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「コミュニケーションを使わない仕事に就きたい」と考える方へ
就労移行支援事業所には、発達障害、とくにASD(自閉スペクトラム症)の特性を持つ方から「できれば人と関わらない仕事に就きたい」「コミュニケーションがない職場がいい」という相談が寄せられることがあります。たしかに、対人関係の難しさや、言葉の意図を読み取ることに不安を抱えている方にとっては、コミュニケーションが求められる環境は強いストレスとなります。
しかし、現実的には「まったくコミュニケーションが不要な仕事」というものはほとんど存在しません。なぜなら、どのような仕事でも、業務の指示を受けたり、報告や相談をしたり、チームで協力する場面が出てくるためです。たとえ一人で作業をする仕事であっても、初めのうちは研修やマニュアルの確認、業務内容のすり合わせなど、基本的なコミュニケーションは必要です。
では、コミュニケーションが苦手な方にとって、それは大きな壁なのでしょうか? 実は、「苦手なままでいてもいい」「少しずつ練習すればいい」という視点で、コミュニケーション力を高めていくことは可能です。そして、その力は自分を守る武器にもなり、働きやすさや生きやすさにつながります。

なぜ仕事にコミュニケーションが必要なのか
仕事におけるコミュニケーションの役割は、単に「会話をすること」だけではありません。以下のような大切な意味があります。
- 業務の理解を深めるため:指示を正確に受け取る、確認することでミスを減らせます。
- 自分を守るため:困ったときや不明点や配慮事項を伝えることで、周囲からのサポートを得られます。
- 信頼関係を築くため:小さなあいさつや報告をするだけでも、職場での安心感が生まれます。
無理に雑談をしたり、話し上手になる必要はありません。しかし、必要なときに一言伝えられる力があるだけで、自分の負担を減らすことができます。これは、特性による苦手さをカバーする「実用的なスキル」として非常に有効です。
実は、自分自身のメリットにもなる
コミュニケーションができると、実は仕事の上でもさまざまな「得」があります。
- 誤解が減る:事前に一言伝えるだけで、不要なトラブルを防げます。
- 評価されやすくなる:報告や連絡ができると「責任感がある」と見られやすくなります。
- 自分の希望を伝えられる:業務内容や働き方について相談しやすくなります。
つまり、コミュニケーションが取れることで、職場での居心地が良くなり、自分の特性に合わせた働き方も実現しやすくなるのです。
就労移行支援事業所でできること
就労移行支援事業所では、コミュニケーションが苦手な方に対して、無理なくスキルを身につけていくための訓練をおこなっています。
- あいさつや基本的な受け答えの練習
- 報連相(報告・連絡・相談)のやり方
- 実際の職場を想定したロールプレイ
- グループワークでの意見交換
もちろん、「いきなり話せるようになりましょう」といった訓練ではありません。まずは小さなやりとりから始め、自分のペースで取り組める環境が整っています。また、スタッフとの一対一の面談を通して、不安や困りごとを整理しながら、必要なスキルだけを少しずつ身につけていけます。
~「話さなくていい」ではなく「話せると生きやすい」~
コミュニケーションを取ることに苦手意識があるのは、決して悪いことではありません。しかし、「話さないこと」を前提とするのではなく、「少しでも話せたら、今より生きやすくなるかもしれない」という視点に切り替えることで、働きやすさも大きく変わります。
ディーキャリア池袋オフィスでは、そうした前向きなステップを踏むお手伝いをしています。
「コミュニケーションは苦手だけど、少しはできるようになりたい」「無理のない範囲で仕事を目指したい」そんな方こそ、ぜひ一度、見学や相談にいらしてください。
あなたの強みを活かしながら、必要なスキルを身につけ、自信を持って社会とつながる力を一緒に育てていきましょう。
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