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神奈川の最低賃金が1,279円に。働き方を考える前に知っておきたいこと

ニュースで「最低賃金が上がった」と聞いて、「自分にはどう関係するんだろう」と思った方もいるかもしれません。

これから働くことを考えていて、求人の時給を見るたびに「この金額で、何時間くらい働けば生活できるのか」と計算しては、よく分からなくなる。体調を考えると長い時間は不安だけれど、短い時間で足りるのかも分からない。

そんな迷いを抱えている方に向けて、最低賃金の基本と、働き方を考えるときのヒントをまとめました。

神奈川県の最低賃金は、10月1日から時給1,279円に

2026年(令和8年)10月1日から、神奈川県の最低賃金は時給1,279円になりました。前の年度から54円の引き上げです。

最低賃金とは、法律で決められた「これより低い時給で働かせてはいけない」という下限の金額のことです。神奈川県内の職場で働く人には、正社員・パート・アルバイトといった働き方や呼び方に関係なく適用されます。

ただし、通勤手当や家族手当、皆勤手当、残業代などは、最低賃金と比べる金額には含まれません。求人の時給を見るときは、基本の時給がいくらかを確認すると分かりやすくなります。

障害者雇用で働く場合はどうなる?

障害者雇用の求人で会社と雇用契約を結んで働く場合も、最低賃金は適用されます。障害者雇用だからといって、原則として時給が最低賃金より低くなるわけではありません。

例外として、都道府県労働局長の許可を受けた場合に限り、最低賃金を下回る額を認める「減額特例」という制度があります。限られた場合にだけ使われる制度ですが、条件で気になることがあれば、求人票を確認したり、ハローワークや支援者に相談したりすると安心です。

時給だけでなく「時間×日数」で考える

同じ時給でも、働く時間と日数によって1か月の収入は大きく変わります。神奈川県の最低賃金1,279円で、1か月を4週として計算すると、次のようになります。

働き方の例1か月の労働時間1か月の収入(目安)
1日4時間×週5日80時間約10万2,000円
1日6時間×週5日120時間約15万3,000円
1日8時間×週5日160時間約20万4,000円

※税金や社会保険料などが引かれる前の金額(額面)です。実際に受け取る金額は、これより少なくなります。

「続けられるか」も、収入と同じくらい大切

表を見ると、長く働くほど収入が増えることが分かります。ただ、考えたいのは金額だけではありません。

たとえば、最初から1日8時間で働き始めて体調を崩し、休職や退職になってしまうと、結果として収入が途切れてしまいます。一方で、1日6時間から始めて、体調が安定してから時間を延ばす働き方を選ぶ人もいます。

どちらが正解ということはありません。自分の体力や生活リズム、通勤にかかる時間なども合わせて考えることが大切です。また、勤務時間によって社会保険に加入できるかどうかなどの条件が変わることもあります。気になる点は、応募前に求人票や会社の説明で確認しておきましょう。

今日からできる、働き方を考える3つのステップ

1. 今の1日の過ごし方を書き出してみる

起きる時間、活動しやすい時間、疲れが出る時間帯を、数日分メモしてみましょう。「午前中は動けるけれど、夕方には疲れが出る」など、無理なく働ける時間の目安が見えてきます。

2. 1か月に必要なお金をざっくり出してみる

家賃、食費、通信費など、毎月かかるお金を大まかに書き出します。正確でなくてかまいません。「どのくらいの収入があれば安心か」の目安になります。

3. 求人票の「時給・時間・日数」を並べて見る

気になる求人の時給だけでなく、1日の勤務時間と週の日数も一緒にメモします。上の表のように掛け算してみると、自分の希望と比べやすくなります。

就労移行支援を利用している間のお金について

就労移行支援は、就職に向けた訓練や準備をするための福祉サービスです。事業所と雇用契約を結んで働く場ではないため、利用中に最低賃金にもとづくお給料が支払われる仕組みではありません。

利用料は前の年の所得に応じて決まり、自己負担がかからない場合もあります。利用中の生活費をどうするかは、人によって状況が異なります。不安がある場合は、見学や相談のときに遠慮なく聞いてみてください。

ディーキャリア橋本オフィスで一緒に考えられること

ディーキャリア橋本オフィスでは、「どんな条件なら長く働き続けられるか」を、時給の金額だけでなく、体調や生活リズムも含めて一緒に整理しています。

  • 無理なく働ける時間を見つける:体調や生活リズムを記録し、スタッフと振り返りながら、働きやすい時間帯や日数の目安を探します。
  • 働く条件を言葉にする:希望する勤務時間・日数、通勤のしやすさ、職場で必要な配慮などを整理し、自分の希望として説明できる形にまとめます。
  • 求人票を一緒に確認する:時給や勤務時間、休日など、応募前に確認しておきたい条件を一緒に見ていきます。
  • 就職スキルチェックで今の状態を確かめる:就職に向けた準備がどこまでできているかを確認し、次に取り組むことを考えるきっかけにします。就職スキルチェックは随時受け付けています。

まとめ

「最低賃金が上がった」というニュースは、自分の働き方を考え直すきっかけにもなります。時給の数字だけで決めず、「どのくらいの時間なら続けられそうか」から考えてみてください。

一人で整理するのが難しいと感じたら、ディーキャリア橋本オフィスで一緒に考えることもできます。JR橋本駅直結で、見学や個別のご相談も受け付けています。話を聞いてみるだけでも大丈夫ですので、ご自身のタイミングで検討してみてください。

出典:神奈川県「最低賃金のお知らせ」