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【発達障害あるある】うつ状態に伴うセルフネグレクトとは
こんにちは。ディーキャリアITエキスパート田町オフィスのサービス管理責任者(保有資格:臨床心理士・公認心理師)の鈴木です。
以前のブログで発達障害に関する「うつと自己理解の重要性について」について記載しました。
臨床心理士の知識と、発達障害のある方を支援した経験にもとづき今回は「うつ状態に伴うセルフネグレクト」についてお伝えします。
1.うつ状態とは
「うつ」という言葉は、日常用語としても浸透し、いろいろな意味をもつようになりましたね。うつ病、抑うつ気分、躁鬱のうつなど、いろんな意味が含まれます。
気分の低下をうつと表すことが、有名で分かりやすいでしょうか。さらに気分の低下に加えて、意欲低下や無気力症状、思考力や判断力の低下といった精神的な作用があげられます。
うつ状態が悪化すると、不眠や自殺念慮等、生命維持に危険を生じることもあります。
うつの慢性化、重症化を防げるよう、早期発見、早期の対処をおこないましょう。
2.セルフネグレクトとは
セルフネグレクトというのは、セルフ(自分で)ネグレクト(無視する)という日本語訳がされます。
自分の身の回りのこと、生命維持や社会生活を営む上でとても大切なことをしなくなってしまう、ということです。
具体的には、食事や入浴、歯磨きや服薬しないなどです。
1-2日程度食事をとらなくても死にはしないと思いますが、セルフネグレクトとして複合的にしないことが増えたり、頻度が変わったりすると、大きな問題に繋がります。
運良く周りの人に気付いてもらったり、自分で気づいて対応ができると、回復しやすいでしょう。
一方で、うつ症状によって思考力や判断能力が低下すると、自分がセルフネグレクトに気付きにくい、ということも事実です。
人間は社会的な生き物なので、自分以外の他者と定期的に関わることができると、早期発見に繋がるでしょう。
一緒に住む家族に加え、定期的な通所先、勤務先などがあります。
家から出ることがなかなか難しい、と感じる人は、SNSや外部の相談先を活用しましょう。
3.セルフネグレクトへの対策
セルフネグレクトへの対策としては、まず自分の状態に気づくことです。
上記記載の通り、うつ症状で気づきにくい場合においても、周りの目や意見を取り入れ、「気付こうとする」視点をもつことが大事です。
可能なら、周りから自分に話しかけてもらえる、連絡してもらえる環境を作っておくことが大事です。
普段から、他者との関わりがうっとうしく感じたり、コミュニケーションへの苦手さやめんどくさい気持ちがあったとしても、他者との関わりをもってセルフネグレクト回復に役立つことも事実です。
めんどくさがりの性格や、食事や清潔保持に苦手意識があると、セルフネグレクトとの線引きは難しいものがあるでしょう。
コツは「生活に支障があるか」で判断しましょう。食事を摂らずに低血糖や栄養失調になったり、掃除や洗濯をせずに虫がわいたりしたら、それは生活への支障です。
対処しようとしても、自分の努力や工夫ではどうにもならないこともあるでしょう。
ぜひ、自己対処を念頭におきつつも、自分1人だけでなく、周りを頼りながら回復に勤めましょう。
セルフケアや自分に合った暮らし方、生き方、働き方を見つけることはとても大事です。ぜひ一緒に見つけていきましょう。
問い合わせは専用のフォーム、メール、お電話等で承っておりますので、自分に合った方法でお問い合わせください。
ディーキャリアでは、利用者の皆様の困りごとを解消し、自己管理をおこなえるよう、特性理解のプログラムを提供しています。
自己理解の方法や、コミュニケーションの方法を学ぶことができます。
皆様の苦手なことやトラブル場面において、効果的な対応方法を身につけられるように練習していきましょう。

ブログ担当 臨床心理士 鈴木
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