2024年10月07日

就労定着支援について～障害者雇用で安定して働くために～

実際にあったケース

ではここで、就労定着支援を利用していた方からあった相談をご紹介したいと思います。

以前のブログ「障害者雇用で働くこと～現在働いている方へのインタビュー～」でご紹介したAさんのお話しです。
以前のブログでもご紹介しましたが、Aさんは入社後、勤務しているお店の店長の言い方で気になるところがあり、
そのストレスが大きくなり退職したいと電話で相談してくれたときがありました。
（この時期はまだ就職半年以内だったので、就労移行支援の定着支援利用時のお話しです）
すぐさまAさんに会いに行き、面談をしました。
具体的にどのようなことがストレスになっていたのかお聞きし、退職を希望されていたため、
気持ちは受け止め、ただ明日から行かないというのは社会人としてよくないこと、
辞める理由は自分で伝えないと、とお話しし、
後日一緒に店に行き、店長と話す時間を設けてもらいました。

話し合いの中で店長は自分の言い方などは改善していくことを約束してくれ、
また、Aさんがその他にストレスに感じていることも話を聞いてくれて、改善方法を伝えてくれました。
そのことでAさんももう一度頑張ってみると考えを改め、辞めないという選択をしました。

その後、就職半年がたち、Aさんは就労定着支援を利用しました。
比較的大きな問題はないとのことだったので、基本的には支援員と２者面談をしていました。
面談を重ねるごとに、仕事でのミスやスピードの話をよくしてくれて、
なかなかうまくいかない、自分はこの仕事向いてないのだろうか、と話していました。
支援員は大まかな仕事の内容は把握していましたが、実際に同じ業務をやったことがないため、
ミスをなくしていく方法やスピードを上げていく具体的な方法をアドバイスできなかったため、
店長に相談しようと提案し、相談内容を一緒に整理して、面談をすることになりました。

面談の結果、Aさんがミスについて、店舗の方々はあまり気にしておらず、
「いつも助かっている」という嬉しいお言葉をもらっていました。
そしてミスやスピードについては店長からアドバイスをもらっていました。
面談後、「いつも助かっているなんて思われてないと思っていたからとてもびっくりした」
とAさんからお話しがありました。
自己評価と他者評価にズレが生じることはよくあることではありますが、
発達障害の特性上更にわかりにくいときもあります。
そのため、今後は今の自分の評価を教えてもらう時間を定期的に作ってもらって、
自分ができていることと課題を教えてもらうのもいいかもしれませんね
とAさんにお伝えしました。

まとめ

就労定着支援のことを簡単にまとめます。

【就労定借支援とは】
・長期就労=長く安定して働いていけるようにサポートをする、福祉サービス
・月１回以上の面談（ご本人や職場の方と）困りごとなどないかヒアリングをし、解決策を一緒にみつけていく

ディーキャリアワーク柏スタジオに通所し、そのまま就労定着支援を利用されると、
就労移行支援利用中から定着就労支援の最長3年間、ずっと知っているスタッフが対応できるので
元々知っているスタッフに対応してもらえるというメリットもあります。
（スタッフの異動などがなければです）

働き続けること、に不安を感じる方も多いと思います。
就労移行支援で働く準備をして、
就労定着支援を利用して長期就労を目指す、
そんな働き方もあることを今日はご紹介しました。
もし一人で就職活動をすることや、働き続けることに不安がある方がいらしたら、
ぜひお気軽にご相談ください。

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ディーキャリアワーク柏スタジオは、
大人の発達障害の方を中心とした
「作業体験型・就労移行支援事業所」です。

就職に向けての訓練や、
就職活動の支援をおこなっています。

「また仕事に復帰したい…」
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