BLOG

ワーキングメモリの低さを自己理解し、職場での対処法を考える―ASD・ADHDの特性を“働きにくさ”から“働きやすさ”へ変えるために

前回の記事では、ASD・ADHDの特性としてみられやすい「ワーキングメモリ(作業記憶)」の特徴と、それが職場で引き起こす環境障害について整理しました。
今回はその続きとして、自分のワーキングメモリの傾向をどう理解し、それを踏まえてどのように働きやすくしていくか を詳しく解説します。

忘れっぽい、抜け漏れやすい、同時に複数を処理できない——そんな悩みは「努力不足」ではなく、脳の認知特性によるものです。
だからこそ、特性を把握したうえで、自分に合った方法を見つけていくことが何より大切になります。

まずは“困りごとを言語化”することから始まる

ワーキングメモリに課題がある場合、つまずきがどの場面で起きているかを整理することが重要です。次のような問いを自分に投げかけることから「自己理解」が深まります。

  • 指示を忘れてしまうのはどんな状況のときか
  • 中断が入ると混乱するのは、どの作業のときか
  • 覚えきれない情報はどれくらいの量か
  • 何をすると集中が切れやすくなるのか
  • 苦手な場面に共通している環境要因はあるか

自分でも気づいていないパターンが見えてくると、改善の糸口がつかめるようになります。

職場でできる対処法(1)

情報は「頭で覚える」から「ツールに預ける」へ

ワーキングメモリが苦手な方にとって、最大の支援は「覚えない工夫」です。

  • スマホやパソコンのメモを活用
  • 付箋やノートにその場で書き留める
  • 指示を受けたら復唱して確認する
  • 進捗管理アプリやチェックリストを作る

重要なのは、“脳内に抱え込む量を減らす” こと。
外に書き出すことで、認知の負荷が下がり、本来の力を発揮しやすくなります。


職場でできる対処法(2)

一度に複数のことを頼まれたら「順番」を明確にする

ASD・ADHDの特性がある方は、優先順位が曖昧な状況が最も負荷がかかります。
たとえば、

「AとB、どちらを先に終わらせれば良いですか?」
「今日中に必要なものはどれですか?」
と、優先順位を具体的に聞き直すだけで作業効率が大きく変わります。

また、タスクを分解して、

  1. 何をやる
  2. どの順番でやる
  3. どこまで終わればOKなのか

を確認することも非常に有効です。


職場でできる対処法(3)

中断されても“戻れる”仕組みを作る

ワーキングメモリが苦手な方は、中断後に「今どこまで進んでいた?」と混乱しやすい傾向があります。
そのため、

  • 作業をはじめる前に簡単なメモを書く
  • 中断前に“次にやること”をメモしておく
  • 作業の手順書を作っておく

など、「途中からでも再開しやすい仕組み」を持つことで、ストレスと疲労を大きく減らすことができます。


職場でできる対処法(4)

刺激が多い環境では“視界と音”のコントロールを

ワーキングメモリの負荷は、環境刺激の多さにも影響を受けます。

  • パーテーションを使う
  • ノイズキャンセリングイヤホンを使う
  • デスクの上の視覚情報を減らす
  • メール通知・チャット通知を必要なものだけに絞る

外部からの刺激を減らすだけで、「覚えておくだけで精一杯」の状態から抜け出しやすくなります。

自己理解が深まるほど、働き方が変わる

ワーキングメモリが低いことは、能力の欠如ではありません。
たとえ他の人より覚えづらい部分があっても、

  • 書けば整理できる
  • 環境調整でパフォーマンスが上がる
  • 優先順位が明確だと力を発揮しやすくなる

といった強みが同時に存在します。

大切なのは、「自分はどのような状況で力を発揮し、どのような状況でつまずくのか」を正しく理解することです。
その自己理解が、働き方の選び方にもつながり、働きやすさの道筋をつくります。

就労移行支援ディーキャリアでは、特性を踏まえた“働きやすさの設計”をサポートします

ワーキングメモリの困りごとは、環境調整やスキル習得で大きく改善できます。
しかし、それを一人で見つけることは簡単ではありません。
就労移行支援事業所のディーキャリア池袋オフィスでは、

  • 特性に合わせた対処法の練習
  • 職場を想定したコミュニケーション訓練
  • 環境調整の相談
  • 自己理解を深めるプログラム
    を通して、働きやすさを一緒に探していきます。

「自分に合う働き方を見つけたい」
「職場で困っているけれど、どこから整理すれば良いかわからない」

そんな方は、どうぞお気軽にご相談ください。
あなたの特性を理解し、“働きやすい未来”を一緒につくっていきます。

ディーキャリア池袋オフィスでは、見学や相談を無料で受付しています
一緒に働きやすさを実現していくために解決策を考えていきましょう。

〇ご相談・見学は随時、受付中です〇
↓お問い合わせコチラから
ディーキャリア池袋オフィス
LINE相談窓口はこちら📲
電話番号:03-5957-1225
メールアドレス:ikebukuro@dd-career.com