【発達障害】ADHDの特性で話が長くて整理が苦手!理由と対処法

皆様こんにちは。春が待ち遠しくなる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。成人になり大人の発達障害と診断された方の中には、「説明などで話が長くなってしまい、相手に怒られてしまった」経験をされた方もいらっしゃるかと思います。
発達障害、特にASDとADHDの特性があると、個人差はありますが、その傾向があるようです。ASDかADHDによって話過ぎてしまう原因が違います。
今回は発達障害――主に、ADHDがある方の話が長い困りごとの理由と対処法をみていきましょう。
目次
1. ADHDの特性があると話が長い?その理由について

1-1. ADHDの基本的な特性について
ADHDは、不注意や多動、衝動性などを主とする障害です。欲求や行動を制御する脳の機能困難がその原因となっていると考えられています。
主な症状は、次の3つになります。適切な対象に注意を向けたり、集中を保ち続けることが難しい不注意。落ち着きがなく、じっとしていることが難しい多動性。自分の行動を制止、抑制することが難しい衝動性。
ADHDには次の3つのタイプがあります。不注意の特性が強く、多動性や衝動性があまり目立たない不注意優勢型。多動性、衝動性が強く、不注意の特性があまりめだたない多動性・衝動性優位型。3つの特性があらわれる混合型。それぞれ、特性の現れ方や困りごとがちがいます。
1-2. 多動性が話が長い理由につながっている
ADHDの多動性があると、行動がせわしないだけでなく、脳の中にも考えが多く浮かんでしまいます。そのために話している最中でも別の話題が浮かんでしまい、相手の都合を考えずに一方的にしゃべってしまう。また、話が広がりすぎてしまう。その結果、話が長くなることがあります。
たとえば、仕事の場面では次のようなことがあるかもしれません。
あなた「このプロジェクトの計画を来週までにして、それから新しい企画も立てて。あ、Bさんから急ぎの仕事も頼まれているから、それもやって、全体のスケジュールも見直して…。」
相手「何を言いたいの?」
1-3.衝動性が話が長い理由につながっている
ADHD衝動性の特性が強いと、これを言ったら相手がどう思うかを考えることなく、思いついたことをすぐに口に出してしまいがちです。そうすると、話が長くなってしまうということがあります。
こちらは、ASDの特性のひとつの思ったことを口にしやすい、と似ているかと思います。私の場合ASDの特性に加え、ADHDの衝動性もあるので、自分が知っている情報を相手にも知ってほしいと思い、話が長くなる(話が脱線してしまう)傾向にあるな、と思っています。自分が知っている情報を相手にも知ってほしいというのは、こだわりでもあるのかなと思います。
ASDには、こだわりや興味の幅が狭いという特徴があります。そのため、話が長くなってしまいます。これはASDの特性のため、話が深くなりすぎてしまう、ということが理由にあげられます。
1-4. 不注意が話が長い理由につながっている
不注意の特性によっても話が長くなることがあります。この特性により、話に注意を向けることが難しく、話の切り変えがしにくくなります。また多動の特性と同じく、不用意な発言をしてしまいます。
たとえば、相手と会話をしているときに、聞かれていることがわからない、忘れてしまったなどあげることができます。
こちらの特性は、ASDの特性を持った方にも見られることがあります。
2. どうしても話が長くなってしまう…対処法をご紹介

2-1.話す前に一呼吸おいて考えてみる
話出してしまう前に、手を口で押えてみる、話をするのに適切な場面か、話す内容がその場にあっているかなどTPOを考えてみるなど、話始める前に一呼吸おいて考えてから話し始めると、話しすぎを防ぐことができるのではないでしょうか。
2-2.話す内容をメモにする
話す内容をあらかじめメモにしておき、それを見ながら話す、というのはどうでしょうか。そうすれば、話が本筋からそれることも少なくなると思います。また1回にしゃべる量を少なくすれば、話が広がっていくのを防げます。
また、会話をするのは何時から何時までと時間を決めて話をするという対策をとることもできます。
2-3.他の人に相談してみる
対策のための本を読む、インターネットで検索してみるなど、自分なりの対処をしてもうまくいかない場合は、周囲の人(友人や職場の話しやすい人)に相談してみるのも良いと思います。
相談することによって、自分では思いつかなかった解決策などを得られるかもしれません。その際に、時間が過ぎていたら教えてほしい、話が広がりすぎていたら教えてほしいなど、協力をお願いするのも良いと思います。
2-4.失敗しても自分を責めすぎない
もし話が長すぎて失敗してしまったとしても、自分を責めすぎないことが大切です。「いい機会になった」「この前は○○ができなかったけど、今日はできた」など前向きにとらえていきましょう。
3.まとめ

今回はADHDの話が長い困りごとの理由と対処法をご紹介しました。
すぐに話を短くすることは、なかなか難しいですが、そのような場面があったら訓練の場と思って、積極的に試していきたいですね。
この記事が参考になれば幸いです。また、今回紹介した対策方法以外にも、「こんな対策法があるよ!」という方はぜひ、教えてください!
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