病院に行くべきか悩んでいるあなたに～診断を受けるメリットについて～

こんにちは。
ディーキャリアITエキスパート田町オフィスの鈴木です。

9月になっても残暑が続いていますが、みなさん体調は大丈夫でしょうか。わたしは毎日アイスを食べながら、なんとか過ごしています。台風の季節でもありますので、体調管理にはお気を付けください！

さて、今日は、「わたしって病院に行ったほうがいいの？」と悩む、発達障害があるかもしれない方に、診断を受けるメリットについてお伝えできればと思います。

こんなことでお困りの方はいませんか？

発達障害は脳機能に関することなので、生まれたときからその特性を持っていることが多くあります。ただ、発達障害のある方は見た目にわかりにくく、全く学習ができないわけではないので、学生時代に気づきにくい傾向があります。社会にでると、上司との付き合い方、締め切り、タスクの優先順位など、学生生活ではあまり重要視されなかったスキルが必要とされ、うまくいかなくなることが多くあります。

以下のような困りごとを抱えている方は、もしかしたら発達障害の傾向にあるかもしれないので、受診をおすすめします。

・思っていることをうまく言語化できない

・たくさんのタスクがあると優先順位をつけることができない

・予定や頼まれたことを忘れてしまう

・上司がなぜ怒っているかよくわからない

・話始めると相手が不機嫌になることがよくある

・集中力がすぐに切れてしまう／過集中で周りの声が聞こえなくなる

・時間の管理が苦手

大人の発達障害について知りたい方は下記のブログをご参照ください。
大人になってから、発達障害を疑ってしまうことで、心配になってしまうことへの対処法

診断を受けることのメリット

今、あなたが悩んでいることがもし発達障害による特性だとしたら、それは「治る」ものではありません。発達障害は先天性のものであり、それ自体が「治る」ことはないのです。ではどうするかというと、「うまい付き合い方を考える」ということになります。ご自身の障害特性を理解し、苦手を他者に伝えられるようになることで、合理的配慮をいただくことができます。そうすると今よりもっと、働きやすく、活躍しやすい環境を作ることができます。

また、困りごとと向き合うために利用できる福祉サービスの幅が広がりますので、ご自身で抱えるのではなく、周りを頼りながら社会で生きていくことができます。もしかしたら、あなたの今の心が軽くなるかもしれません。

会社でうまくいかず、病院に行ってみたAさん

ディーキャリアITエキスパート田町オフィスを利用していたAさんは、大学卒業後、一般の企業に就職し、研修を受けていました。ですが周りの目を気にしてしまい、適切に上司に頼れないことがきっかけで、研修でつまづいてしまいました。その後現場での業務にあたりますが、なかなかうまくいかず、ある日会社に行くことができなくなってしまったそうです。

Aさんは上司から勧められたことをきっかけに精神科を受診し、さまざまな検査の結果、自閉症スペクトラム障害（ASD）と診断されました。Aさんはそこで初めて、「今までうまくいかなかったのは、この障害による特性の影響だったんだ」と知ることになります。その後休職し、復職のためにディーキャリアを利用いただきましたが、企業から提示された休職期間中に復職をすることができず、退職してからもディーキャリアに通い続け、ご自身と向き合い続けました。

自己理解を深めることによって、自身の苦手なことを適切に言語化できるようになったおかげで、新しい企業で内定をいただき、今では社内でも活躍しており、楽しく働いています。

受け止めるのが怖い…

もちろん、病院に行くということは「診断をされる」可能性があるので、簡単に受け入れることは難しいと思います。今まで「普通」に生きていたのに、突然「障害」と言われると受け止めきれない方も当然いらっしゃいます。ですが、この社会で生きている人は全員、何かしらの凸凹を抱えて生きていると思います。診断に至る方は、その凹凸が他の人より少し大きいだけで、わたしたちと何も変わりません。

今では企業が合理的配慮をすることは、義務付けられています。発達障害のある方も、自分らしく働くことができます。ただ、そうやって生きていくためには、ご自身の特性を理解し、それを他者に分かりやすく伝える必要があります。そのために一度病院に行き、「自分はどんな特性があるのかを知る」ことが、とても重要なことなのです。

そうはいっても勇気が出ない！

分かっていてもなかなか行動に移せないのが人間の性ですよね。なので、困っていることがあればぜひ一度、ディーキャリアITエキスパート田町オフィスにご連絡ください。病院に行ったほうがいいのか、行くならばどんなところに行ったらいいのかなど、今のあなたのお悩みに寄り添います。支援員の中には臨床心理士もいるので、カウンセリングを受けることもできます。ともに、あなたの「今」を少しでもよりよくし、これからの「未来」を一緒に考えさせてください。

文責　就労支援員　鈴木慧南

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9月23日(土) 13:15〜15:00　休職中で先のことを悩んでいる方向け～休んでいるときに準備したほうがいいこと～
10月11日(水) 16:00〜17:30　企業目線の“配慮”を理解して、自分の“取扱説明書”を作る

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就職活動のことはもちろんですが、今の職場でうまくいかないこと、生きづらさを感じていること、発達障害のある方特有の困り感など何でもご相談いただけます。
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