【発達障害】人の言っていることが理解できない…APDについて

皆様こんにちは。
突然ですが、私は難しい単語が出てくると、話についていけなくなります。皆様はそういうことはございますでしょうか。話についていく事が難しい、話の理解が難しい、など経験した事がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんな、人の言っていることが理解ができない、APDについて解説いたします。
聴覚情報処理障害(APD)とは?

聴覚情報処理障害(APD)は、耳自体の聞こえは正常であるにもかかわらず、聞こえる音を脳がちゃんと処理できずに聞き取ることの難しさが発生する状態を言います。
検査などで「聞こえている」と判定されたとしても、実際には会話の内容が頭に入ってこなかったり、騒々しい場所では話し声が埋もれたり、似ている音の言葉を聞き間違えることがあります。
早口の説明や長い話も理解が追いつきにくく、一度に複数の指示を受けると混乱しやすくなります。電話のように表情や口元が見えない状況ではさらに理解が難しくなることがあります。
本人は集中して聞こうとしているのに、周囲からは「聞いていない」「ぼんやりしている」と誤解されやすい点も負担につながります。
原因は脳の聴覚処理の偏り、発達特性との関係、幼少期の中耳炎、強いストレスなどが考えられていますが、性格や努力不足が理由ではありません。
生活では静かな環境で話を聞く工夫や、大事な情報を文章で受け取ること、ゆっくり区切って話してもらうこと、録音やノイズキャンセリングを利用することで理解しやすくなります。
聴力に異常がないため周囲には気づかれにくく、困りごとが残ってしまうことがあるため、周囲の理解と環境調整がとても重要になります。
発達障害との違い

聴覚情報処理障害(APD)と発達障害はよく混同されますが、実は「何が原因で困りごとが起きているか」が異なります。
APDは耳の聞こえは正常なのに、聞いた音を脳が処理する部分があまり働かず、特に聞き取り、会話の理解に、困りごとが生じる状態です。
一方で発達障害(ADHDやASDなど)は、注意の向け方、行動のコントロール、人とのコミュニケーション、感覚の処理など、より広い領域にわたって特性が見られます。
APDの人は音の理解のみが苦手という場合が多いのに対し、発達障害では聞き取り以外にも複数の特徴が併存します。
またAPDは単独でも起きますが、発達障害のある人にAPDの傾向が見られることもあり、両方を持つ人もいます。
このため似たような困りごとに見えても根本が違うため、必要な支援や対策もそれぞれ異なってきます。
聴覚情報処理障害(APD)かもと思ったら

聴覚情報処理障害(APD)かもしれないと感じた場合、まず大切なのは自己判断せず、専門機関での診断を受けることです。
APDは、雑音の中で話が聞き取りにくかったり、早口や小さな声が理解しづらいといった症状が現れますが、言葉の遅れや理解自体には問題がない場合が多く、発達障害ADHD、ASDなどの特性と重なる傾向もあります。
例えば発達障害では、曖昧な表現や暗に示された意味を理解しにくく、本人のこだわりや感情の表現が周囲と齟齬を生むことがありますが、APDでは会話や指示の聞き取りに集中力が必要で、聞き取りやすい環境を整えることで対応しやすくなることがあります。
日常生活や職場でのコミュニケーションに苦手を感じる場面が多い場合、本人の理解や関心をサポートするための具体的な行動やルールの説明、指示の出し方、会話のやり方を周囲が工夫することが重要です。
例えば会議や仕事の指示を文字で補足する、静かな環境でのやり取りを増やす、発言や言動の意味を具体的に説明するなどの対応が考えられます。これにより、二次障害としての不安やストレスの軽減、対人関係や社会生活の負担の軽減につながります。
大人の発達障害や聴覚情報処理障害の傾向がある場合、本人の能力や理解に応じたサポートが必要で、環境の工夫やルールの明確化、場面ごとの具体的な対応が有効です。
診断を受けることで、自分の特性や苦手な状況を認識し、生活や仕事でのストレスを減らすやり方を見つけることができます。自己診断で誤解すると、適切な対応や支援が遅れ、対人関係や職場での困りごとが増える可能性もあるため、専門家による評価が重要です。
まとめ

聴覚情報処理障害(APD)かもと思ったら自己判断せず、診断を受けにいきましょう。
↓↓↓↓「ASD(自閉症)があると独り言が多くなる?」はコチラの記事で解説しています↓↓↓↓
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