【発達障害あるある】ADHD特性により集中力が続かないことでお困りの方向けの対応

こんにちは。ディーキャリアITエキスパート田町オフィスのサービス管理責任者（保有資格：臨床心理士・公認心理師）の鈴木です。

以前のブログでASD特性による「ADHD特性により誤字脱字が多いこと」への対応を記載しました。

臨床心理士の知識と、発達障害のある方を支援した経験にもとづき
今回は「ADHD特性により集中力が続かない」についてお伝えします。

1．ADHD特性により「集中力が続かない」とは

ADHD（注意欠如・多動性障害）の特性により、目の前のタスクに集中できないことや、気づいたら他のことをしていた、という経験がある方はいらっしゃいませんか。
ADHD特性による不注意傾向、衝動性により、目の前のタスクから気がそれてしまうことや、多動傾向により、そもそも集中の質が良くないことも可能性として考えられます。
物事に集中して、一気に仕上げることができれば、短時間で良いパフォーマンスができた、と振り返ることができるでしょう。
一方で、なかなか集中が続かない自覚がある方や、そもそも集中にして取り組むことができないことも、可能性として考えられます。
したがって、集中力が続かないことが日常となると、タスクに取り組む姿勢ややる気も下がり、集中力が続かないことの悪循環となりえるのです。

2．「集中力が続かない」ことへの対策

そもそもの日常において、自分のコンディションは「良好」ですか。
常にエネルギッシュで思考がクリア、やる気が満ちている方、という方は少ないでしょう。
一方で、自分の現在の調子があまり良くない方や、目の前のタスクに集中できない理由があるなら、そちらを先に片づけると良いでしょう。
タスクが多すぎると感じるならタスクの整理を行い、体調に心配があるなら通院や休養で心身を整えることが先決です。
日々忙しく、不安感が付きまとって暮らしている方は、自分の心身のコンディションを「良好」にするよう意識を向け、取り組んでください。

実際の集中力の向上と維持は、基本的に上記記載の通り「食事・睡眠・運動」があげられます。

また、ITツールを活用することも効果的です。
集中が続かない方は、時間を決めて取り組むこと、時間が来たら「やめる」練習をすることで、集中力を身につけることにつながります。
自分が集中を続けられる時間でアラートするアプリやタイマーを活用することで、自分で設定した時間を集中して作業をしてみることで、自分の集中時間を把握することができます。
最初は5分でも10分でもかまわないのでやってみましょう。

タスクに取り組んでいても、ついついスマホを触ってしまう方は、スマホを手放す方法を考えてみても良いでしょう。
スマホを活用しすぎることで、「スマホ脳疲労」になって忘れ物やケアレスミスが増えることがあるそうです。
自分のデスク、自分の部屋が集中を削ぐ要因になるなら、普段とは別のタスクをしたり場所を変えたりして刺激を変えることで、飽きやすさや疲れを防ぐことにも繋がるでしょう。

3．それでも「集中力が続かない」とお悩みの方へ

困ったことがあった時に、自分で対策を講じることは必要なことです。
一方で、自分でやってみてもうまくいかない、自分1人ではどうにもできない方は、ぜひ専門家の力を借りてみましょう。
ディーキャリアITエキスパート田町オフィスでは、利用者と個別に目標設定をおこない、達成できるようお手伝いしています。
自分に合った目標は、表現1つで納得感や腹落ちの度合いは変わってきます。目標設定をして達成することで、モチベーションアップと自信の獲得を目指しましょう。

ディーキャリアでは、利用者の皆様の困りごとを解消し、自己管理を行えるよう、サポートの受け方やタスクへの取り組み方、コミュニケーションを訓練しています。
皆様の苦手なことやトラブル場面において、効果的な対応方法を身につけられるように練習していきましょう。

ブログ担当　臨床心理士　鈴木

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