就労移行支援の体験談|卒業生が語る利用のきっかけと良かった点
はじめに
こんにちは。この記事では、元利用者として、私がサービスを利用した目的や背景、そして実際に利用した際の体験談をお伝えします。発達障害や体調不良によって社会活動に悩み、長期的な就労を目指している方々に、ディーキャリアのサービスなどを知っていただければ幸いです。

サービスを利用した目的と背景
前職ではITエンジニアとして働いていましたが、環境への過度な不安やコミュニケーションへの適応の難しさ、さらに業務過多による燃え尽きが重なり、適応障害と診断されました。休職期間を経ても回復の見通しが立たず、最終的に退職という選択をしました。
体調不良の背景を探る中で、初めて発達障害という概念を知りました。病院での診察や検査の結果、明確な診断には至らないものの、ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如障害)のグレーゾーンと指摘され、その二次障害として体調を崩した可能性が高いと考えるようになりました。
そこで、適応障害や発達障害のある方を対象に、特にIT系職種への就労支援をおこなっているディーキャリアITエキスパート横浜馬車道オフィスを選び、支援を受けることにしました。
どのように利用したか
再就職にあたって、職業スキルよりもヘルスケアや会話に課題があると感じていました。そのため、これらの訓練を重点的に受けながら就職活動を進めたいという私の要望に対し、柔軟に対応していただき、ライフスキルコースの訓練のみに参加しました。

利用して良かった点
数ヶ月通所して感じた良かった点を共有します。
①事業所の雰囲気が良く、安心して取り組めた
初めて通所した際、スタッフの皆様や利用者の方々が明るく挨拶してくださり、毎日安心して通うことができました。オフィスは実際の職場環境を想定して整えられており、訓練に集中しやすい雰囲気作りに力を入れていることが伝わってきました。
また、日々のセルフケアの確認を通して、気分が晴れない時には相談に乗っていただき、気持ちをリセットすることができました。利用者の気持ちに寄り添い、親身にサポートしていただけたことも大きな安心材料でした。
②利用者の課題や目標に合わせた柔軟な訓練内容
ライフスキルコースでは、自己理解、セルフケア、考え方や会話スキルなどを繰り返し学ぶことができます。カリキュラムは毎回同じ内容をなぞるのではなく、重要な点を押さえつつ、参加者の課題感に合わせて柔軟に内容が変化する印象を受けました。
例えば、私はコミュニケーションに不安を抱えていたため、利用者同士で議論する回があったり、スプレッドシートを使い個人の考えを書き出す回があったりと、状況に応じた訓練を受けました。そのため、利用者にとっては、自分の困りごとに向き合いやすい環境だと感じました。私自身も、悩み事であったヘルスケアや会話の技術を身につけることができ、私生活でも少しづつ活用できるようになりました。結果として体調も改善していきました。
③訓練を通して自己理解が深まったこと
前職で体調を崩した経験から自己嫌悪に陥り、人との会話がかなり億劫になっていました。しかし、毎日の通所や訓練を通じて、自身の得意・不得意を整理でき、不得意な部分も工夫次第で対応できそうだと感じられたことが、再就職への自信につながりました。
具体的には、私は人との会話に苦手意識がありました。特に前職はリモート環境で高度なコミュニケーションが求められたため、より苦手を感じていました。しかし訓練を通して、対面であればスムーズに話せることや、相手がどのような人で、何を考えているのか常に想像しながら話すことで、円滑なコミュニケーションを取れることに気づきました。
ヘルスケア面では、不安が強くなると極端な考え方になったり、注意の切り替えや多角的な視点を持つことが難しくなり、体調悪化につながるという自分のパターンを理解できました。そのため、考え方をリフレーミングする、休憩して気持ちを整える、人と話して気持ちを軽くするなど、自分に合った対処法を身につけることができました。
特に私は責任感が強く、一人で抱え込みやすい性格なので、小さなことでも相談する、積極的に雑談することがとても効果的だと実感しています。
おわりに
働くうえで必要なヘルスケアや会話の技術を身につけ、体調も回復することができました。実際のオフィスを想定した環境で訓練を受け、自分自身を理解し、工夫を試す機会があったことが自信につながりました。
この記事が、利用を検討している方々の参考になれば幸いです。



