ライフスキルコース【発達障害の種別と特性③】
こんにちは。
ディーキャリアITエキスパート京橋オフィスです。
以前に「ライフスキルコース【発達障害の種別と特性②】」で、注意欠如・多動性障害（ADHD）についてお話ししましたので、今回は『限局性学習障害（SLD）』についてお話したいと思います。
◆ 限局性学習障害（SLD）
全体的な知的発達に大きな遅れがないのに、読み・書き・計算などの特定の課題習得が、他に比べて不自然に遅れている状態のこと。日本では文部科学省が定めた教育分野での定義がありますが、困難の対象を下記の通り、幅広く定義したものとなっています。
■ 文部科学省による定義
「学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く・話す・読む・書く・計算する・推論するなどの能力の内、特定の習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。
その原因として、中枢神経に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚・聴覚・知的・情緒障害などや環境的な要因が直接の原因となるものではない。」
＜ 平成11年「学習障害児に対する指導について（報告）」より抜粋＞
■ 主な症状
● 知的発達水準から期待される、読み・書き・計算などの学力獲得の困難
■ 症状例
● 読字障害：文字や文章を読むことの困難
・音読が流暢にできない
・漢字の識別が難しい
・文章を追うことや意味の読み取りが難しい
● 書き表現の困難：文字や文章を書くことの困難
・バランスよく文字が書けない
・漢字の習得だけが難しい
・誤字が多く、助詞などが使いこなせない
・板書のスピードが極端に遅い
・自身の考えを書字表現することが難しい
● 算数障害：：算数問題を解くことの困難
・数概念を操作することが難しい
・計算の正確性や速さの問題
・数学的思考の組み立てが難しい
ディーキャリアでは、自身の障害を理解し受容することで、働いた時に生じるであろう課題を想定し、自身で行える対処方法を日々考えています。
また訓練を通して、考えた対処方法が有効かどうか検証を行いながら、就職を目指した準備を進めています。
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