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発達障害の私が日記が続かない理由と、未来の自分を守る「客観視」の力

こんにちは!ディーキャリアITエキスパート立川オフィスのピアスタッフ、発達障害当事者、かまちです。

「今日こそは書こう」と思えば思うほど、ペンが重くなる日記や日報。 私たちのような就労移行支援の現場では、自己理解や体調管理のために日々の「記録」を非常に大切にしています。しかし、 実際のところ、書くことに強い苦手意識や「書けない自分」への罪悪感を感じている方は、決して少なくありません。

なぜなら、 日記を書くという行為は、単なる事務作業ではなく、「自分自身という予測不能な存在」と正面から向き合う作業だからです。

そこで今回は、 日記が続かない本当の理由を解き明かし、特に「打たれ弱さ」を感じている方が、最新のITツールなども活用しながら、どうすれば自分を傷つけずに「一生モノのスキル」を手に入れられるのか、そのステップを詳しく整理してみました。


1. なぜ日記はこれほどまでに続かないのか?

日記が続かない背景には、あなたの性格の問題ではなく、脳の特性や心理的なメカニズムが大きく関係しています。代表的な3つの理由を見てみましょう。

■ 「完璧主義」という名の強力なブレーキ

日記が続かない一番の理由は、「ちゃんと書かなきゃ」という完璧主義です。

  • 「いいこと」を探しすぎる: 特別な出来事がなかった日に「書くことがない」と諦めていませんか? 何気ない日常の断片こそが自己理解のヒントになります。しかし、 完璧主義の方はそれを「価値がない」と切り捨ててしまいます。
  • 白紙へのプレッシャー: 一行でも空欄があると「失敗した」と感じ、挫折してしまう。その結果、 自分を整えるはずの日記が、自分を裁く「義務」へと変わってしまうのです。

■ 「振り返り」が「ひとり反省会」にすり替わっている

真面目な人ほど、日記がいつの間にか「自分へのダメ出し大会」になりがちです。

  • よかったことが見つからない: 「何かポジティブなことを書かなきゃ」というプレッシャーは、脳を萎縮させ、視界に入るのは「できなかったこと」ばかりになります。
  • ネガティブのループ: 「またミスをした」という記述ばかりが並ぶ日記は、もはや「自傷行為」です。脳が日記を書くことを「不快な作業」と認識すれば、続かなくなるのは当然の防衛本能と言えます。

■ 物理的な「ハードル」を上げすぎている

疲労困憊の夜に重いペンを握るのは至難の業です。このように、 自分のエネルギー残量と、タスクの重さが合っていないことが、挫折を招きます。


2. 打たれ強い自分を作るための「IT活用スモールステップ」

以前、私が書いた[「劣等感を成長のエンジンに変える3つの工夫」]という記事でも触れましたが、発達障害の特性を持つ私たちは、どうしても日々の「できないこと」に目が向き、劣等感を抱きやすい傾向があります。

今回のテーマである「日記が書けない」という悩みも、その根底には「自分の弱さと向き合う時の打たれ弱さ」が隠れています。だからこそ、無理に「書く」のではなく、ITの力を借りてハードルを下げることが、自分を守る術になります。

① 「AIボイスレコーダー」にすべてを任せる

文字を書くのがしんどい時は、最新のAIボイスレコーダー、例えば「PLAUD NOTE Pro」のようなツールを活用するのがおすすめです。 スマホに貼っておくだけで、ワンタッチで今の気持ちを録音でき、AIが自動で文字起こしや要約までしてくれます。「書く」という高い壁を「喋るだけ」に置き換えることで、心理的なハードルは劇的に下がります。

② 「Google NotebookLM」にデータを蓄積する

録音した音声データやメモは、GoogleのAIツール「NotebookLM」に溜めておきましょう。 バラバラに残した記録をAIが整理し、客観的な分析を助けてくれます。自分で読み返して落ち込む前に、まずはAIという「フィルター」を通して事実を整理してもらう。これこそが、自分を傷つけない「客観視」の第一歩です。


3. 最も重要なルール:読み返すのは「元気な時」だけ

ここが最も大切なポイントです。記録した内容は、必ず「心のエネルギーが溜まっている時」にしか読み返さないと決めてください。

実は私自身、利用者だった頃は支援員さんが作成してくれる「支援日誌」を読むのがとても苦手でした。 そこに書かれた客観的な記録が、まるで「ダメな自分を矯正するためのリスト」のように見えてしまい、自分の存在を否定されているような苦しい気持ちになっていたからです。

多くの打たれ弱さを自覚している方は、振り返った時に「ダメな自分」を読み返してしまい、「やっぱり自分ってダメなんだ」とさらに深く落ち込んでしまいます。

ですが、 それはあなたの「心の弱さ」のせいではありません。弱っている時にネガティブな情報に触れれば、脳が自己防衛のために「自分はダメだ」という信号を出してしまうのは自然な反応です。

反対に、 元気な時にAIが整理してくれたデータを読み返せば、「あの時は辛かったけど、今は大丈夫だ」と冷静にメタ認知(客観視)することができます。


その先に手に入る「一生モノのスキル」

こうして自分を傷つけない方法で記録を続けていくと、結果として、あなたの仕事人生を支える強力な武器が手に入ります。

① 振り返りスキルの向上

自分の傾向がフラットに見えてくると、漠然とした不安が「対処可能な課題」へと変わっていきます。

② 目標設定が自分らしくなる

自分の傾向が分かれば、今の自分にちょうどいい、自分に優しい目標を設計できるようになります。

③ 「人事評価」や「他人の目」に強くなる

これが最大のメリットです。日記で「事実」と「感情」を分ける訓練ができている人は、上司からの評価も「一つの客観的なデータ」として受け止めることができます。 つまり、 かつての私が日誌を読んで苦しんでいたような「評価への恐怖」を乗り越え、改善点だけを冷静に抽出して次に活かすという、ビジネスにおいて極めて高いレジリエンス(回復力)が身に付くのです。


日記は「自分のための贈り物」

日記は誰かに見せるためのものではありません。いわば、 未来の自分へ贈る、ささやかなメッセージです。

続かない日があっても、それは「書くことがないくらい、穏やかな一日だった」ということかもしれません。無理に続けようとせず、気が向いたときに自分を整える「一服の茶」のような感覚で、ゆるやかに再開してみませんか?

立川オフィスでは、こうした最新ツールの活用法から「評価との向き合い方」まで、スタッフと一緒に試行錯誤していけます。一人で抱え込まず、あなたのペースで、あなただけの「生きる技術」を見つけていきましょう。

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■この記事を書いた人は?■

ディーキャリアITエキスパート立川・所沢オフィス編集部

普段は、ディーキャリアITエキスパート立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
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