【発達障害】HSPって何?発達障害との違いも解説

皆様、こんにちは。私はディーキャリアに通うようになってから、自己理解のために書店の発達障害関連のコーナーによく行くようになりました。そこでよく目にするようになったのが、HSP関連の本です。インターネットでもこの言葉をよく聞きますよね。
発達障害と似た特徴や、ネットのセルフチェックから「自分もそうなのではないか」と悩む方がたくさんいらっしゃるようです。
HSPって?発達障害とどう違うの? 今回はHSPと発達障害の違いをお伝えします。
1.HSPとは

HSP(Highly Sensitive Person)は、ハイリー・センシティブ・パーソンの略で生まれつき刺激に敏感で、高い感受性の「気質」を持つ人のことです。
参考にしたサイトには、生まれつきのものではなく、遺伝子と幼少期の環境に原因があるのではないか、というサイトもありました。
この特性があると、音や光など外部からの刺激に反応しやすく、相手や周りの空気を読み過ぎてしまいます。それがストレスとなり、強い恐怖や不安を感じ、心身に悪影響を与えてしまいます。
HSPは、アメリカの心理学者 エレイン・アーロン博士 が1990年代に提唱した心理学的な概念です。アーロン博士は研究の中で「刺激に敏感で繊細な気質」を持つタイプの人がいることに気づき、HSPという言葉で定義しました。全人口の15~20%、約5人に1人が該当するとしています。
HSC(Highly Sensitive Child)という言葉もあります。HSPの子ども版になります。子どもの頃から刺激などに敏感だった場合、その方はHSPの可能性があります。
HSPはあくまで「気質」で病気や障害ではありません。精神医学において、HSPという診断名は存在せず、医療機関で「あなたはHSPです」と診断されることはありません。治療の必要もありません。
ただ、診断されることはなくとも、HSPと名前がつくことによって、自分の特性を理解する手がかりになります。
環境づくりや心のケアにより、日々の生活を心身ともに今よりも暮らしやすくしていくことが可能です。
2.発達障害とは

発達障害とは、脳機能の発達に偏りがある生まれつきの障害です。他者への共感などに困難があるASD(自閉症スペクトラム)、不注意や多動が目立つADHD、読み、書き、計算に困難があるSLD(限局性学習障害)が主なものになります。
幼少期から特性がみられます。大人になってから診断される、いわゆる大人の発達障害の方もいらっしゃいます。また、HSP気質で発達障害を併発しているという方もいらっしゃいます。
精神科で検査や問診により診断され、投薬や臨床心理士によるカウンセリングなどの治療で症状を緩和をすることもあります。支援や診断により適切な対応が必要なことが多くなります。
3.HSPと発達障害の違いについて

HSPは周囲への敏感さ(感覚過敏や、人間関係のしんどさ、環境によってうつ病やパニック障害になりやすい)といった特徴から、発達障害と混同されやすいことがあげられます。
これまでの項目でお伝えしたとおり、HSPと発達障害は似ている部分はありますが、異なる部分もあります。
一例をあげると。他者とのコミュニケーションにおいて、HSPは周りの空気や感情を読み過ぎてしまい敏感になってしまいますが、発達障害(ASD)は、それが読み取りにくく、コミュニケーションが取りにくいことがあります。
HSPの特徴の1つ「刺激への敏感さを持ちながらも刺激を求める」傾向があるというのも、ADHDと似ている点になります。
また、治療や支援について、発達障害は治療、支援の対象となりますが、HSPは「気質」であり病気や障害ではないため、対象となりません。
HSPも発達障害も環境により特性が出やすくなります。対処法として、刺激を緩和する環境づくりと、工夫による対策で日々の暮らしを改善しやすくなります。
HSPにより仕事や日常生活で悩みや不安がある方は、自己判断ではなく、医療機関の受診や相談をお勧めします。HSPだと思っていたのが実は発達障害や、別の精神疾患が隠れていた、ということも、可能性として0ではないためです。
4.まとめ

今回はHSPと発達障害の違いをお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
本やネットでHSPや発達障害についての知識を集めていくと、さまざまな情報があふれています。1つの情報を鵜呑みにすることなく、多方面から比較し、正しい情報で自己理解を深めていきましょう。
「HSPだからこう」「発達障害だからこう」という思い込みではなく、個人ごとに症状の出方は違うと認識し、自己理解・他者理解を深めることが重要です。
今回のブログを書いていて思ったのは、HSPと発達障害(特にASD)の違いをはっきりと断定しているサイトやブログが必ずしも多いわけではない、ということがわかりました。それだけ脳と心の問題というのは、あいまいなものなのですね。
↓↓↓↓ADHDとASDの違いについてはコチラの記事で解説しています↓↓↓↓
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