発達障害のある方は余計なことをしてしまう?~優先順位の立て方について~
みなさん、こんにちは!!
ディーキャリアワーク柏スタジオです🙋
皆さんは仕事で「余計」なことをしたり考えたことで注意を受けたり、
「優先順位」を間違えてしまう事はありませんか。
この「余計」かどうか、「優先順位」の立て方は社会に出る前に学校やバイトの経験など、
自分以外の人やできごとを通して徐々に身につけていきますが、
発達障害のある方の中には、明確にその必要性や、やり方を教わらないと
自身の中で活用していく事が難しい方がいます。
今日はこの「余計」なことをしてしまう、
「優先順位」を立てられないまたは、間違えてしまうのはなぜなのか、
ADHDの特性と紐づけて説明していくのと、
仕事をする上でのスキルとしてどうしていくと良いのかを説明していきたいと思います。
目次
【ADHDの特性との関係】
ADHDの特性(特徴)についてはこちらのブログを読んでいただければと思います。
前提として、今日のテーマが「ADHDのこの特性と関係があります。」
とは明確には言いにくいのが事実です。
それはADHDと一言に言っても特性の濃淡や、その方の性格や今までの経験も影響しているからです。
それ以外にもADHDのある方はASDの併存の可能性も高いため、
ASDの特性が困りごとに影響していることも少なくありません。
その為何が大切なのかというと自身にどのような特性や傾向があり、
それによりどのような困りごとが起きているかを整理、理解すること、
自身の強みが何でそれをどう仕事に活かせそうなのか、つまり自己理解を進めることです。
そのヒントとして読んでいただけると良いかと思います。
・不注意(注意欠如)によるもの
ADHDのある方の場合、注意を1つの仕事に向け続けることが難しい場合があります。
例えば、オフィス内の人の往来や、物音などで不注意になることや、
自身の頭の中の思考で不注意なるようなことがあります。
その為本来向けるべき仕事に注意を向け続けられないことで
「余計」「優先順位」に影響が出ます。
その為自身の気が散るのがどういう環境なのか、
逆に集中しやすい環境には何が必要なのかを知っておく必要があります。
・衝動性によるもの
またこの衝動性による影響も考えられます。
「やらなくてはいけない」業務よりも自分が興味のある
「やりたい」タスクを優先してしまうことや、
小耳に挟んだ人の仕事に口出ししてしまうことで、
これもまた「余計」「優先順位」に繋がってしまいます。
衝動性に関しては次にお伝えする【仕事の仕方】を理解することや、自身の衝動性を知ってもらい、
他者に声をかけてもらうなどのサポートを受ける事で対策をしていく必要があります。
【エピソード】
上記のような特性から仕事困る事は少なくありません。
ここでは実際にディーキャリアワークを利用していた方のエピソードをお話しします。
事務職で働いていたHさんは、前職が介護職ということもあり、
現場での対人支援の経験しかなく、書類の作成や提出、進捗報告が
必要であることなどわからないまま入社し初めての仕事に日々追われていました。
いくらメモを取っても初めての経験で覚えることばかりで追いつかないですし、
毎日周囲の人に質問を繰り返すうしろめたさを感じて聞けないこともありました。
ある日上司に普段の業務とは別に外部に提出する書類の準備を
〇日までに済ませておくようにと言われました。
しかし、初めて作る書類だったこと、周囲の人にも聞きにくい、
作成するにあたって外部へ電話しての確認をする業務という
「やらなくてはいけない」と分かっていたものの、やりたくない業務の為手を付けず、
目の前の優先順位の低い業務にばかり取り組んでいました。
そしてその○日の数日前に上司と久しぶりに顔を合わせた際に進捗を報告するように言われ、
まったく進んでいないと告げると上司はすっかりその業務が進んでいると思っていたため、
Hさんは「優先順位」を間違えていると注意を受けてしまいました。
そしてその業務を上司が代わりにやり、外部への提出は間に合いましたが、
Hさんは自信を失う経験だったと振り返っていました。
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