発達障害の人は謝れない?!謝るのが苦手な原因は?|大人の発達障害
こんにちは!ディーキャリアITエキスパート海老名オフィスです!
今回は「発達障害・謝れないこと」についてのお話しをしたいと思います。
発達障害のある方に、このブログで何か気づきになれば嬉しいです。
当事者の方はもちろん、自分はADHD、ASD、SLDなのでは?と思っている方、家族に発達障害なのでは?と思う人がいる方、参考にしていただけると幸いです♪
ぜひぜひ最後までご覧ください!
謝らないといけないのに謝れないのは発達障害が原因?
皆さんは小さい頃に謝らないといけないのに、謝れなかったことはありませんか?
または自分の身の回りのお子さんで謝れない場面を見かけることはあるでしょうか?
「悪いことをした自覚があるのに謝れない」
「悪いことをした自覚がない」
ケースはさまざまだと思いますが、仮に悪いことをした自覚がなくとも、人間関係に悪影響を与えそうな場合、「とりあえず謝っておく」ことはたまに必要なことです。
しかし大人になってからも、依然としてどうしても謝ることが難しい、納得できないなどで、謝罪を求められても謝れずに逆にそのことで癇癪を起こしてしまったり人間関係を壊してしまうパターンもあります。そしてそれは発達障害でよく見かける事象でもあります。逆に業務上で「ありがとう」を言った方がいい場面でも起こることがあったり「謝りすぎだ」と言われることもあります。これは相手が上司の場合によくあることです。
これらは発達障害特有の原因が関係している可能性があるのですが、今日はそれについて
お伝えしていきます。
まず発達障害のある方が謝ることが困難な理由として、いくつかの障害特性が挙げられます。
・社会的なコミュニケーションの難しさ
・考え方における柔軟性の低さ
・固定されがちな行動パターン
・視野の狭さ
・感覚の過敏
これらを「謝る」というプロセスを考えながら、どう関係していくのか、一緒に考えてみましょう。
「謝る」とは??
まず謝ることのプロセスはどういった流れなのでしょうか?
自分のしたことを把握する
↓
それが起きた状況を把握する
↓
相手がどういう状況か理解する
↓
相手がどういう表情か理解する
↓
自分がしたことが悪いことか判断する
↓
相手がどう捉えたかを想像する
↓
自分だったらどうかを考えて想像する
↓
相手が嫌な思いをしたことを理解する
↓
悪かった、償わなければといった感情が生まれる
↓
どのように伝えればよいかがわかる
↓
言葉で伝える・頭を下げる・反省の態度を示すことができる
細かくプロセスを分解すると、なるほどかなり複雑なことが起きているのが分かります。
まず1つ目に言えることは、発達障害はそもそも複数のことを同時にこなすことの苦手さがあるということです。それは複数にこなせすぎたとしても同じようなことが起こり得ます。
ということはすなわち、この複雑な脳の動きをすぐにおこなうことの苦手さもあるといえます。
謝れないのにはさまざまな原因がある!?
では具体的に一つ一つの特性がどう関係していくのかを見ていきましょう。
「社会的なコミュニケーションの難しさ」は謝れない原因の大きな要素です。
発達障害で特にASDのある方の場合、客観的な視点で自分を見る事の難しさがあります。その場合「自分がしたことがどう見えるのか」「自分が今何をしたのか」を把握していないこともあり、そもそもルールに反して悪いことをしたと自覚していないこともあります。また、相手視点に立つことの難しさがあり、自分のしたことが相手に嫌な思いをさせたと自覚していないこともあります。その場合「同じことを自分がされたらどう思うか」を聞くと、ようやく「自分がしたことが悪いことだった」と気づくこともあります。
また状況判断の苦手さや相手視点に立つことの苦手さから、「考え方における柔軟性の低さ」に繋がり、謝ることに納得できなかったり逆に癇癪を起こすことになったりもします。
「固定されがちな行動パターン」とは特定の行動を繰り返したり、習慣化されたものから新しい行動に切り替えられないことを指しています。相手に悪いと感じていても、状況や相手に応じて「謝る」という行動に切り替えられないのはこの特性が影響していると考えられます。
「視野の狭さ」に関しては、発達障害のある方はそうでない方より特定のものに注目したり、情報処理が偏ることがあります。その偏りから自分が悪いことをしたということに気づかなかったり、他者の意見や立場への理解が難しくなることがあります。
「刺激への過敏な反応」が謝罪を難しくすることもあります。感覚過敏がある場合、環境の刺激に対して過敏に反応してしまうことがありますが、これは人の感情に関しても同じことが言えます。責められている、相手が怒っていると感じすぎると、緊張や不安が増し、適切な謝罪が難しくなります。
以上、さまざまな理由で「謝れない」ことが起こり得るのです。
しかし理由は複数が絡んでいることも多いので、特性の特定をするのではなく
「どういったことが起きていて、どういう風に周囲から見えているのか」
に本人が気づくことが大事です。
この気づきには他者からの適切なサポートが必要です。
ディーキャリアでできること
ディーキャリアITエキスパート海老名オフィスでは、自分の障害の特性を含むたくさんの視点から自分を分析し、自己理解を進めることができます。なぜ今までうまくいかないことが多かったのか、どんな困りごとが起こるのかを、支援員の視点もお伝えしながら分析していきます。また困り事に対する有効な対策を、一緒に考え、実際にやってみながら検証をすることもできます。模擬職場の環境を整えているので、社会で自分の考えた対策が効果的か検証し、うまくいかなければ次の策を…と仕事を始めてから困らないための準備をすすめていくことも可能です。
社会性の障害と言われる発達障害は、他人から見た自分を知ることが1番効果的です。発達障害について知識のある支援員がその一つの視点となり、皆さんの自己理解のお手伝いをしていきます!
思い通りにいかないと癇癪を起こしてしまう
納得いかないことには謝れない
自分で気づかないうちに相手を怒らせてしまう
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