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【発達障害あるある】恨みの気持ちがどうしても消えない方へ
こんにちは。ディーキャリアITエキスパート田町オフィスのサービス管理責任者(保有資格:臨床心理士・公認心理師)の鈴木です。
以前のブログで発達障害に関する「【発達障害あるある】不安がつのって眠れない方へ」について記載しました。
臨床心理士の知識と、発達障害のある方を支援した経験にもとづき今回は「恨みの気持ちがどうしても消えない方」に向けてお伝えします。
1.ASD特性と恨みやすさ
ASD(自閉症スペクトラム障害)のある方はその特性によって「人に恨みを持ちやすい・怒りを抱え続けやすい」傾向があるケースがあります。
脳機能の特異性によって、とくにネガティブな記憶が鮮明に残ることが多く、度々思い出すことが知られています。
周囲からは執念深い・執着しすぎだと言われることもあるが、ASD特性をもつご本人としては。トラウマやフラッシュバックのように負担に感じるものです。
トラウマ治療の観点では、ネガティブ感情な感情が記憶しやすいのは、自分を守るためだとされています。
命の危機をはじめとした、安心安全から逆のイメージが強いと、心身を守るために、強固な反応を示すものです。
恨みやすさや怒りの感情がある時には、ご自身の経験としてきっかけとなる出来事や、思考のとらわれが生じるものです。
恨みや怒りを感じた後にとった言動で、さらに自己嫌悪に陥ったり、周りからの評価が悪くなったりすることがあります。
ネガティブスパイラルで、自分の立場や評価が悪くなってしまうこともあるので、恨みやすさへの対処法を身につけていくことが大切です。
ネガティブ感情をもった点ではなく、一連の流れとして把握しておくことが、対処のヒントとなるでしょう。
2.ネガティブ感情が心身にもたらすもの
上述の通り、ネガティブ感情が心身に悪影響を及ぼすことがあります。
嫌な気持ちに触れ続けると、仕事のパフォーマンス低下や、日常生活の意欲低下、抑うつ気分などにもつながります。
また、好きで思い出しているのではないのにも関わらず、コントロールできない自分を否定したくなる気持ちや自罰思考にも落ちってしまうこともあるでしょう。
同じできごと、同じ記憶を何度も思い出すことは、自分の頭の中の現象だからこそ、他人と共有しにくくなったり、自己嫌悪に陥りやすいでしょう。
本来なら快適に過ごせる人、場所であっても、自分で避ける判断をすることで、自分の生活や活動を狭めることに繋がってしまいます。
自分の自己肯定感が下がり、楽しめなくなるのは本末転倒でしょう。
3.ASD特性を中心にした恨みやすさへの対処法
上記の通り、恨みやすさや、怒りやすさ、思考のとらわれなどを緩和していきましょう。
フラッシュバックへの向き合い方や、自分に合ったクールダウンの方法を身につけること、自分の怒りのトリガーを知ることや、気持ちの切り替え方法を検討していく必要があります。
嫌な記憶が自然と頭に出てきてしまうので、これらの対策を主体的に、意識的に、自らおこなうことが大切です。
自分らしく、明るい未来を生きていくためには。恨みやすさへの対処を適切におこなえるようにしていきましょう。
また、白黒思考によって、「相手が100%悪い・間違っている」という思考で、自分で対処策を講じないことも、自分らしく生きるための阻害要因になります。
一人で対処法を考えることが、難しいと感じる方もいらっしゃるでしょう。
ぜひ1度ご相談ください。ディーキャリアのカリキュラムを通し、自分らしさを見つけ、適切な対処法を身につけていきましょう。
問い合わせは専用のフォーム、メール、お電話などで承っておりますので、自分に合った方法でお問い合わせください。
ディーキャリアでは、利用者の皆様の困りごとを解消し、自己管理をおこなえるよう、特性理解のプログラムを提供しています。
自己理解の方法や、コミュニケーションの方法を学ぶことができます。
皆様の苦手なことやトラブル場面において、効果的な対応方法を身につけられるように練習していきましょう。

ブログ担当 臨床心理士 鈴木
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