【発達障害あるある】余計なことをするな!と怒られてしまったことがある方への対処法
こんにちは。ディーキャリアITエキスパート田町オフィスのサービス管理責任者(保有資格:臨床心理士・公認心理師)の鈴木です。
前回のブログでASD特性による「自己中心的」と思われてしまうことへの対処法を記載しました。
臨床心理士の知識と、発達障害のある方を支援した経験にもとづき
今回は「余計なこと」への対処法についてお伝えします。
目次
1.業務における「余計なこと」とは
仕事で指示を受けて働くとき、あるいは自宅での家事や掃除をする際に、一緒に働く上司や家族から、「余計なことするな」と指摘されたことはありますか。
言われた方はとてもショックでを受け、怒ってしまったりスネてしまう方もいらっしゃる方もいるかもしれません。
さて「余計なこと」とは何を指すのでしょうか。ここでは、相手の意図と自分の言動が一致しないと、「余計なこと」になってしまうと考えます。
この相手の意図を考えることに、発達障害特有の困難が見立てられます。
ASD(自閉症スペクトラム障害)特性の「想像力の苦手さ」があげられます。自分が良かれと思って実行することが、相手にとっての不要、「余計なこと」となってしまうことがあります。
また、ADHD(注意欠如・多動性障害)の特性によって注意が別の方向に向いてしまったり(不注意)、自分が興味のあるタスクを優先してしまったり(衝動性)、人の仕事に口出ししてしまったり(衝動性)などのケースがあります。
業務上の優先順位が低いのに、自分が自信をもって取り組めるから、自分が好きだからと、他業務をおざなりにしてしまって叱られた方もいらっしゃるかもしれません。
「良かれと思って」やったことであっても、仕事においては「今やるべきこと」が優先され重視されることがあります。自分のやりたいことと、仕事の場面ではギャップを感じてしまうこともあるので、自分の仕事を振り返ってみましょう。
2.「余計なこと」への対処法
上記、ASDやADHDの特性を参考に、自分の「余計なこと」がどういった原因から来るものなのかを考えてみましょう。
くれぐれも、「何もしないようにする」「相手から指示されるまで待つ」等の思考停止な対応は控えましょう。
対処法として効果的なことは、「相手の意図、考えを聞いて動く」ことです。
自分が良かれと思ってやったことが、相手にとって良くないことだと、お互いに嫌な気持ちになってしまいます。
なので、自分がやろうと思っていることが、相手にとって良いことなのか、コトの事前事後で尋ねてみましょう。
より細かく説明すると、
①自分がやろうとしている内容を相手に尋ね、相手からOKをもらってから行動すること。
②自分が相手の意図を気にせずに行動したことについては、自分の思いと意図を相手に説明すること。
この2点を心がけてみましょう。とくに②は、自分がやったことを言語化して説明することが肝要です。
自分の意図が伝わらないと、変に相手を刺激することにもつながりかねません。すると、やはりお互いに嫌な思いをすることになってしまいます。
自分が良いと思った言動は、相手の方にも良かったと受け取ってもらいたいものですよね。
3.それでも「余計なこと」で叱られてしまう方へ
上記内容を含め、自分で対処法を講じてみても、なかなか解決しないこともあるかもしれません。
悩んでしまう方は、ぜひ専門家に相談してみましょう。
ディーキャリアITエキスパート田町オフィスでは、特性理解訓練に力をいれています。
1人1人異なる利用者の苦手な部分、特性によって仕事に支障を来している点について、明確にアセスメントすることで、課題解決のお手伝いをしています。
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ブログ担当 臨床心理士 鈴木
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