【発達障害】報連相ができない。報連相のコツについて

皆様こんにちは。
今回は、報連相、いわゆる「報告・連絡・相談」の上手なやり方についてのご紹介です。
皆さんは報連相は得意でしょうか?私はまだまだ苦手なので、訓練中です。報連相は仕事を進める上で大変重要なものとなります。常にビジネスを円滑に進め、何かあった際にも大きなトラブルを避けることができます。
発達障害の方は報連相が苦手な傾向にあります。今回は、コツと対策をみていきましょう。
1. 発達障害と報連相の苦手さ

1-1.人の気持ちを気にしすぎる
発達障害の特性を持つ方の中には、報連相が苦手な方がいらっしゃいます。
苦手な理由の1つに、「人の気持ちを気にしすぎる」ということがあげられます。
ASDの特性があると、他者とのコミュニケーションの困難さ、相手の気持ちや周りの状況(例えば会社や職場のルールなど)を理解しづらいため、周りにあわせすぎようとしてしまいます。
例えば上司や同僚に「これを言ったらどう思われるんだろう?」と思ってしまい、報連相のタイミングを逃してしまう、遅れてしまうことがあります。
もしかしたら、適切に報連相ができず「もっと簡潔に話して!」などと言われてしまった経験が原因で、報連相をすることをためらわせているのかもしれません。過度に失敗を恐れてしまい、1人で抱え込んでしまうと、ますます機会がなくなってしまいます。
1-2.伝え方が分からない
次に報連相の伝え方がわからない、ということがあげられます。
ASDやADHDの特性がある方は、複数の業務の報連相が重なってしまうと「どれを報告すればいいのか、しなくてもいいのか」という優先順位がつけられない、ということがあるかもしれません。
SLDの特性がある方は、報告や相談の際に、文章を組み立てたり要点を整理したりするのが難しく、伝えたいことをうまく表現できないことがあります。また、言葉を使う際に語彙や文法の間違いをしやすいため、伝達が相手にうまく伝わらないこともあります。
さらに情報処理の遅さがあるため、報連相をするのに時間がかかる、ということも考えられます。
会社や職場によっては、人間関係が複雑で「誰に報告すればいいのかわからない」こともあります。こういった環境も、報連相のハードルのひとつになっている可能性があります。
1-3.報連相の必要性が分からない
仕事をしていると、少し報告することがでてきても、「あとでまとめて報告すればいい」と後回しにして、けっきょく報告を忘れてしまう、「相談してもすぐに解決できないから」と自分で抱え込んでしまうことってありませんか?
なぜこのように考えてしまうのか?報連相の重要性や、どんな意味があるのかを、いまいち理解できていないからかもしれません。
この場合は、「(報連相をしなかったことで)業務にどんな影響があるのか」ということを考えるのが解決の1つになるかもしれません。
仕事とはチームプレーのようなもの、と思えば全体像がイメージしやすいと思います。1つのタスクというボールを、多くの人のパスでつなぎ、タスクを完了させていきましょう。
2. 報連相のコツ

2-1. 報連相のアポイントメントを取ってしまう
「ただいまお時間よろしいでしょうか?」とアポイントメントを取ってしまうのも、報連相のハードルを下げるコツの1つです。
その際に「~の件で報告(または連絡、相談)をしたいのですが、〇時頃はいかがでしょうか?」とセットで言うことで、さらにハードルを下げることができるでしょう。
また、伝えたい内容を台本にして、それを見ながら言うというのも手だと思います。
その際に、言いたいことを結論から書く、あらかじめ言うことをフォーマットにしてしまう、ということを意識すると、毎回の作成の手間が省けます。
あらかじめ伝える内容をあらかた決めてしまえば、情報を相手と共有することもなり、認識のずれも防ぐことができます。
2-2.口頭以外の方法で伝える
「それでもどうしても口頭で伝えるのは苦手」という方もいらっしゃるかもしれません。
その場合は、チャットやメールで報告するのはいかがでしょうか。「口頭で指示をもらうとうまく聞き取れない」、「メモが取れない」、という方の対策としても使えると思います。
先輩や上司からの指示もチャットでいただければ、ヌケやモレ、聞き返しを防げるのではないでしょうか。
電話での報連相は、報告漏れなどが起きる場合があります。何かあった時にすぐに確認できるように、文章に残る方法を選択するのもオススメです。業務の効率化にもつながりますね!
2-3.報連相のしかたも配慮事項になる
報連相の際にチャットやメールを使うという方法は、障害者雇用で就職する場合の企業への配慮事項(合理的配慮)にもなります。
苦手事項への自己対処を行ない、それでも難しい場合は配慮をお願いしましょう。
発達障害の人が企業で働く際には、周りの人の理解や支援もとても大切です。また、発達障害のある方自身も、自分の状況を理解し、報連相の意識を高めることが重要です。
3.まとめ

今回は、発達障害の特性を持つ方が報連相が苦手な理由とその対処法についてお伝えしました。適切な報連相ってなかなか難しいですよね。やり方など、自分で調べてもわからない時は、思いきって質問してしまいましょう。あまり深刻に考えなくとも、案外なんとかなるものです。
報連相などのビジネススキルは、ディーキャリアなどの就労移行支援施設でも訓練することが可能です。
一緒に訓練して、慣れていきましょう!
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【発達障害】ADHDの特性で話が長くて整理が苦手!理由と対処法
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