発達障害と「報連相ができない」悩み ~伝えられないのではなく、伝え方に工夫が必要なだけ~
「報告が遅いと怒られたけれど、何をどのタイミングで言えばよかったのかわからない」「相談しようと思ったのに、相手が忙しそうで話しかけられなかった」「結果を伝えただけなのに、冷たいと言われた」職場で必須とされる”報連相”(報告・連絡・相談)。
しかし、発達障害のある方にとって、この3つのスキルはとても高いハードルになることがあります。
特にASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如・多動症)の特性を持つ方には、「できないのではなく、やり方がわからない」「緊張や混乱で伝えられない」というケースが多く見られます。
発達障害と報連相のつまずきを整理し、支援を通して自分らしい伝え方を身につけていく方法をご紹介します。

なぜ報連相がうまくできないのか?課題発見のための4つの問い
- 「何を伝えるべきか」を判断する力に不安はありませんか?
→ どの情報を共有すべきかの線引きがあいまいで、「これくらいなら言わなくていい」と思って伝えなかった内容が実は重要だった、というケースがあります。
- タイミングや相手の様子を読むことに苦手意識はありませんか?
→ 相手が忙しそうだと、話しかけるタイミングを逃してしまう。または、思いついた瞬間に伝えようとして逆に空気を読めていないと思われることも。
- 言葉にすること自体に強い緊張や不安を感じていませんか?
→ 特に相談やミスの報告は「怒られるのでは」と不安になり、結局黙ってしまうという傾向があります。
- 過去の失敗体験が報連相の妨げになっていませんか?
→ 一度うまく伝えられなかった経験があると、「また失敗するかもしれない」と思って報連相を避けてしまうことがあります。
報連相の「苦手」は変えられる。就労移行支援事業所でできること
ディーキャリア池袋オフィスでは、発達障害の特性に合わせて「報連相が苦手」という悩みにアプローチするプログラムも提供しています。
1. リフレーミングで「できない」から「工夫できる」へ視点を変える
リフレーミングとは、ネガティブな体験や捉え方に新しい意味づけをして前向きにとらえる思考法です。たとえば「相手に話しかけるタイミングがわからない」という特性は、「相手の様子を気にできる優しさ」と捉え直すことができます。この視点の変化は、自分を責めるのではなく「自分なりのやり方を探そう」という行動への第一歩になります。
2. アサーティブコミュニケーションを身につける
アサーティブとは、「相手も自分も大切にする伝え方」のこと。攻撃的でもなく、遠慮しすぎず、自分の意見や気持ちを伝える練習を重ねます。
- 自分の言いたいことを整理する練習
- 相手に伝えるときの言葉選びの工夫
- 場面に応じた声のトーンや話し方の調整
などを、実践を交えながら学ぶことができます。たとえば「忙しそうなので、後で5分だけお話ししたいのですが、よろしいでしょうか」といった伝え方を練習し、実際の職場で使える表現を身につけていきます。
3. 繰り返しの訓練で安心して「伝えられる自分」に近づく
報連相は、一度学んで終わるものではなく、繰り返し練習しながら体で覚えていくスキルです。
- グループワークでの実践的な報連相練習
- 模擬職場でのやり取りの振り返り
- スタッフとの1対1でのコミュニケーション練習
を通じて、少しずつ自信を持って「報連相ができる自分」へと変化していくことができます。
~報連相は「特性に合った伝え方」で乗り越えられる~
報連相がうまくできないと感じている方へ伝えたいのは、「それはあなたの能力の問題ではなく、環境と方法の工夫が必要なだけ」ということです。
ディーキャリア池袋オフィスでは、あなたの特性に合わせて、無理なく伝える練習を重ねることができます。これからできる工夫について一緒に考えていきましょう。
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