2024年07月01日

やる気が出ない～ADHDの特性？どうしたらいいの？～

【やる気を出すポイント】

ではここからはやる気を出す、先延ばしをしない為にできることを紹介していきます。
上記で説明した通り、ADHDは脳の機能による、自身のコントロールができないところで
「やる気」が影響を受けている為、すべてをこのポイントだけで網羅することはできませんが、参考にしていただけると幸いです。

・ハードルが低いやらなきゃいけない事を1つでいいからやる
→これは「取り掛かる」ことでのメリットを身体で覚え、習慣をつけていく方法です。
全部をやる必要はなく、1個でいいからとハードルを下げる事で取り掛かりやすくします。
さらに、これをやったら○○を食べる、○○に行って○○を買うなど報酬（自分へのご褒美）
を付ける事でさらに「やる気」も出るかもしれません。

この報酬は旅行のように事前準備やプランを立てられるものだと
よりモチベーションが高まり効果的です。
これができると先延ばししたいことを貯めにくくすることもできますし、
出来た経験を積む、達成感を味わい次につながりやすくなります。

・工数を減らす
→人間は工数、つまり手間のかかることは想像するだけでもやりたくなくなるものです。
それを逆手にとって先延ばししたくなることは取り組みやすいように工数を減らしましょう。
役所に提出しないといけない書類はテーブルに開いてペンを置いていつでもかける状態にしておく。
窓口へ行って提出するのが面倒なら郵送で済ますなどです。
逆にどうしてもやめられない悪習は工数を増やしてやりにくくしてあげると良いです。

・好きなこととセットでやる
→自分の好きなことと一緒にやることで取り掛かるハードルを下げることができます。
いわゆる「ながら」です。
例えば、自身の好きな動画配信を見ながら家事をすると、
やりたくないが好きなことにごまかされてやった後もそれほど負荷に感じにくくなります。
これを繰り返すと「ながら」ならできるようになれば、先伸ばしグセが出そうなときには、
まず好きなことの準備から始め、そのまま身体が自然に先伸ばししたいことに取り掛かれます。

・誰かとやる
→これは強制的に取り掛かることのできる方法になります。
誰かとならできることってありますよね。協力してもらえばより成果を挙げられますし、
協力のお礼や、その過程で相手との関係性を深めるきっかけになるかもしれません。
自身の先延ばしグセを知ってもらうことで、それが起きたときに声をかけてくれたり、
自分自身も精神的に楽になれる方法です。

・「見える化」してみる
→これはイメージしやすくすることで先延ばしを防ぐ方法です。
例えばスケジュールをタイムテーブルにして見やすくする、
1か月分表示してみると余裕のある時間が見つかるかもしれません。
ぜひその時間をやりたいことではなくやらなくてはいけない事をする時間として有効活用してください。
他にもメリット、デメリットを書き出して、やるかどうか考える。
やれた日をアプリなどで管理するとチェックを付けることが楽しくなりやれる日が増えていきます。
人間は習慣化までに3ヶ月ほど書かかるそうなのでそれまでは根気強く継続してみてください。

・医師に相談してみる
→冒頭でお伝えした通り実行機能により「やる気」が出しにくい、
「先延ばしグセ」がある状態なので医師との相談は必須です。
特に理由がわからず、非合理的な考え方・やり方をしてしまい
「自身はできないんだ」と思うことでさらに体調を崩すなどの原因に繋がります。
その為、主治医に困っていることを正確に伝え医学的な考え方、方法を検討することも大切です。

【まとめ】

以上が、ADHDと「やる気」の関係
「なぜやる気が出ないのか」「やる気を出すポイント」になります。
ディーキャリアワーク柏スタジオでは、精神障害、発達障害、知的障害のある方たちが
日々の訓練やスタッフとの面談を通して自身の強みや苦手を見つけ、
それを踏まえどんな対策や働き方をしていこうかなどを考え活動しています。

今回のブログのテーマのように「やる気がでない」場合でも、
どのようにしたら取り組めるか、
どのようなことがあればモチベーションのアップや持続ができるかなど、
その人のタイプに合ったやり方を一緒に考えて、個別対応や支援をしていきます。

やる気を出さなきゃと頑張ることや
モチベーションあげなきゃと自分のことを奮い立たせることは
とても大変ですよね。
もし「やる気」でお悩みの方がいらしたら、
一緒に自分に合った対策を考えてみませんか？
お気軽にご相談ください。

また、今回のブログを読んでディーキャリアワーク柏スタジオに
興味を持ってくださる方がいましたら、事業所の見学・体験を受け付けていますので
お気軽にお問い合わせください。