ADHDとギャンブル依存症は関係性がある??
みなさん、こんにちは!
ディーキャリアワーク柏スタジオです🙋
みなさんはADHD(注意欠如・多動性症)のある方が「依存症」に陥りやすいことをご存じでしょうか。
この「依存症」はADHDの二次障害として代表的なものとしても挙げられています。
今日は特に「依存症」の中でもギャンブル依存症とADHDの関係や、
依存症の対策と支援方法などを紹介していきたいと思います。
依存症と診断を受けていない人でも、ギャンブルをやったことのない人でも、依存とは何かや、
気を付けるポイントなども併せてお伝えしていきますので参考にしてみてください。
目次
【依存症とは】
私たちは皆、何かに頼りながら生きています。
それは人により異なり、ある人は、たばこや飲酒だったり、スマホ、ゲーム、人など、
「行為」や「もの」などさまざまに及びます。
頼ることは悪いことではないですが、気を付けなくてはいけないことは、
前述した「行為」や「もの」のどれか1点に集中してしまうことです。
1点に集中してしまうことで、それが「ない」と日常生活に支障をきたしてしまう、
逆にそれが「ある」ことで日常生活に支障(借金、人間関係の悪化、仕事や学業への悪影響)をきたす。
これが「依存症」です。
どの「行為」「もの」も共通して1点だけだと悪い結果につながりやすい傾向にあります。
依存の中でもギャンブル依存症は約3分の1がADHDを併発しているとの報告もあり、
ADHDの特性が依存症の発症に深く関与していることがわかります。
【ADHDとギャンブル依存の関係性】
ADHDの方は、脳内の神経伝達物質(ドーパミン)の分泌に特徴があります。
通常、ドーパミンは喜びや報酬を感じる神経伝達物質ですが、ADHDのある方はその分泌量が不足しています。
しかし、強い興味や関心を持つ対象に対しては、過剰にドーパミンが分泌される傾向があります。
これが、依存症の発症リスクを高める要因とされています。
さらに、特性として「報酬遅延の障害」と呼ばれる傾向があり、将来的な大きな報酬よりも、
目の前の小さな報酬を優先する行動を取りやすく、ギャンブルは、勝てばその場で金銭的な報酬が得られるため、
この特性と非常に相性が良く、依存症に陥りやすいのです。
コツコツ貯金をして目標のものを買うよりも、ギャンブルでお金を楽に一気に稼いで
今使いたいことに使っちゃう方がよいのでは、という気持ちになりやすいということです。
その他にも「衝動性」なども相まっていると考えられます。
参考:発達障害のある子どもは依存症になりやすい? 脳の特性との関係
【依存症の対策と支援方法】
ギャンブル依存症が深刻化する前に、自分の特性の理解や、適切な対策を講じることが重要です。
自身の状態を把握することもとても大切で、「LOST」を用いたチェックも参考になります。
「LOST」は以下の略語で、気になった方は参考を見てみてください。
※依存症の診断をするものではありません。
L(limitless):予算や時間を決めない、決めても守れない
O(onceagain):ギャンブルに勝ったら次のギャンブルに使おうと考える
S(secret):ギャンブルをしたことを隠す
T(takemoneyback):ギャンブルに負けたら取り返したいと思う
参考:ギャンブル依存症セルフチェック
・専門医療機関の受診/依存症プログラムの活用
精神科や心療内科などの医療機関で、専門のカウンセリングや治療プログラムを受けることが大切です。
ADHDの診断や治療を通じて、依存症の予防や改善が期待できます。
依存症に関しては、「SMARPP」という認知行動療法をベースとした治療プログラムでギャンブル依存も含め治療できるものもあります。
また「依存症対策全国センター」のHPから治療をしている医療機関の検索ができます。
参考:依存症対策全国センターHP
・サポート団体の活用
ギャンブル依存症やADHDに関するサポート団体や相談会に参加することで、同じ悩みを持つ人々と交流し、情報交換ができます。
また、「精神保健福祉センター」は依存症の相談拠点となるところとされています。
自身の本音を安心して語れる場所としても機能し、体験会や相談会に参加することで、早期対策や回復のきっかけになります。
ディーキャリアでも「発達障害当事者座談会」を開催していますので気になった方は参加してみてください。
・ストレス対策と生活習慣の改善
ストレスは依存行動を引き起こすきっかけとしてとても大きな要因となっています。
きっかけはストレスで始まりその後、あるものへの依存→今まで大切だったもの(家族、友人、学業、仕事など)ではなく、
依存が大切なものになり順位が変わる→二次的な問題が起きる→孤立する
→ますます依存にのめりこむという悪循環に繋がります。
その為、ストレス自体を軽減することや、「行為」「もの」に固執せず複数に頼り「依存」を遠ざけるなどが有効な手段とされており、
適度な運動や趣味活動、リラクゼーションを取り入れた生活を心がけることが重要とされています。
・自分の特性を理解して予防する
ADHDのある方は、自分の脳機能の特性を理解することで、ギャンブル依存症へのリスクを軽減できます。たとえば、
①はまりすぎてしまい「遅刻欠勤」「家族関係の悪化」「借金・お金の使い過ぎ」「健康状態の悪化」につながっているものはないかを確認する
②はまりすぎているものがあればその代わりになるものや対処を考える
③日常生活での報酬の受け取り方を工夫する、その時やその後の自分の行動を分析してみる
④リスクの高い環境(人、場所、もの、気持ち)を避ける
【最後に】
依存症は一人で抱え込まないようにしましょう。家族や友人のサポートも回復には欠かせません。
また早期に専門機関やサポート団体に相談することで、回復への道が開けます。
自分自身の特性を理解し、適切なサポートを受けることが、依存症の予防と改善に繋がります。
依存症の方やその疑いがある方と関わる際には「過剰な反応」や「非難」はやめましょう。
困っている人が助けを求めにくくなる恐れがあります。
発達障害に関して自己理解を深めたい方は、ぜひ一度ディーキャリアワーク柏スタジオにご相談ください。
ディーキャリアワーク柏スタジオでは、日常生活での具体的な対策や工夫を通じて、
特性とうまく付き合いながら、自分らしい生活を送る方法を一緒に考え就職のサポートをおこなっています。
随時見学や体験を受け付けておりますので気になった方はぜひ一度お問い合わせください。
【執筆】
管理者/サービス管理責任者
氏名 :高野 翔平
保有資格:社会福祉士、精神保健福祉士
凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹
ディーキャリアワーク柏スタジオは、
大人の発達障害の方を中心とした
「作業体験型・就労移行支援事業所」です。
就職に向けての訓練や、
就職活動の支援をおこなっています。
「また仕事に復帰したい…」
「仕事がなかなか続かない…」
「働くことに自信がない…」など、
就職に向けて何かお悩みのことが
あれば、お気軽にお問合せください。
お問合せフォームはこちら↓
https://dd-career.com/ad/dcwork/#dcareer_contact
◇ディーキャリアワーク柏スタジオ ◇
住所:柏市中央町6-19 コープビル柏7階
T E L: 04-7160-1170
メール: k.job_info@happy-terrace.com
営業日: 月~金 (土・祝は不定期開所)
営業時間: 9:00〜18:00
凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹
ディーキャリアワーク 柏のブログ一覧
オフィス情報
ワーク柏スタジオ
- アクセス
- JR常磐線「柏駅」より徒歩7分
- 電話番号
- 04-7160-1170