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【発達障害あるある】ASD特性と怒りやすさ、対処法の獲得に向けて
こんにちは。ディーキャリアITエキスパート田町オフィスのサービス管理責任者(保有資格:臨床心理士・公認心理師)の鈴木です。
以前のブログで発達障害に関する「どうしてもおしゃべりが止まらない方へ」について記載しました。
臨床心理士の知識と、発達障害のある方を支援した経験にもとづき今回は「ASD特性と怒りやすさ」についてお伝えします。
1.怒りやすさとは
家族や自分の周りの人、街中でも怒りっぽい人っていますよね。
もしかしたらこのブログをご覧になっているご自身も「怒りっぽい」と感じられているかもしれません。
怒りにも強度があります。内心怒っていても、周りから見たら分からないこともあるでしょうし、街中でキレてる人を見て、怖い思いをした方もいらっしゃるでしょう。
あるいは子どもが駄々をこねて泣いて怒っている様子を見たこともあるかもしれません。
静かに怒る人や一度キレると手が付けられなくなる方もいるでしょう。
大人になり、社会で生きていく上では、怒りのコントロールはある程度必要でしょうから、いつでもどこでも誰にでも怒ってしまう、というのは対処が必要です。
ASD(自閉症スペクトラム障害)の方は、コミュニケーションの苦手さから、自分としては怒ってないのにも関わらず、相手から見た時に「怒っている」と評価されてしまうことがあります。
また、「攻撃的な口調(本人はそのつもりがない、他者視点の低さ)」「思い通りにいかないときにキレる」「ちょっとしたことに過敏に反応して怒りだす」など、特性による困難さが目立つことがあります。
こういった方については、相手によって、内容によってなど、自分の怒りに繋がるトリガーを見つけてみることも重要です。
なので、感情のコントロールやコミュニケーションの苦手さを確認し、原因分析してみましょう。
上記記載のように、怒っている当人は、感覚過敏によって強い苦痛を感じること、イレギュラーへの強い不安がある、相手の気持ちを汲み取れないことなど、ASD特性による別の困難さ、困り感が背景にあるので、必ずしも目立つような「表現された怒りだけ」を切り取って責めることは控えましょう。
さらに、特性によった苦手な経験、過去の失敗によって、自己肯定感が下がっていたり、批判された経験があったたりする場合には、後天的に攻撃的な性格になるケースも十分あるのです。
2.怒りへの対処法
まずは怒っているご本人が「なんとかしたい!」が思われることが大事です。
怒りの表出によって対人関係を崩してしまったり、退学や退職など、自身の居場所や学びの場を失ってしまいかねません。
そういった方はぜひ対処法を身につけましょう。
書籍、インターネット、生成AI等で調べられることで「アンガーマネジメント」という言葉が、本当によく浸透してきました。
対処法を分かりやすく書いてくれているコンテンツもたくさんあります。
場合によっては処方を受けて薬を飲むことで、怒りの表出が緩和されることもあります。
一方で、アンガーマネジメントを上手に使いこなせないこともあります。
3.怒りへの対処法を身につけましょう
上記、怒りへの対処法を調べて実践してみても、うまくいかないこともあるでしょう。
必要な情報を調べること、自分に当てはめること、実践すること、効果検証することなど、どうしても自分一人で管理することに苦手さをもつ方もいらっしゃいます。
とくにASD特性の方は客観的にご自身を振り返りことや、状況を思い返すことに苦手さがあります。
なので、ぜひ、我々専門家に相談してください。
怒りの場面を振り返ることや、いま目の前で怒りが表出しそうになった(あるいは表出した)ことを一緒に経験し、分析することができます。
ASD特性、性格などで、うまくいかない経験を積みすぎると、なんとかしたい、という気持ちもわきにくくなるかもしれません。
そういったも、合わせてぜひ相談してください。
問い合わせは専用のフォーム、メール、お電話等で承っておりますので、自分に合った方法でお問い合わせください。
ディーキャリアでは、利用者の皆様の困りごとを解消し、自己管理をおこなえるよう、特性理解、アンガーマネジメントのプログラムを提供しています。
自己理解の方法や、コミュニケーションの方法を学ぶことができます。
皆様の苦手なことやトラブル場面において、効果的な対応方法を身につけられるように練習していきましょう。

ブログ担当 臨床心理士 鈴木
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