【発達障害】受動型などASDの4つのタイプについて解説！
皆様、こんにちは。５月の爽やかな気持ちの良い気候が続いているこの頃です。
発達障害のひとつASD（自閉症スペクトラム。かつてはアスペルガー症候群、高機能自閉症とも呼ばれていました）には、４つのタイプがあるのをご存知でしょうか？ 今回はASDをタイプ別にご紹介します。
ASDには孤立型、受動型、積極奇異型、尊大型の４つがあります。いずれも他人とのコミュニケーションがうまくいかず、感情のやり取りや、周りの空気を読むことが難しいことが特徴になります。特に大人の発達障害になると、職場や社会での対人関係において悩みが深くなることがあります。
1. ASDのタイプを解説
1-1.孤立型
孤立型のASDの人は、他者との関わりを意図的に避け、一人でいることを好みます。職場や社会でも周囲との関係が希薄で、あまり会話やコミュニケーションを取ろうとはしません。
仕事においても自分のペースで行動し、周りにあわせることが苦手です。
例えば、周りが忙しくしていても手伝おうとしない、定時に帰ろうとすることなどがあげられます。指示に従うことが少なく、状況によっては混乱してフリーズしてしまうこともあります。
それが続くと、周りから白い目で見られる、付き合いの悪い人と周囲から思われますが、本人が改善の必要性がないと感じていることが多いのです (これはあとで紹介する積極奇異型の人も同じです)。このようなことが続くと周囲から理解されず、ストレスや悩み、孤立する原因となります。
1-2.受動型
受動型のASDの人は、自ら積極的に人と関わろうとせず、他人に流されやすいのが特徴です。相手の意見に流されやすいため、ストレスをためやすく、うつ病などの二次障害に注意が必要です。
このタイプの人は他者に従うことが多く、指示を受けるとそれに従って行動します。しかし、自分から積極的に行動することは少ないため、社会や職場では主体性を発揮することが難しくなります。
こうした人は、他者からの指示や状況に応じて行動することは得意でも、自分で判断や対処することが苦手です。悪意ある相手に利用されてしまう可能性もあるので、注意が必要です。
これは「自分軸が不安定」、「自分の感情や考えを言語化することの苦手さ」が背景にあるとされています。
1-3.積極奇異型
積極奇異型の人は、積極的に他人との関わりを求めコミュニケーションを取ろうとしますが、その方法が自分のこだわりを他人に押しつけてしまう、一方的になってしまうなど、スムーズなコミュニケーションが難しいことが特徴です。
他者の気持ちや意見を無視してしまうことがあり、これが人間関係におけるトラブルの原因になります。
このタイプは、時には自分のこだわりや特性が強調され、周囲からの理解が得られず、孤立感や悩みを感じることもあります。このことは、積極的にコミュニケーションを取ろうとしても、他者との関係がうまく築けないことにつながる可能性があります。
1-4.尊大型
尊大型の人は、こだわりに強い自信を持っており、他人の意見や価値観を尊重することがあまりないことが多いです。こうした人は、自分が正しいと信じる考え方を他者にも押し付けがちです。
こだわりが強い場合、自分のこだわりを妨げられたりすると、癇癪を起す場合があります。
特に職場や会社においては、同僚や上司との対立や意見の違いに直面しやすくなるといった困りごとが考えられます。
2. まとめ
今回はASDをタイプ別にみてきましたが、いかがでしたでしょうか？ASDは現代の医学では根治は不可能とされていますが、自己理解と環境調整で生きやすくしていくことが可能です。
自己理解で自分の特性を理解し、障害を受け入れる。その上で適切な対処方法を見つける。環境調整で特性に合わせた環境を整えることで、困りごとを減らすことができます。少しでも生きやすい環境になるように、日々を無理のない範囲で工夫していきましょう！
ASDの特性は個人差が大きいため、本人に合った対処方法を見つけることが大切です。必要に応じて、専門機関や支援団体に相談することをおすすめします。
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