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「特徴」を「特長」に変換する術 ~リフレーミング~

こんにちは!

今回は、ディーキャリア岐阜駅前オフィスで学んでいる訓練の一つである「リフレーミング」をご紹介します。

「あなたの長所は何ですか?」この問いの返答に困ったことはありませんか? 私は、「自分の長所ってなんだ?」「短所はいくらでも思いつくけれど・・・」と悩んでしまうことがしばしばありました。そんなときに自分自身のいいところと悪いところを含めた「特徴」を、取り柄である「特長」に言い換えることができる術が、今回紹介するリフレーミングです。

是非参考にしてみてください。

リフレーミングとは

リフレーミングとは、枠組みを変えて新しい視点から物事を見る思考のことです。例えば、コップに水が半分入っている状態であるとします。これを、「コップに水が半分しか入っていない」と表現することができます。一方で、「コップに水が半分も入っている」と表現することもできます。このように、1つの方向からしか見えていなかった枠組みに、新しい意味付けをすることがリフレーミングです。

ポジティブシンキングと似ているかもしれませんが、少し違います。ポジティブシンキングは、物事を前向きにとらえることを言います。「きっと大丈夫」「何とかなる」など、見るものを変えて考えることも特徴の一つです。これに対してリフレーミングは、物事はそのままにして視点を換えていきます。そのため、目の前の物事と向き合ったまま、自身の心のケアにつなげることができます。

考え方のクセを知る ~自動思考~

まず、リフレーミングをするにあたり、自身の考え方のクセを知る必要があります。例えば、楽観的な考えを持っている方がいらっしゃれば悲観的な考えを持っている方もいらっしゃいますし、大雑把に考える方がいらっしゃれば繊細に考える方もいらっしゃいます。このような考え方の傾向やクセがもととなり、それぞれ結論を出します。これを自動思考といいます。

自動思考は、感情や行動に大きな影響を与えます。思い込みとも言えますが、普段は冷静に考えずに、自動思考に基づいて状況をとらえて意味付けをしてしまいます。そうならないために、自分自身の考え方のクセを客観的に捉え、考え方のパターンをつかむ必要があります。

考え方のパターンの例として、物事を0か100かで区別したり、一つのできごとを否定的な部分のみ注目したりすることが挙げられます。また、物事の重要性を大げさに解釈したり、こうするべき・こうするべきでないと考えたりすることも考え方のパターンといえます。挙げだすとキリがありませんが、大きく分けると・・・

・極端に考える

・否定的にしか考えない

・なんでも自分もしくは他人が悪いと考える

・これから起こることを決めつける

・自分が攻撃されていると思い込む

・ルールで縛ろうとする

・関係のない話に持っていく

以上7つの考え方が基になっています。リフレーミングをするにあたって、こうした考え方のクセを把握することが重要になってきます。

状況のリフレーミング

リフレーミングには2種類のリフレーミングがあります。状況のリフレーミングと内容のリフレーミングです。

状況のリフレーミングとは、とある事象が役立ったり生かされたりする状況を見出すことや、否定的な結論ではなく、肯定的な結論が出せるような状況に焦点を当て直すことです。例えば、

「興味のないことに集中できない」

という特徴を持っている人がいるとします。その人の長所を見出すには、

「興味のあることなら集中できる」

というように、集中できる条件を探して当てはめてみます。すると、短所としていた特徴が、長所となる特長に言い換えることができます。また、

「気を付けていても同じ失敗をする」

という特徴をリフレーミングするには、同じ失敗をすることから数多く失敗することにつなげ、

「失敗してもすぐに立て直す」

というように、特長として言い換えることができます。ほかにも、

「計画を立てても実行に移すのが遅い」

という特徴は、計画を実行した後の状況に着目し、

「計画を実行したら真剣にやる」

というように、リフレーミングすることができます。これが、状況のリフレーミングの一例です。

内容のリフレーミング

内容のリフレーミングとは、とある状況を起こってしまったものとして捉え、否定的な解釈に対して肯定的な解釈に置き換えることです。例えば、

「何もやる気が起きない」

という否定的な解釈があるとします。それに対して、

「今は充電期間である」

というように、別の解釈の仕方をしてみます。これが内容のリフレーミングです。ここで重要なことは、「休むことはよくないこと」「自分は怠けてしまうダメ人間」というような、否定的にしか考えないクセや自分を悪く思うクセに気づくことです。内容のリフレーミングをすることで、自身の考え方のクセを変えられることや、感情や行動のコントロールができることにつながります

終わりに

今回はディーキャリア岐阜駅前オフィスで実施している講義の一つであるリフレーミングについて少しだけご紹介しました。

リフレーミングをすることで、自分自身が持つ「特」を、強みとなる「特」に変えることができます。「行動が遅い」「注意散漫」といった短所と思われることも、「慎重になれる」「周囲に目を向けられる」といった、立派な長所になり得ます。そもそも、このような短所に気づけていること自体、自分自身をよく見て気づけている証拠です。

リフレーミングの訓練で、自分自身を生きやすくするために必要な方法を身につけられます。ディーキャリア岐阜駅前オフィスで是非体験してみてください。

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