広げよう『ユニバーサル・デザイン』の輪
皆さんこんにちは!ディーキャリア川崎オフィス 職業指導員の吉村です。
皆さんは、ユニバーサル・デザインと聞いて、どんなものを想像しますか?
ある人は案内板のピクトグラムを思い描き、ある人は両利きハサミが浮かぶかもしれません。
ユニバーサル・デザインとは、年齢や性別、国籍、障害の有無などの違いにかかわらず、
できるだけ多くの人が利用しやすいように設計された空間や建物、製品、サービスのことを言います。

例えば多機能トイレ、あれこそユニバーサル・デザインの宝庫と言えます。
車椅子でも回転できるスペースの確保、手すり、おむつ替えの台とベビーチェアなどなど。
ウォシュレットや自動洗浄だってそうです。
コロナの影響で使用中止となっているハンドドライヤーも、
手の不自由な方にしてみたらハンカチを取り出すよりも遥かに楽でしょう。
多機能トイレは、ユニバーサル・デザインの精神と日本の技術が集約された夢のような空間なのです。
(ですので、皆さん適切に使用しましょうね。)
私たちの身の回りには、意外と様々なユニバーサル・デザインが溢れています。
意識を少し変えるだけで、あちらこちらに見えてくるユニバーサル・デザイン。
発達障害の特性である感覚過敏に配慮されたデザインの一例をご紹介いたします。
■ カラーノート
視覚過敏で白いノートが使えない方におススメのカラーノート。
視覚過敏のある方は光の刺激に弱く、白いノートでさえ発光しているように眩しく感じるのです。
また、「見え過ぎる」ことから文字とのコントラストが強くなりすぎて、疲れることがあるみたいですね。
特に緑色のノートは、視覚過敏の有無に関わらず、一番目に負担がなく使いやすかったという調査結果もあります。
■ ダストレスeyeチョーク
積極的に障害者雇用を促進していることで有名な日本理化学工業株式会社が製造している、
色覚に特性がある方に対応したチョークです。
色の違いを識別しやすくストレスを軽減する工夫がされています。
原料は高温焼成処理をしたホタテ貝殻を使用しているので、
アレルギーの原因となるカゼイン、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドは含まれていません。
人と環境に優しいエコロジカルな製品でもあります。
■ UDフォント
ユニバーサル・デザインのフォント(書体)は、高齢者や弱視、
読み書きに困難さがあるディスレクシアに配慮されて開発しています。
文字の「はらい」「とめ」の先端を丸めることにより突き刺さるような感覚が緩和され、
先端恐怖症の方にも効果があるようです。
『UDデジタル教科書体』はWindows10に標準搭載されているのでおなじみの方も多いのでは?
実は私たちディーキャリアスタッフの名刺もUDフォントを使用しています!
今回、ユニバーサル・デザインを調べてみてハッとさせられたのは、
カラーユニバーサルデザイン(CUD)という概念があることでした。
普段、発達障害特性の対策や配慮に着目した支援を行っているので、
色覚特性についてあまり考えてこなかったことに気が付かされました。
先天性の色覚異常は、日本人男性の5%、女性の0.2%の頻度で起きていて、
国内で300万人以上が該当する計算になります。
日本人男性の20人に1人は何らかの色覚特性があると考えると、
決して珍しい現象ではなく、とても身近なものだと分かります。
色は誰にでも同じように見えている訳ではなく、自分にとって分かりやすい配色でも、
ある人にとったら識別しづらいことがあります。
私自身を振り返ると、訓練中ポイントを板書する時に色だけに頼った情報提供をしていなかったか、
チラシや掲示物を作成する時は配慮した配色を考えていたかと、反省することばかりでした。
ひとりひとりが他者の視点に立ち、思いやりを持つことで広がるユニバーサル・デザインの輪。
誰しもが暮らしやすい世界の実現のため、できることから少しずつ積み上げていきましょう。
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