発達障害の症状じゃない。うつ病による「物忘れ・集中力低下」
こんにちは!
ディーキャリアITエキスパート横浜馬車道オフィスです🐴
4月も後半そろそろゴールデンウイーク目前といった時期ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
季節の変わり目や環境の変化で「気分が落ち込みやすい」「やる気が出ない」といった状態になる方もいらっしゃるかもしれません。
今回はそんな春の心の不調に関連して、「うつ病」とその症状である「物忘れ・集中力低下」についてお伝えします。

うつ病とは
うつ病とは、気分の低下や不眠・食欲不振などの様々な症状が長期間続く、精神障害の一つです。
「脳のエネルギーが欠乏した状態」 と考えられます。
引用:1 うつ病とは:ご存知ですか?うつ病|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト
脳には多くの神経伝達物質があり、これらが正常に機能することで喜び・怒りなどの喜怒哀楽を感じたり、必要な時に集中したり、記憶したりしています。
脳のエネルギーが不足してしまうと、神経伝達物資が働かなくなるため、感情を感じない・意欲が出ない・集中の難しさや物忘れをするということが起こります。

うつ病による「物忘れ・集中力低下」の原因
- コルチゾールの過剰分泌
集中力低下や物忘れには、ストレスホルモンである「コルチゾール」の過剰分泌が関係していると言われています。
ホルモンとは、身体のさまざまな機能の調整をおこなうものです。
血糖値を下げる「インスリン」、血圧や心拍数を上昇させ交感神経を優位にする「アドレナリン」などがホルモンの一例です。
コルチゾールは、ストレスを感じたときに分泌されるホルモンで、長期的に分泌が続くと脳の海馬(記憶や感情に関わる部分)に悪影響を与えるとされています。このため、記憶力や集中力が低下し、日常的な業務やタスクがうまく進まないことがあるのです。
- 睡眠不足
また、うつ病に伴う不眠や睡眠不足も症状を悪化させる一因です。十分な睡眠が取れないと、脳のリフレッシュができず、結果的に記憶力や集中力が低下します。
予防策
うつ病は誰もがなりえる精神疾患です。
普段の生活習慣で予防できる面もあるため、下記の事に気を付けて生活すると良いでしょう。
- 運動:身体を動かすことで、ストレスホルモンのバランスが整い、脳の健康が促進されます。ウォーキングやヨガなどの軽い運動が効果的です。
- 休養:十分な睡眠を確保し、身体と心をリフレッシュさせることが、集中力や記憶力の回復に繋がります。
- ストレス管理:瞑想や深呼吸などのストレス管理法を取り入れることで、心の負担を軽減できます。

うつ病の症状と発達障害の特性
物忘れや集中力の低下と聞くと、発達障害の特性ではないかと思う方もいるかと思います。
確かに、うつ病と発達障害(特にADHD)に共通する症状です。しかし、両者の症状には明確な違いがあります。
- うつ病の場合
物忘れや集中力低下は、主に気分やエネルギーの低下と関係しています。思考が鈍くなり、意欲が減少することから、日常的なタスクに取り組むのが難しくなります。
- ADHDの場合
物忘れや集中力低下は、ADHDの特性である注意を維持することの難しさに起因します。ADHDの特性がある方は、外的な刺激に反応しやすく、注意を長時間集中させることが難しいです。
また、発達障害の特性は通常、低年齢の時から症状が現れます。
これまでは問題ないかったが、最近物忘れしやすい。考えようと思っても集中ができない。
ということであれば、なんらかの疾患の可能性がありますので、専門機関にご相談ください。

一度病院でご相談を
物忘れ・集中力低下にお困りの場合はぜひ一度病院でご相談ください。
発達障害の特性とうつ病の症状に似ているものもありましたが、重要なのは、自己判断でこれらを混同しないことです。うつ病とADHDは異なる原因によるものであり、治療法や対応策も異なります。症状が似ているからといって、安易に「ADHDだ」と決めつけず、専門的な診断を受けることが大切です。
就労でお困りの方へ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
皆様はうつ病などの精神疾患や発達障害の特性で、仕事への困りごとを抱えてはいませんか?
弊所は、行政から委託を受けて、障害のある方の就職支援をしている施設です。
ご相談など随時受け付けておりますので、お困りの方はぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。



