【発達障害あるある】発達障害のある方の服装のお悩みについて
こんにちは。ディーキャリアITエキスパート田町オフィスです。
本日は発達障害のある方の服装のお悩みと対策方法についてご紹介いたします。
- 服装に関するお悩み
「こだわり特性で、決まった服しか着ない」「感覚特性で、特定の素材が苦手/タグが気になる」「季節や気候にあった服装に変えるのが苦手」「場面にあった服装選びが苦手」「身だしなみを整えるのが苦手」というお悩みを抱えている注意欠如・多動性障害(ADHD)や自閉症スペクトラム障害(ASD)のある方は少なくありません。
ちなみに、ASD傾向の方は身だしなみにほとんど意識がいかなかったり、ファッションが趣味的に偏り過ぎてしまう傾向があります。またADHD傾向の方は時間管理が苦手なことが多いので、身だしなみの時間が取れなかったり、当日になってアイロンをかけたワイシャツがないことに気付いたりします。
また、似合う・似合わないは感覚的なものなので暗黙のルール理解や直感的な比較が苦手な人にとってはかなり判断が難しくなってしまいます。
- 就職活動での困りごと
日々の服装に困り感を抱えている方は、就職活動の服装にも同じように困り感を抱いていることが多くあります。
例えばスーツをクリーニングに出すのを忘れて、ヨレヨレの物を着てくる人。ワイシャツにアイロンをかけていない人。ズボンやスカートの丈が長すぎたり短すぎたりする人。スーツは黒なのに、カバンが派手な色になってしまっている人を就労移行ではよく目にします。
ですが、皆さん本当に悪気はなく、むしろ「就活をがんばりたい」気持ちで来られるので、見た目の印象があまりよくないと、もったいない結果になってしまうこともあります。
まとめると、身だしなみが苦手な方の多くは「そもそも何をチェックしたらいいのかわからない」状態です。そこで事前にチェックした何パターンかの服装を準備し、そもそも「どの服にしようかな」と考える時間を減らしてみることおすすめします。
- 身だしなみの改善方法
感覚過敏で着る服が決まってしまっている方は、ご自身で着やすい素材を確認し、その素材の服を夏と冬に合わせて何着か買っておきましょう。
基本的には部屋着、仕事着、その中間の服(少しおしゃれな服)の3パターンを季節ごとに用意しておくことが理想的です。まずはご自身の持っている服がどれに当てはまるのか分けてみてください。その中で足りないものを購入するようにしましょう。さまざまな服に合わせやすいように、無地や色があまり派手ではないほうがどこへでも着ていけるので便利かもしれません。
また、特別な日(結婚式、お葬式など)の服装は、その時の気温とどんな場面かをネットで検索し、どんな服装が最適かあらかじめ調べておくことをおすすめします。その際にも余裕を持って1カ月前には下調べをし、最低でも1週間前には着るものが手元にある状態にしましょう。
そして、3パターンの服装が決まったら、それぞれハンガーにかけておくか、わかるようにまとめて置き、当日の朝に「どの組み合わせにしよう」と悩まないようにしておくのがいいでしょう。また、冬の時期は徐々に寒くなっていくので、カーディガンやパーカーなどは数着持っておくと着こめるので便利です。どのタイミングで上着を羽織ればいいか分からない場合は、天気予報の気温を指標にして、20度を下回るようであれば羽織物を持って出かけましょう。職場に服がおける環境の方は、1枚置いておくと持ち運びの手間がなくなります。
- 就職活動での身だしなみ
就職活動で使用するスーツを持っていない場合は専門店に伺い、素直にお店の方にアドバイスをいただきながら、自分にあったものを選びましょう。もしくはご両親、ご家族など周囲の協力を得ながら、他者視点で似合っているか判断してもらうのもいいかもしれません。
ワイシャツは日々のアイロンがけが手間になるので、少し高くても形状記憶のものを選び、アイロンの手間を省きましょう。また、最低でも5枚は購入し、1回着たら必ず洗濯をしましょう。特に夏場は汗をかくので、ワイシャツの着回しは控えましょう。
また、スーツはオールシーズン用のものを購入すれば、季節を問わずに着ることができます。専門店で購入するスーツは自宅で洗濯できない生地が多いと思うので、4ヶ月に一度クリーニングに出すように、今からいつクリーニング屋さんに行くのかスケジュールを立てておけるといいかもしれません。冬などはあまり汗をかきませんが、夏場はスーツだと汗をかくことも多いので、2-3着購入しておくといいかもしれません。
少しづつ身だしなみや服装のコツを意識できると、日々服装で悩んでいた時間がなくなるので、朝の時間を別のことに使えたり、おしゃれをすることに楽しさを感じてくるかもしれません。また、服装について褒められると自信にも繋がるので、自己肯定感もあがります。
もちろんご自身の力だけで変えようとするのはとても大変なことだと思います。ディーキャリアITエキスパート田町オフィスでは、服装や身だしなみのお悩みから一緒に解決方法を模索し実践していけますので、安心していただければと思います。
文責 就労支援員 鈴木慧南
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