【発達障害】人の気持ちがわからない!具体例と対処法について
目次
1.人の気持ちが分からない!言動具体例
1)皮肉がわかりづらい
2)人の気持ちを考えた言動を取ることが難しい
2.人の気持ちが分からない!対処法は?
1)何を求められているか確認を取る
2)あらかじめ特性を伝えておく
3)パターン化する
まとめ
1.人の気持ちが分からない!言動具体例
1)皮肉がわかりづらい
大人の発達障害のひとつ、ASD(自閉症スペクトラム障害)のある方の中には、皮肉で言われていることが分かりづらい、皮肉だと気が付かないという特性を持っている方がいます。
【具体例】
「あなたはお金持ちで良いよね」と言われた→素直に「褒められた!」と感じる
「あなたはお金持ちで良いよね」
この言葉を文章で見ると、ほめられているように感じます。
少し変えて、()でその人の本音を付け足してみます。
「あなたはお金持ちで良いよね(私は貧乏なのになんでそっちばっかりお金持ってるんだ)」
本音を知ると、あまり良い気持ちはしないのではないでしょうか。
後者のように、「言っていること」と「本心」にギャップがあるものが「皮肉」です。
発達障害の特性がある場合、表に出ていない気持ちを読み取ることが難しいことがあります。
そのため、発達障害の方にとって、「表出されているもの」と「気持ち」にギャップがある皮肉はとても難しいものなのです。
2)人の気持ちを考えた言動を取ることが難しい
人の気持ちを考えながら、傷つけないような発言をしたり行動したりすることもADHDやアスペルガー症候群を含むASDなど発達障害がある方にとって難しい場合があります。
このような場合、ストレートに言葉を伝えすぎて意図せず相手を傷つけてしまって人間関係に支障をきたしてしまう場合があります。
また、自分は本心で言っているのに相手は皮肉として捉えるなど、自分が伝えた言葉以上の意味に捉えられてしまい、トラブルに発展する場合があります。
【具体例】
「あなたはお金持ちで良いよね」(ほめるつもりで言った)→「なにそれ嫌味?」
「それは嫌です」→「仕事なんだから、嫌でもオブラートに包んで断ってよ」
2.人の気持ちが分からない!対処法は?
1)何を求められているか確認を取る
発達障害がある方は、仕事や学校で指示を受けたり、説明を受けたりする際には、意識的に「何を求められているかを確認すること」が大切です。
自分ではしっかり理解したつもりでいても、相手が求めていることと自分が理解したこととの間には相違がある可能性があります。
自分の認識と相手の認識が合っているか確認をすることで、その後の失敗やミスを防ぐことにもつながりますよね。
なお、確認のときには、できるだけ相手を尊重した言い方ができると仕事や課題が進めやすくなります。
【具体例】
相手「この書類をまとめておいてくれますか?」
あなた「念のため確認をしたいのですが、紙に印刷してファイリングするという認識で合っていますか?」
相手「いえ、PC上で、フォルダを作ってまとめてほしいです」
あなた「承知しました。ありがとうございます」
このような確認を入れることで、仕事上のミスも少なくなり、自分も周囲の方もコミュニケーションも取りやすくなるのではないかと思います。
2)あらかじめ特性を伝えておく
発達障害がある方で、障害を開示することに抵抗がない場合は、だれかと会話をする前に自分自身の特性を伝えてしまうというのも大きな対策のひとつです。
「自分にはこういう特性があるため、こんなことが起きるかもしれない」と周囲に伝えておくと、それだけで周囲の理解がぐんと高まります。
単に「発達障害があります」と伝えるだけでは、周りの人は「病気なの?」「触れちゃいけないかな?」「症状がよく分からないな」など混乱してしまう可能性がありますので、自分自身の特性をできるだけ具体的に表現して伝えることが大切です。
【具体例】
あなた「気を付けていても、どうしてもストレートにものを言いすぎてしまうことがあります。悪気はないのですが、もし言い方がきついと感じた場合には教えていただけると大変助かります」
相手「わかりました。できるだけお伝えするようにしますね」
このようにあらかじめ前提を伝えておくことで、その後トラブルが起きたとしても相談もしやすくなるのではないかと思います。
3)パターン化する
3つ目の対策は、「人の気持ちの事例集をつくる」というものです。
人の感情は十人十色で、完璧な事例集ができることはなく、終わりなき旅になってしまいますが、自分とはちがう考え方をする人もいることを知るためには有効な対策であると考えられます。
【具体例】
Aさんに「食事中に音を出して鼻をかむと不快になる人がいますよ」と教えてもらった場合
ノートに、
〇月△日 Aさん 食事中に音を出して鼻をかむ→不快になる可能性あり
のように記録する
この方法は、他者の視点を集めるためには有効ですが、「絶対に守らなければいけない」という使命感が生まれると、ストレスがたまる可能性があります。
「こだわりが強い」「ルールに厳しい」などの性格・特性がある方は辛くなってしまう可能性がありますので、体調と相談しながら行っていただければと思います。
まとめ
ここまで、発達障害があって人の気持ちが分からない場合の具体例と改善策を紹介していきました。
ここまでをまとめると以下の通りです。
- 「人の気持ちが分からない」ことで生じる例としては、「皮肉が分からない」「人の気持ちを考えた言動をとることが難しい」といったものがある
- 「人の気持ちが分からない」場合の対策としては、「指示や説明の時には認識の確認をとる」「周囲に自身の特性を伝えておく」「人の気持ちのパターンを知る」などの方法がある
今回挙げた対策は、どれも「自己理解」が前提にあるものです。
自己理解が進んでいなければ、自分の特性を言葉で説明することは難しいのではないかと思います。
ひとりで自分と向き合い自己理解を進めていく方法もありますが、他者の視点が入ることでより客観的に深く自分を知ることができます。
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また、別の記事で発達障害のある方が「人の気持ちが分からない」理由や原因についても解説していますので、そちらも読んでいただけるとうれしいです!
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発達障害があると人の気持ちがわからないのはなぜ?
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