ADHDと「遅刻」の関係 〜自分に合った対策で変わる毎日〜
時間ぴったりに行動するのが難しい。
どんなに気をつけても、気づけばまた遅刻してしまっている――。
そんな悩みを抱えている方の中には、「もしかして自分はADHDかも」と感じたことがある人も多いのではないでしょうか。この記事では、ADHDの基本情報に加えて、遅刻の原因をケース別に解説し、具体的な対処法をご紹介します。
ADHDとは?
ADHD(注意欠如・多動性障害)は、注意力のコントロールが難しかったり、衝動的な行動が出てしまったりする神経発達症のひとつです。大人になっても特性が続くことが多く、「集中が続かない」「段取りが苦手」「忘れ物や遅刻が多い」など、日常生活で困りごとを感じる場面が多々あります。
特に「時間管理の難しさ」は、ADHDの特性としてよく知られており、「遅刻」はその象徴ともいえる困りごとのひとつです。
遅刻の原因と対処法【ケース別】
ケース① 予定を忘れてしまう
原因
ADHDの特性として「記憶に定着しにくい」ことがあります。予定を聞いたときには覚えていても、直前になるとすっかり忘れてしまうことが多いです。
対処法
- スマホのカレンダーに即入力
- 予定の前日・当日にリマインダーを設定
- 視覚的に予定が見えるホワイトボードを使う

ケース② 支度中に他のことを始めてしまう
原因
出発前に準備しているはずが、「あ、あれもやらなきゃ」と別のタスクに意識が飛び、気づけば出発時間を過ぎていた……。
対処法
- タイマーやアラームで時間の区切りを作る
- ToDoリストでやることを見える化
- 支度の流れをルーティン化して毎日同じ順番にする

ケース③ 時間の見積もりが甘い
原因
「30分で行けると思ってたら、実際には50分かかった」など、時間感覚がずれてしまうのもADHDの特性のひとつです。
対処法
- Googleマップなどで移動時間を事前に確認
- 余裕をもって“出発時間のアラーム”を設定
- 「所要時間×1.5」で見積もるクセをつける

ケース④ 夜更かしして起きられない
原因
寝る時間が後ろ倒しになり、朝の起床が困難になると、当然ながら遅刻が続きやすくなります。
対処法
- 就寝1時間前にスマホをオフ
- 翌日の準備は夜のうちに済ませておく
- モーニングルーティンを整えて、起床後の動きをパターン化

対処法は「自分に合っているか」がカギ
遅刻対策の情報はネットに溢れています。でも、効果を感じないまま挫折してしまう方も少なくありません。それは、**「その対策があなたの特性に合っていない」**可能性があるからです。
例えば、「ToDoリストが苦手な人がリストで管理しようとしても逆にストレスになる」ように、どんなに良い方法でも、自分の特性と合っていなければ続けることが難しいのです。
自己理解から始める、本当に意味のある対策
そこで大切になるのが、「自己理解」。
自分がどんな場面で困りやすいのか、どんな方法がうまくいくのか――それを丁寧に知ることが、効果的な対策の第一歩です。
私たちディーキャリアITエキスパート横浜馬車道オフィスでは、
- 自己理解(特性の見える化)
- 対策の実践と振り返り(特性検証)
を繰り返すことで、**「自分に合ったやり方」**を少しずつ身につけていきます。
体験会に参加してみませんか?
「なんとなく対策してもうまくいかない」
「続けようとしても挫折してしまう」
そんなあなたに、体験会をご用意しています。
✔ ADHDの特性に合わせた対策が知りたい
✔ 同じ悩みを持つ人と話してみたい
✔ 自己理解を深めたい
という方は、ぜひお気軽にご参加ください。
自己理解の体験会に加えて無料のプログラミング体験会も
毎月ご用意しておりますのでそちらもぜひお気軽にご参加ください。
▼体験会の詳細・お申し込みはこちら▼
(ディーキャリアITエキスパート横浜馬車道オフィス|発達障害のある方の「働く」をサポートする就労移行支援事業所)
最後に
ADHDによる「遅刻」は、怠けているわけでも、努力が足りないわけでもありません。
それぞれの特性に合った方法を見つけることで、毎日は変わっていきます。
自分に合うやり方を、いっしょに探していきましょう。



