ひきこもりの状態から就労移行支援事業所を利用するタイミングとは?
「ずっと家にいて社会と関わるのが怖い」「そもそも働いたことがない」「自分にできることが分からない」──ひきこもりの状態にある方にとって、社会復帰や就職への一歩を踏み出すのは大きな挑戦です。しかし、無理なく自分のペースで少しずつ進める方法があります。それが、就労移行支援事業所の活用です。今回は、ひきこもりの状態から就労移行支援事業所を利用するタイミングや流れについてお話しします。

薬物療法やカウンセリングで心身を整える段階から
ひきこもりの状態から社会復帰を目指す場合、まずは心と身体の調子を整えることが大切です。通院されている方の中には、薬物療法(お薬による治療)を受けている方も多いでしょう。薬によって気持ちの落ち込みや不安、意欲の低下などが和らぐことで、少しずつ「何か始めてみようかな」という気持ちが芽生えてくることもあります。
また、カウンセリングで気持ちを言葉にすることも大切です。自分の考えや感情を整理する中で、「自分がどんなことで困っているのか」「どんなことが不安なのか」に気づくことができます。医療機関での治療や相談支援と並行しながら、次のステップとして福祉サービスを活用する道も見えてきます。
福祉サービスを導入し、生活リズムを整える
心と体が少し落ち着いてきたら、次のステップとして福祉サービスの導入を検討します。具体的には、就労移行支援事業所を利用することで、生活リズムの安定から社会復帰の準備を始めることができます。
「就労移行支援」と聞くと「すぐに就職しなければいけないのでは?」と不安になる方もいますが、実際にはまずは週3日から通所をスタートする方も多くいらっしゃいます。いきなりフルタイムの通所ではなく、自分の体調や気持ちに合わせて通所日数や時間を調整できるため、無理なく慣れていくことができます。
就労移行支援事業所では、朝決まった時間に通所することから始まり、生活リズムを整えることが最初の目標です。毎日決まった時間に起きて支度をする、決まった時間に外に出る。これを繰り返すことで、少しずつ日中の活動に慣れ、体力も戻っていきます。
訓練を通してストレス対処法を身につける
生活リズムが整ってくると、次は「働くこと」に向けた訓練が始まります。しかし、すぐに職業訓練を始めるのではなく、まずはストレスへの対処法を学ぶことが大切です。就労移行支援事業所では、
- 自分のストレスサインに気づく方法
- ストレスをためすぎない工夫
- 困ったときの相談方法
などを、グループワークや個別支援を通じて学んでいきます。ひきこもりの状態が長かった方にとって、人と関わること自体が大きなストレスになることもあります。だからこそ、「自分に合ったストレス対処法」を見つけておくことが、無理なく就職活動を進めるための土台になります。
就職に向けて少しずつ準備を重ねる
生活リズムが整い、ストレス対処法も身についてきたら、いよいよ就職に向けた実践的な訓練が始まります。事業所によっては、パソコンの基礎スキル、ビジネスマナー、面接練習などのプログラムを用意しています。また、企業実習を体験できる機会もあり、実際の職場環境を知りながら自分に合う仕事を探すことができます。
ここで大切なのは、「焦らず自分のペースで進めること」です。ひきこもりの状態から一歩を踏み出したこと自体が大きな前進です。就労移行支援事業所では、スタッフが一人ひとりの状況や気持ちに寄り添いながら、無理のない目標設定とサポートをおこなっています。
~まずは一歩、見学から~
「家から出るのが不安」「そもそも働いたことがない」「働ける自信がない」そんな気持ちを抱えている方も、就労移行支援事業所なら「生活リズムを整えるところから」始められます。
週3日からの通所、ストレス対処法の訓練、就職に向けた準備まで、段階的に進められるので、いきなり就職を目指すプレッシャーもありません。
もし「今の自分でも利用していいのかな」と悩んでいるなら、まずは見学や相談から始めてみてください。あなたのペースで、少しずつ社会とのつながりを取り戻せるよう、ディーキャリア池袋オフィスが全力で支援いたします。
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