【発達障害あるある】大人のASD~大人になってから大変な思いをしはじめた人へ~
こんにちは。ディーキャリアITエキスパート田町オフィスのサービス管理責任者(保有資格:臨床心理士・公認心理師)の鈴木です。
以前のブログで発達障害に関する「【発達障害あるある】暗黙のルールが分からず、コミュニケーションが苦手な方へ」について記載しました。
臨床心理士の知識と、発達障害のある方を支援した経験にもとづき今回は「大人のASD」についてお伝えします。
1.大人のASDとは
ASD(自閉症スペクトラム障害)は社会性、想像力、コミュニケーション等の障害により、社会生活に困難が生じる障害です。
子どもの頃は性格として見過ごされていても、大人になってから問題に繋がることがあります。
子どもの頃は親や学校の先生の指示、言うことを守って活動していても、大人になると自由度が上がり、裁量権が増えて自分で判断、自分の考えを伝えなければならないことが増える傾向にあります。
社会人特有の人付き合いの方法や、人間関係の築き方、上司や同僚、親戚付き合い等においても、子どもの頃と比べると求められるものが変わってきます。
この変化に適応できないと、問題に繋がることがあるようです。
2.就労場面の困りごとと対処法
大人のASDにより、就業後に困ってしまうというお話をよく聞きます。
特に、子ども、学生時代は自分は楽しくうまくやれていたのに、会社で求められることが変わり、自分の考え1つでは立ち行かなくなることがあります。
新卒での応募活動でよく言われる「自己分析」のように、自分が得意なこと、苦手なことを明確にする必要があります。
就業場面では、自分自身の得意苦手を明確にすることで、業種職種選びを変えて、自分の得意なことで能力を発揮することができるようになります。
例えば、子どもの頃は問題なく他人と話せる人でも、会社では報告・連絡・相談が求められます。
この時に「自分から話しかける」ことが問題なくできれば良いですが、大人になってからどうしてもできない、苦手、と思う方も多分にいらっしゃいます。
「自分から話しかける」ことができない、と気づいた時に、いかに対処していくか、自分に足りないスキルは何なのかを振り返ることが重要です。
他にも、自分ができないこと、苦手意識がある内容も多々あるでしょう。
気づいた時に対策を打ち、業務にあたることができれば、安定就労に繋がりますし、自分も楽しくなることでしょう。
できないことの原因分析ができずに、ネガティブ経験ばかりが積み重なると、二次障害等にもつながるので、嫌な気持ちになったり、嫌な体験に気付いたら、ぜひ対処方法を見つけていきましょう。
3.大人のASDへのサポートを受ける
大人のASDにより、自己分析を苦手とする方もいらっしゃいます。
漠然とうまくいかない感覚や、職場で同じことで怒られるなどにより、うつうつとしたり、どうしたら良いかわからなくなったら、ぜひ相談してください。
ディーキャリアITエキスパート田町オフィスは、大人のASDの方へのサポートを継続的におこなっています。
相談することに慣れていなかったり、なかなか言葉にすることが難しい、と思われる方もいらっしゃることと存じます。
そういった方でも、我々が丁寧に困りごとを聞くことができます。
経験値不足や学びの機会がなくてできないまま、ということも多分にありえます。自分に必要なサポートを見極め、一緒に学んでいきましょう。
問い合わせは専用のフォーム、メール、お電話等で承っておりますので、自分に合った方法でお問い合わせください。
ディーキャリアでは、利用者の皆様の困りごとを解消し、自己管理をおこなえるよう、特性理解の訓練を提供しています。
自己理解の方法や、ストレスの把握、ストレスコーピングの方法を学ぶことができます。
皆様の苦手なことやトラブル場面において、効果的な対応方法を身につけられるように練習していきましょう。

ブログ担当 臨床心理士 鈴木
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