パニック障害について①

こんにちは。
ディーキャリアITエキスパート京橋オフィスです。

現代社会は「ストレスが多い」と言われていますが、適度なリフレッシュや十分な睡眠、食事、運動は取れていますか？
忙しい日々で、なかなかゆっくりと時間を取ることができない方も多くおられるのではないでしょうか？
ストレスや緊張が高まり、ずっと強いストレスにさらされていると体や心のバランスが崩れてしまうかもしれません。

今回は「パニック障害」というタイトルですが、どのようなものかご存じの方はおられますか？

◆ パニック障害とは？

パニック障害の始まりは、突然始まる激しい呼吸困難、動悸、めまいなど本人は「このまま死ぬのではないか？」と不安や恐怖にかられる突然理由もなく不意に起こる、パニック発作に襲われることから始まります。

パニック発作そのものは、恐怖や緊張など何らかのの引き金があって起こることもありますが、パニック障害の場合はきっかけや理由もなく、不意にパニック発作が起こるのが特徴です。

それまで普通に生活していた方が、家でリラックスしている時や眠っている時など、不安を感じるような状況は何もないのに突然激しい発作に襲われます。

急に息が詰まったり、心臓発作のようになったり、めまい、吐き気といった身体症状が表れます。症状は生易しいものではなく、このまま気がおかしくなってしまうのではないか？死んでしまうのではないか？と恐怖や不安にかられます。

ただ、発作は10分以内にピークを迎え、大体30分前後で治まります。体の異常によるものではないので、生命の危険はありませんが、繰り返し起こることがパニック障害の特徴です。

また、発作が起こるのではないかと恐れることを『予期不安』と言います。
行動範囲が狭くなり、生活に支障が出ることを広場恐怖と言います。
パニック障害では、発作で経験した不安や恐怖がこのような症状を生みます。

◆ 特徴について

パニック発作には、繰り返し起こるという特徴があります。
発作を繰り返すと、発作のことが頭から離れなくなり、また発作が起きたらどうしようという不安や恐怖にかられます。これが『予期不安』で、パニック障害の根本的な症状です。

『予期不安』は執拗に続くことが多く、発作が治まっても、予期不安だけは長い期間にわたって消えません。
また、『予期不安』が強くなると、さらに『広場恐怖』を抱くようになります。
これは、発作が起こりそうな場所や状況（混雑した場所や電車の中など）を避け、自分で自分の行動範囲を狭めてしまう状態です。

パニック障害の患者さんの80％以上が多かれ少なかれ、広場恐怖を持つと言われています。人によっては恐怖の対象がどんどん広がり、ついには家から一歩も出られなくなることもあります。

また、不安の病気には共通のなりやすい気質があります。
パニック障害は不安の病気です。激しい発作症状を経験することで、病気の根底にある不安感や恐怖感が呼び起され、予期不安や、広場恐怖、回避行動などを強めて、できないことやいけない場所を増やします。

このように不安症状により、生活に支障が出るようになる病気のグループが不安障害で、パニック障害はその中の一つです。

◆なぜ、パニック障害は起こるのか？

それは脳内の危険を察知する装置が誤作動を起こして間違った指示を出す、脳の機能障害による病気という説があります。

不安や恐怖は本来ならば、危険から身を守るための反応です。脳には危険が迫ったときなどに警報を鳴らす仕組みがあります。警報には、不安や恐怖を呼び起し、危険から逃げたり、敵と戦ったりするための、気力やエネルギーを奮い立たせるわけですが、この警報システムは敏感で不安定なため、誤って作動することがあります。

そうすると、周りに危険がないのに、危険を伝える神経伝達物質が異常に分泌され、あちこちを刺激して恐怖を引き起こし、めまいや動悸などのパニック発作が起こると考えられます。メカニズムはまだ十分に分かっておらず、脳の誤作動理論も仮説の段階です。

発作が起こることにより、また同じように発作が起こるのでは…？と不安を感じることで、日常生活に支障をきたすようになることが、パニック障害の特徴です。

今回はパニック障害の症状についてご紹介しました。
次回は対策についてお伝えしたいと思います。

◆ 見学・無料相談会　随時受付中です！

～IT・Web専門職を目指せる就労移行支援事業所～
　ディーキャリアITエキスパート京橋オフィス
　〒534-0024
　大阪市都島区東野田4-1-17　日本ロジックス大阪東野田ビル7階
　tel:06-6881-0777
　mailto:it-kyobashi@dd-career.com