の中でプチ引っ越しをしました。
大変だったのが、私のベッドを運ぶことでした。階段の幅が狭いことで、ベッドを解体してもなお壁にぶつけてしまうといったことが起きて、苦労しながら運んでいました。
また、他に大変だったことが持ち物の整理です。普段、整理があまりできていなかったことにより、今回はとても大変な思いをしました。
一人でおこないましたが、必要な物、必要でない物を整理するだけでも半日以上かかってしまって、そこからどこにしまうかなど、苦心しながら考え、
なんとか終わらせることができました。
さて、今日はそんな整理についての話です。
発達障害や精神障害をお持ちの方の場合、「整理整頓が苦手」な方や「絶対に物を捨てられない」といった方はいらっしゃいます。
自分の生活圏が雑多な物置になっていたり、会社の机の上が汚くなっているなど、考えてみると自分の意欲もそがれていくかと思います。
では、そうすればいいのか今回から複数回に分けて紹介していきたいと思います。
整理整頓がつかないのはなぜ?
そもそもなぜ整理整頓が上手くいかないのでしょうか?
原因となるものは様々になります。まずは発達障害の方から見てみましょう。
<注意欠陥多動性障害(ADHD)>
ADHDの方は特性上、他のことに気を取られてしまったり(不注意)、今おこなっていることは別のことに思い至って行動してしまうこと(衝動性)があります。
こうした特性によって、片付けしている間に外の音や、部屋のテレビ番組などに気を取られてしまって片付けに集中できなかったり、片付けの途中で懐かしいアルバムが出てきたことで「読みたい!」と衝動を抑えられずに没頭してしまいます。結果、なかなか片付かずに1日が終わってしまい、そんな現状から逃げたくて現実逃避に走ってしまう・・・ということが起きてしまいます。
また、物事を計画性を持っておこなうのが苦手なことで、何から手を付けてよいか分からなくなってしまうことがあります。いざ片付けようと思い立ったとしても、どこから、どの程度の期間を目安におこなうかといったことがまとまらず、片付けを始めた時よりむしろ部屋が雑多になってしまった・・・ということもあります。
特性上どうしても別のことに気が散ってしまうので、この辺りから対策を始めていかなければいけませんし、また計画を立てる際のサポートも場合によって必要になっていきます。
<自閉症スペクトラム障害(ASD)>
ASDの方の場合は特性上、こだわりが強く、規則正しく並べることなどが得意なので片付けは得意と言ってもいいかと思います。問題となるのは、物の量によっては、周りの人から見ると片付いていないように見えてしまうことです。物の量が少ないのであれば、むしろきれいに片付いているように見えるのですが、物の量が多いとそうは見えなくなってきます。
つまり、本人にとってはこだわりを持って、規則正しく整理されていても、周りから見ると物が積みあがっているだけにしか見えないといったことが起こります。
ASDの方の場合、物を片付けられない、ではなく、片付いていないように見られてしまうのが問題と言えます。本人は問題ないと思っていたとしても、社会に出るのであれば体裁を整えていくことは必要なことです。
「なぜ、このままではいけないのか」ということを学ぶことが重要になります。
今回は、整理整頓がなぜ苦手なのか、なぜ片付けられないとみられてしまうのかを紹介しました。
次回は、発達障害の方がどこに気を付ければ片付けられるかを書いていきたいと思います。
ディーキャリア川崎オフィスでは、こうした特性による困りごとについて、原因を見つけ対処方法を見つけていくことができます。日常生活でのこと、社会生活でのこと、様々なことに対してスタッフとやり取りをして一緒に見つけていくことを目指しています。
興味のある方はぜひ、お気軽にお問い合わせください。


