2025年08月23日

【発達障害あるある】不安がつのって眠れない方へ

こんにちは。ディーキャリアITエキスパート田町オフィスのサービス管理責任者（保有資格：臨床心理士・公認心理師）の鈴木です。

以前のブログで発達障害に関する「ADHD特性により、日中の眠気を止められない方へ」について記載しました。

臨床心理士の知識と、発達障害のある方を支援した経験にもとづき今回は「不安がつのって眠れない方へ」についてお伝えします。

「眠れない」とは

睡眠に関する研究は、ここ数年でぐっと進みました。
日本国内における「健康づくりのための睡眠ガイド2023」も約10年ぶりに更新され、現代の国民性に合う睡眠教育が浸透しています。
というように、不眠、眠れないことで困る方は、とても多くいらっしゃり、国としても対策を講じようとしています。
ここで伝えたいのは、眠れないことで悩んでいる人は「自分だけでない」という点です。
困っている人が多ければ、それだけ対処策が練られ、対策もたくさんあると言えるでしょう。

つまり「眠れない」ことはもはや生活の中であるあると言え、対策を講じながら暮らしていくことが必要なことなのです。
眠れない理由もたくさんあり、日中寝すぎたら夜は寝れなくなりますし、コーヒーなどカフェイン飲料を飲んだら、覚醒作用によって寝つきにくくなります。
また、身体の痛みやかゆみ、尿意、部屋が暑かったりうるさかったりして睡眠を妨害されることもあります。
さらに、考え事やグルグル思考、とらわれといったものにより、不安ごとから切り替えられないことで、気になって眠れない現象は続いていくように思います。

「眠れない」時の対処法

眠れない時に、自分の不眠がどの程度のレベル感なのか、原因究明をしてみると良いでしょう。
寝すぎやカフェインのとりすぎなどがあれば、そちらの対策をおこなう必要があります。
また、ストレスや思考の特性があれば、ストレス対処や思考のとらわれをなくせるようなトレーニングが必要です。
ご自身で調べていただいても良いですし、定期的にクリニックに通院されている方は、主治医の先生に相談してみましょう。

原因の思い当たるものがあれば、直接的に原因への対策を講じましょう。
寝すぎであれば睡眠時間やお昼寝時間の見直しをする。カフェインをとりすぎであればカフェインレスの飲料に代える。
痛みやかゆみがあれば、まずはそれらの治療を優先する。
部屋が暑かったり寒かったりしたら、空調や睡眠時の服装、フトンなどを調整することも必要です。

上記対処法がなかなかうまくいかない時には

2．「眠れない」時の対処法にて説明した内容で取り組んだものの、効果が見られない方、または何をしたら良いか分からない方は、ぜひ「専門家に相談」しましょう。
自分で対処することは一般的にセルフケアと呼びますが、セルフケアを上手に行うことが苦手な方も一定数いらっしゃいます。
そういった方は、「専門家に相談」することで、解決策が見えてくるでしょう。
もちろん、困ったことを放っておいたり、気付いたら良くなっていた、ということあると思います。
対処せずに良くなることもあると思うので、自然に良くなるなら良いでしょう。
自分の困り度合いが高まった時に、ぜひ「専門家に相談」してください。

睡眠のとり方は、普通に暮らしていれば、そうそう教えてもらえることは少ないと思います。
自分が困ったタイミング、改善意欲が高まったタイミングで、必要な相談を受けるようにしていきましょう。

例えば、一般的に「無理に寝ようと考えることでかえって目がさえてしまう」「横になるだけでいいと捉える」などが言われますが、自分が知っている情報と、実行のレベル感は人により異なります。
ディーキャリアのような伴走してくれるスタッフと一緒に、自分の困りごとを共有し、対処策を講じていくことで、自分に合った対処法を身につけることができるでしょう。
自分に合った睡眠リズムを獲得し、安定した暮らしを目指していきましょう。

不眠への対処法といったセルフケアや自分に合った暮らし方、生き方、働き方を見つけることはとても大事です。ぜひ一緒に見つけていきましょう。
問い合わせは専用のフォーム、メール、お電話などで承っておりますので、自分に合った方法でお問い合わせください。

ディーキャリアでは、利用者の皆様の困りごとを解消し、自己管理をおこなえるよう、特性理解のプログラムを提供しています。
自己理解の方法や、コミュニケーションの方法を学ぶことができます。
皆様の苦手なことやトラブル場面において、効果的な対応方法を身につけられるように練習していきましょう。