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IT系就労移行支援の就職先はIT系企業であるべき、という考え方の「盲点」

利用者の方を採用しました。

こんにちは、橋本です。

2023年6月に【ディーキャリア ITエキスパート 札幌駅北口オフィス】が開所する予定ですが(本稿執筆時2023年5月)、ディーキャリアITエキスパート札幌大通オフィスの利用者だった方を一名、採用いたしました。

大学を卒業して、フリーランスのデザイナーとして活動していた方でしたが、ウェブデザイナーの仕事に興味を持ち、ディーキャリアITエキスパートの利用を開始してくださった方です。

2022年の終わり頃に、ITエキスパート2事業所目の立ち上げを決定したのですが、その時僕は真っ先にこの方が就労移行支援の支援員として働くことに興味がないか、訊いてみようと思いました。

ディーキャリアの訓練を実際に受けているので、カリキュラムについて利用者目線で見たり説明できたりすること。当事者でもあるので、当事者の目線に立って支援ができること。

もちろんそれもスカウト理由の一つでしたが、決定的だった理由として彼女(女性の方です)は利用者としてとても積極的に訓練に参加してくださり、周りにも気を配りながら毎日通所してくださったことが大きかったです。

感じの良い事業所作りのために、利用者の立場から積極的にサポートをしてくれたんですよね。たとえば体験に来た方に話しかけてくれたり、利用者の中で分からないことがある人や困っている人に率先してサポートをしてくれたり、です。

もちろん彼女は利用を決めたときは、IT企業の就職を目指しておりました。なので福祉業界への就職は視野に入れていませんでした。

それを承知していた上で僕はこの方をスカウティングし、数か月検討してもらった上で、ご本人も弊社への就職を決意してくださいました。

細かい採用条件などは割愛しますが、僕が提示した条件の中で彼女が喜んでくれたことの中に、「フリーランスとしての仕事も仕事として請け負ったり、技術やスキルを弊社のために活用しくれることで、自身のブランディングに活用しても良い」というものがありました。

具体的には、仕事をしながらデザイナーとしての仕事をかけ持ってくれたり、弊社のホームぺージやSNS運用をお任せすることで、フリーランスの仕事で「企業から仕事を請け負っている」という自身の実績を増やしてもらう、というものです。

こちらは、フリーランスでのハンドルネーム「えのけん」さんに作っていただいた、僕と弊社のLINEスタンプです。

※こちらはスタンプの内容の一部です

[前進!!スタンプ]
https://line.me/S/sticker/23048798/?lang=ja&utm_source=gnsh_stickerDetail

ある種の「卒業制作」=ポートフォリオとして、入社時に弊社に納品してもらいました。著作権は彼女にあり、LINEスタンプ購入時の報酬は彼女に帰属するようにしております。

レッドオーシャンとブルーオーシャン

先日参加させていただいた、全国のプログラミング系の就労移行支援事業所が集まった、あるZOOM研修の議題に「IT系企業の就職率」という内容がありました。

「全国の就職者のうち、どのくらいの割合の方がIT系企業に就職しているのか、またその割合を増やすためにどんな施策があるのか」という、ざっくりとそんなテーマです。

IT系の就労移行支援に通っている利用者、つまりせっかくプログラミングやWEB製作、WEBデザインなどを学んだにも関わらず、IT系企業にSEやWEBデザイナーとして就職しないことはせっかく学んだスキルを活かせずじまいに終わってしまう、という論法でしょうが、僕はその考え方は少々短絡的ではないか、と思うわけです。

なぜか。

もちろん、プログラマーやWEBデザイナーとして就職し、自己実現を果たすことは大変立派なことですし、そうなることには価値があるとも思います。

ですが、実際にSEとして働くためには、ハッキリ言って数か月かじった程度の小手先のスキルだけではIT業界ではほとんど通用しません。ディーキャリアITエキスパート札幌大通オフィスでSEとして就職された方のほとんどは、大学で情報関係を専攻された方や、実際にSEとしての就労経験をお持ちの方、もしくは企業側が「未経験OK」としている求人での採用です。つまり採用されてから企業さんがSEとしての教育をほどこしてくれるということですね。

IT系の企業でSEの第一線としてやっていくためには、常に進歩する技術を学び知識も得続けなければならないでしょう。業界で働いている人たちも当たり前のように高レベルのITスキルを持っているでしょう。一言で言うと、SEとしてずっとやっていくのは「かなり大変」なことです。

マーケティング用語で、競合が多い状況のことを「レッドオーシャン」と呼んでいます。直訳すると「赤い海」という意味ですが、マーケット(海)の広さに対して、競合他社がひしめきパイを奪い合っている競争の激しい状態をそのように表現しているんですね。

逆に競合が少なく、シェアを取りやすいマーケットのことを「ブルーオーシャン」と呼んでいます。レッドオーシャンでシェアを獲得するには、競合を寄せ付けない技術や商品力などを駆使し、苛烈な奪い合いを勝ち抜く必要がありますが、ブルーオーシャンを見つけることができれば、競合がそこに気付くまでの間は独占的にシェアを取っていくことができるというわけです。

ITスキルを身に付けて、IT業界に飛び込むことは、まさに「レッドオーシャン」に向かっていくようなものではないでしょうか。

「えのけん」さんが良い例ですが、彼女の場合、持ち前のデザインスキルとディーキャリアITエキスパートで学んだプログラミングの知識で、福祉業界に就職しました。

えのけんさんのプログラミングスキルが、IT業界で通用するかどうかは、僕には分かりません。ですがディーキャリアITエキスパートで利用者にプログラミングのことを(行き詰ったときに)教える、というかサポートするのであれば、全然問題なく通用すると思います。

僕は福祉事業を経営する前は、飲食店の経営をやっておりましたが、例えば採用した方の中に「簡単なホームページを作ることができる」とか、「バエるインスタのアップを定期的にしてくれる」とか、「チラシやポップをオシャレにデザインしてくれる」とかできる人がいたら、ものすごく重宝すると思います。飲食業界にそういうスキルがある人は、なかなか飛び込んできませんからね。

また、OpenAI社がChatGPTをリリースし、今後AIのビジネス運用が「ゲームチェンジャー」になるくらいの影響を与えようとしています。

エクセルの関数やマクロ計算、プログラミングのコードなどは、AIに訊けば一瞬で回答を出してくれて、ユーザーはコピペするだけで複雑な関数や長いコードを作成することができるようになりつつあります。

「IT土方」と蔑視されている、コードをひたすら書いていくような単純労働が、AIによって淘汰されていくことになるかもしれないのです。そうなるとIT業界で生き残れる人材は、例えばより高度でクリエイティブなスキルを持つなど、より尖った能力が求められてゆくようになるでしょう。

ですので、プログラミングを学んだ ⇒ IT業界に就職し「なければならない」という発想は、中長期でみると危険な狭い視野になりかねない、というのが今のところの僕の考えです。

まして障害特性や病気の症状とも向き合いつつ働いていく当事者の皆様においては、業界を安直に絞り込んでしまうことは、なおのことミスマッチを助長しかねないと危惧しております。

皆様が持ち合わせている技能や能力は、もっと広い分野で活用できる可能性もありますし、特性や症状に合った職場環境を前提に、仕事選びや業界選びをしてゆくことだって十分できると確信してます。

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