設計するって何する?
設計するんです。
う~ん、でも設計って、何をどうやってするの? ・・・ですよね〜 (^-^;
こんにちは。ディーキャリアITエキスパート名古屋丸の内オフィスの志村です。
記憶にある一番最初の設計は・・・「製図」の授業です。
大学の教養課程かな、工学部なので演習科目で製図があった。あれ?中学か高校だっけかな?・・・もう忘れかけています。
多分、大学の教養課程です。中学では「技術・家庭」の授業で、旋盤でドライバーを作ったり、見様見真似で真空管式のアンプ作ったりしました。高校は普通科でしたので、技術科授業はなかったと思う。
それで、大学は工学部で、教養課程で製図の授業(演習)がありました。
図面を画けと、教師が言うのです。
大体、学校の授業って、何をどうする・・・くらいは説明がありますが・・・
「どうしてそれをするのか(勉強するのか)」とか、 「それをしたら何が分かるのか(できるのか)」 ・・・とかを教師は言ってくれません(苦笑)
あえて言わなかったのかなぁ。
それともそういう説明をするというのが、指導要領そのものになかったのでしょうか。
ずっと後で・・・ああ、あれは「設計」だったんだ、と分かりました。
う〜ん、そこまで分かっていればもう少し気合入れてやったのになぁ。
分かってやっていた奴(学生)もいたかもしれません。そういうのが一流の技術者になるのでしょうね。
何となくでも、これは「設計」なんだと分かってしまう奴ね。
わたしはね、そこまででなくて・・・自分でそれに気づくのが遅かったのです。 大学生生活もようやく終わる?くらいの時に・・・そう言えば、あれ、設計の勉強だったんだなと分かった。
そういう事、結構あります。
後で分かるのですよ。それでちょっと後悔します。もう少しやっとけば・・・オレの技術力、今よりもっと上に行ってたかもしれんなぁ・・・ってね(苦笑)
変速機の製図なんです。
そもそも変速機が分かっていなかった。思い出すと、ちょっと年輩の教師でしたが、物静かで真面目にいろいろ教えてくれる・・・良い先生だったのです。
でね・・・まず「変速機」の意味を教えてくれなかった。
あ、教えてくれたのかなぁ?わたしが適当に聞き流したのかもしれません。
これが、エンジンを使う機械では動力伝達の「要(かなめ)」なんだと・・・。
例えば、自動車(エンジン車)に変速機は必須で、
「速度を変える(変速する、減速する)」
というのは、アクセルで速度をコントロールするのとは意味が違う。
そういう事をちゃんと知ったのは・・・結構、後になってからです。
父親は車の修理工場やっているのだけれど、わたしは学校の勉強ばかりしていましたから、自分で車やバイクを運転するようになるまで、そういう事を知らんかった。
今、勉強していることの意味って大事ですね。それで何が分かって、何の役に立つのか・・・。
だから、今、そういう事もわたしはディーキャリアの利用者の皆さんに話します。
まあ、聞いてくれればですが(笑)
眼の前のことだけしか見ていないと、分からないかな。
これはこういう意味だから、勉強しとかないといけないのはこういう事だよ・・・みたいに言うと、遠回りに思えるのでしょうね、嫌がられることもあります。(^_^;)
聞いてくれるかどうかも、何かの運や縁が働いているかもしれません。
その時にうまく伝わるか、それとも理解されないか・・・まあ、運と縁だから、どっちに転ぶか分かりません(苦笑)
それで、製図です。これが「設計」だというのは、製図する変速機をどういう仕様にするかは「自分で決める」ことになっていたからです。
歯車を最低2つ使うわけです。それでその歯数をどうするかで、入力と出力の比率(変速比)が決まり回転数が変わる。出てくるトルク(回転力)も変わる。
それを決めることが第一で、歯数を決めれば良いのですが、何でも良いわけではない。
実際には材質も絡むからです。
元々のエンジンの出力が大きくて、回転のトルク(回転力)とパワー(仕事量)が大きいと、それを余すことなく使いたい訳ですが、変速機で減速して現実的な実用回転数にする時に、材質がヤワイと壊れてしまいます。
だから、どんな材料を使うかも重要です。早い話が「硬い」「強い」材料でないと、エンジンの出力に耐えられんかもしれん。特に大きな減速を実現するのに、何段の歯車を使うかにも依りますが、それぞれの歯車に相当なトルクが掛かりますから、歯車が摩耗していくだろうし、下手すると破壊する。
簡単に壊れちゃイカンよね・・・。
だから、硬い材料にしようと・・・単純には思うわけです。 でもね、そうすると今度は、製作・加工が大変になる(苦笑) 硬い・強い材料は、大抵はお値段も高いしね・・・。う〜ん、どの辺りで良しとするか・・・難しいでしょう。
なるべく単純に考えたいところですが、関連要素が多数ある。多変量解析です(^-^;
それの最適解がもちろん良いのだけれど、最適でなくてもそれに近い何らかの解(答え)を見つけるのが設計の大事なポイントです。
それでそれを図面に起こします。
後は図面の画き方になる訳です。図面に起こすところは設計の最終段階です。
授業ではその画き方のところの勉強をしていると思っていた。それも間違いではないのですが、実は「設計」「仕様決め」が重要です。
システム開発でやる設計も同じです。
設計書はどう書けば良いの?どういう体裁になるの? ・・・というところをみんな気にしていますね。
書き方が分かれば設計してると思うのは・・・間違いだと分かるかな。
書き方はどうあれ、どう作るか、何を使って作るかを決めるのが「設計」です。
システム開発を請け負って、納品物として設計書(ドキュメント)を納入することを考えると、もちろんどういう様式のドキュメントでないといけないかは重要です。
それで、開発の早い段階で顧客と調整します。こういう形式のドキュメントで良いですよね・・・ということです。そんな事はそっちで決めてくれ・・・という顧客の場合は、自社の開発チームで決めることになります。いずれにせよ、納品物ですから個人で決められません。
でも様式、体裁はどうあれ、開発するためにどういう仕様とするか・・・は、前もって決めていかなくてはいけない。
そのためには、たくさんの条件、要素・要件があります。それの最適解に落とし込んでいく。
そういう作業が設計です。
イメージが湧くように言えば、 紙をにらみ、鉛筆をもってじっと考える・・・そんな様子を想像してください。
プログラムの設計(詳細設計、内部設計)だと、
- 機能は何か
- 扱うデータは何か
- データの入出力はどうするのか、どうなっているのか
- データをどういう形式とするか
- 見込まれる性能
- 他のプログラムやモジュールとの関連(実行タイミングやデータ受け渡し)
- ユーザーインターフェイス(画面デザイン、帳票デザイン、その他)
くらいを考えて、「不都合がないか、整合が取れているか」・・・を考えるわけです。
これがシステム設計(概要設計、基本設計、外部設計、インターフェイス設計)だと、いきおいチェックすべき内容が増えます。
さて・・・設計って考えなくちゃいけない要素がとても多い。
大変ですねぇ。
システムエンジニア(アプリケーションエンジニア)の仕事が結構大変よって分るでしょうか?
今日の記事では「設計」のところを話題にしました。
ディーキャリアITエキスパート名古屋丸の内オフィスではそういうことも、機会があればご紹介しています。興味がある方、よろしくです。(^_-)-☆
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