【発達障害あるある】どうしてもおしゃべりが止まらない方へ
こんにちは。ディーキャリアITエキスパート田町オフィスのサービス管理責任者(保有資格:臨床心理士・公認心理師)の鈴木です。
以前のブログで発達障害に関する「社会人としてのコミュニケーションの取り方のコツ」について記載しました。
臨床心理士の知識と、発達障害のある方を支援した経験にもとづき今回は「どうしてもおしゃべりが止まらない方へ」についてお伝えします。
1.「おしゃべりが止まらない」とは
世の中には、お話好きな方はたくさんいらっしゃいますよね。
一方で、自分の話をすることが苦手で、人の話を聞くことが得意、という方もいらっしゃいます。
お話することは、コミュニケーションスキルですし、生きていく上で必要なことでしょう。
この点から「話すこと」と「話し過ぎる」の間にどういった差があるのでしょうか。
話しすぎる、というのは、いわゆる「おしゃべり」「多弁」と表現されることがあります。
発達障害特性としては、ADHD(注意欠如・多動性障害)に伴う衝動性やASD(自閉症スペクトラム障害)に伴うコミュニケーションの障害、として説明できることでしょう。
話している本人は楽しくなる場合と、やめられないことで、つらさをもつこともありえます。
人によっては、その日のコンディションで、話しすぎることもあるようです。
機嫌の良い時はたくさん話し、疲れている時はあまり話さない、ということも容易に想像できるでしょう。
たくさん話して良い場面と、話を聞くに徹する場面等があるので、TPOに合わせた立ち回りができると、コミュニケーションスキルをうまく活用できていると評価できます。
2.「おしゃべりが止まらない」ことへの対策
本ブログで度々テーマとして出ていることではありますが、おしゃべりが止まらないことで、本人が問題意識をもてるか、がポイントとなります。
話し過ぎてしまうことで、自分自身が嫌な思いをしたり、失敗、怒られることがあったりすると、話し過ぎてしまうことへの対策に繋がります。
一方で、おしゃべりには一定の快楽や満足感があることも事実です。TVやラジオの出演者、Youtuberが、楽しそうに一人しゃべりしている様子を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
楽しい気持ち、快楽の気持ちを持ちながらも、適切な場所と相手によって、おしゃべりに対策を講じる必要があります。
例えば、図書館や電車内で、大声で会話している人を見ると、ネガティブな感情になる方もいらっしゃるでしょう。
また、お店の中や狭い道中で立ち止まって話すことも、他の通行人の邪魔に繋がることもあるようです。
一方で、居酒屋さんや、テーマパーク、スポーツ観戦では、大きな声で話したり、盛り上がったりして良いでしょう。
こういった、場に即した振る舞いをすることは、難しさが伴います。
自分が楽しくて相手にストレスを与えることは避けたいですし、自分自身がコミュニケーションにおいてストレスを感じることも避けたいものです。
そのためには、どんなことができるのでしょうか。
まず、今いる場所で、たくさん話していいかを判断することです。
次に、おしゃべりしたい気持ちをコントロールし、おしゃべりしてはいけない、と気づいたら話し終えることです。
職場においては、執務室での業務に加え、会議、昼休みなど、場面が切り替わるものなので、場面の切り替えに気付き、おしゃべり防止策を講じる必要があるでしょう。
3.おしゃべり対策獲得のためのサポートを受ける
ディーキャリアITエキスパート田町オフィスでは、コミュニケーションスキルの獲得を支援しています。
利用者の中には、寡黙で自分のことを話すことに苦手さを感じ、なかなか話せない方がいらっしゃいます。
また、多弁でおしゃべり、なかなか自分の話を切り上げることへの困難さを悩みとしてお持ちになる方もいらっしゃいます。
前述のとおり、ひとえにおしゃべりと言っても、困っている内容は人によってさまざまです。
多くは就労場面における多弁対策を講じることが多いですので、公私を分け、相手によって使い分けすることが、基本的な対策となります。
加えて、自分のおしゃべりの原因を考え、自分が大切にする価値観を理解すること、おしゃべりに快楽を感じるなら、代替案を見つけることも大切です。
他者とお話することは、生きる上で必要なことです。
ただ、黙りすぎる、話し過ぎることで、コミュニケーションをうまくおこなえずに、自分も相手も嫌な気持ちになることは避けたいところです。
ぜひ、自分にとってのおしゃべりの原因分析をおこない、自分が目指す人間関係構築を営めるように練習しましょう。
たくさん話してしまうことで、後悔や否定されることを防止するためにも、ぜひ一緒に練習していきましょう。
問い合わせは専用のフォーム、メール、お電話等で承っておりますので、自分に合った方法でお問い合わせください。
ディーキャリアでは、利用者の皆様の困りごとを解消し、自己管理を行えるよう、特性理解のプログラムを提供しています。
自己理解の方法や、コミュニケーションの方法を学ぶことができます。
皆様の苦手なことやトラブル場面において、効果的な対応方法を身につけられるように練習していきましょう。

ブログ担当 臨床心理士 鈴木
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