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障がい者面接でよく聞かれる質問

障がい者雇用の面接では企業によってことなりますが、高い確率で質問される内容があります。
今回は面接に同席した際に良く質問される内容を3つ紹介致します。
【ディーキャリア海老名オフィス】
発達・精神障害の特性に応じたプログラムを提供する就労移行支援です。
発達障害(ADHD/注意欠如多動性障害)(ASD/自閉症スペクトラム障害)(SLD/限局性学習障害)のある方、精神障害(うつ病など)のある方が多く利用されています。
【発達障害フレンドリーサポート施設】にも認定され、専門スタッフがサポートをおこなっています。
目次
1.「質問①」
2.「質問②」
3.「質問③」
4.まとめ
1.①「自己紹介」
面接で必ずと言っていいほど聞かれる「自己紹介」。たかが自己紹介と侮るなかれ、実はあなたの第一印象を左右し、その後の面接の流れを大きく左右する重要な質問です。長々と話すのはNGです。面接官はあなたの自己紹介だけでなく、その後の質問を通してあなたを深く知りたいと思っています。目安としては1分から1分半程度にまとめましょう。話す内容を事前に整理し、時間内に収まるように練習しておくことが大切です。
現在の所属と氏名: まずは基本的な情報から。次にこれまでの経験や実績(応募職種に関連するもの): ここが自己紹介の核となります。応募する職種で活かせるスキルや経験、具体的な実績を簡潔に伝えましょう。単なる業務内容の羅列ではなく、**「何を課題とし、どう取り組み、どのような結果を出したか」**という視点を含めるとより効果的です。これらの内容をポジティブに伝えられるとGoodです!
2.②「診断名はなんですか?」
近年、オープンなコミュニケーションが重視されるようになり、面接で個人の健康状態、特に精神的な診断名について質問されるケースも増えてきました。しかし、これは非常にデリケートな質問であり、どのように答えるべきか悩む方も多いでしょう。企業側が求職者の健康状態を把握し、適切な配慮を提供する必要がある場合(例:合理的配慮の提供、業務への支障の有無の確認など)には、間接的に健康状態について確認することがあります。
最も重要なのは、**「診断名が業務にどのような影響を与えるか、そしてそれに対してどのような対策を講じているか」**を明確に伝えることです。診断名そのものよりも、あなたがどのように自身の状態を管理し、業務を遂行できるかを示すことが重要です。
- 現在の状態と配慮事項: 現在、症状が安定していること、通院や服薬などで管理していることなどを簡潔に伝えます。もし、特定の配慮(例:定期的な通院のための休暇、残業の制限など)が必要であれば、具体的に伝えることで、企業側も受け入れ体制を検討しやすくなります。
- 業務への影響は最小限であること: 「この診断名があることで、業務には支障はありません」と断言できる場合は、はっきりと伝えましょう。もし、特定の状況下で業務に影響が出る可能性がある場合は、それも正直に伝えつつ、その影響を最小限にするための具体的な対策を提示します。
3.③「特性を教えてください」
なぜ障害特性について質問されるのか?
企業が障害特性について質問する主な理由は以下の通りです。
- 合理的配慮の提供: 障害者雇用促進法に基づき、企業は障害を持つ従業員に対して「合理的配慮」を提供する義務があります。特性を理解することで、どのような配慮が必要か、具体的に検討することができます。
- 業務への影響の把握: 特定の業務において、障害特性がどのように影響するかを把握し、ミスマッチを防ぐためです。
- 安全衛生の確保: 職場での安全を確保するため、あるいは他の従業員との連携をスムーズにするために、特性を理解する必要がある場合があります。
- チームへの説明: あなたが配属されるチームのメンバーに、適切な情報を提供し、円滑なコミュニケーションを図るためにも、特性の理解が求められます。
障害特性について聞かれた時の対応方法
面接で障害特性について聞かれた場合は、以下の点を意識して対応しましょう。
1. 簡潔かつ具体的に説明する
特性を説明する際は、診断名だけでなく、それが具体的な行動や業務にどのように影響するかを簡潔に、しかし具体的に伝えましょう。抽象的な表現では、面接官が理解しにくくなります。
- 例(発達障害(ADHD)の場合): 「ADHDの特性があり、複数のタスクを同時にこなすことが苦手な場合があります。そのため、一度に一つの業務に集中できる環境や、タスクの優先順位を明確にしていただけると、より効率的に業務を進めることができます。」
2. 業務への影響と対策に焦点を当てる
最も重要なのは、**「障害特性が業務にどのような影響を与えるか、そしてそれに対してどのような対策を講じているか」**を明確に伝えることです。
- 困りごとを伝える: 具体的に何が困るのかを伝えます。
- 自己対処: その困りごとに対して、あなた自身がどのように工夫しているか、あるいはどのような配慮があれば解決できるかを提示します。これは、自己理解の深さと問題解決能力を示すことにもつながります。
- 過去の成功体験を共有する: 以前の職場で、特性を考慮した上でどのように業務を遂行し、どのような成果を出したか具体的なエピソードを交えて話すと、より説得力が増します。
3. 必要な「合理的配慮」を明確に伝える
もし必要な配慮があれば、具体的に伝えましょう。曖昧な表現では、企業側も対応に困ってしまいます。
4.「まとめ」
面接では、あなたのスキルや経験だけでなく、人間性や潜在能力を見極めるためにさまざまな質問が投げかけられます。特に、自己紹介、診断名、障害特性といったデリケートな質問は、あなたの第一印象を左右し、企業とのミスマッチを防ぐ上で非常に重要です。
共通の心構え:正直さと前向きさ
どの質問に対しても共通して言えるのは、「正直であること」と「前向きな姿勢を示すこと」です。
- 正直であること: 嘘をつくことは信頼を損ない、入社後に問題を引き起こす可能性があります。ただし、全てを詳細に話す必要はありません。業務への影響や、必要な配慮に焦点を当てて説明しましょう。
- 前向きな姿勢を示すこと: 困難な状況やデリケートな内容であっても、「どのように課題を乗り越え、会社に貢献できるか」という視点を持つことが大切です。あなたの働く意欲と、会社への貢献意欲を前面に出しましょう。
ディーキャリア海老名オフィスではこの究極のモチベーションを明らかにして、その利用者の方の安定就労につながる業界や仕事などを分析して企業とのマッチングを行っております。また、自分自身の障害特性、強みと弱み、弱みに対する工夫などを洗い出すナビゲーションブックを作り、自身に合った就職をサポートしていきます。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
【執筆者】「Utsumi」
ディーキャリア海老名オフィス
就労支援員
【監修者】
井上 高宏
ディーキャリア海老名オフィス
サービス管理責任者/精神保健福祉士


