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発達障害(ASD/ADHD)|ストレスで胃腸が乱れやすい?原因と対策を解説

この記事では、発達障害のある方はなぜ胃腸が乱れやすいのか、その原因と対処方法を「脳と腸の関係性」に触れながら解説していきます。

・お腹をよく下すことがある
・便秘になりやすく辛い
・ストレスの影響を受けやすい

などでお悩み・お困りの方の参考になればと思います。

この記事は5分~10分でお読みいただけます。

目次

  1. 発達障害(ASD/ADHD)のある方は胃腸が乱れやすい
  2. 発達障害(ASD/ADHD)のある方はストレスを感じやすい
  3. 脳腸相関~腸と脳は密接に繋がっている~
  4. 腸内環境を整えるとセロトニンが増える
  5. 腸内環境を整える3つの方法
  6. まとめ

1. 発達障害(ASD/ADHD)のある方は胃腸が乱れやすい

発達障害(ASD/ADHD)のある方は胃腸が弱い傾向があると言えます。
では、その原因に触れていきましょう。

ASD(自閉症スペクトラム障害)のある方の場合

ASDのある方の場合は、感覚過敏(触覚過敏、嗅覚過敏、味覚過敏)などの感覚の過敏さにより
食べられるものが限られやすく、栄養バランスが偏りやすいと言われています。

例えば、

・野菜のパサパサした食感が苦手で野菜が食べられない(触覚)
・辛味があるものが苦手(痛覚)
・冷たい、熱い食べ物が苦手(温冷覚)

などです。結果として、腸内フローラのバランスも崩れやすく体調を崩しやすいと言われています。

参考:ビオフェルミン製薬【公式】Youtunbeアカウント

他にも、「こだわりの強さ」「認知の歪み」が影響をしています。

1つの物事に焦点をあてた物事の捉え方(シングルレイヤー)や、認知の歪みの場合。

例えば、

「もっと痩せないといけない」と思い込み、必要な食事量が取れていない

といった思い込みや行動は便秘になりやすく腸内環境が悪化します。又、認知の歪みは不安を増幅させストレスを強くするためストレスから胃痛を引き起こす場合もあります。

また、過度なダイエットをきっかけに拒食症、摂食障害を引き起こす場合もあります。

参考サイト:日本消化器病学会ガイドライン

ADHD(注意欠如・多動性障害)のある方の場合

ADHDの場合、「感情のコントロールが苦手なこと」が影響しています。

ADHD脳は感情など、ブレーキが効きにくい特性があり、衝動性や不注意による困りごとが起こりやすいとされています。
怒りや不安などのネガティブな感情を上手にコントロールすることができずに、ストレスを溜めやすく、身体症状として胃痛や下痢を引き起こす場合もあります。

また、精神的なストレスなどで自律神経が乱れると、腸が過敏な状態となり過敏性腸症候群を発症する場合もあります。

過敏性腸症候群(IBS)とは?
明確な原因は解明されていませんが、腹痛や腹部の不快感、習慣的に便秘や下痢を繰り返す症状がみられ、日本の人口の約1~2割に見られています。

IBSの診断基準(ローマⅢ基準)
最近3ヵ月の間に、月に3日以上にわたってお腹の痛みや不快感が繰り返し起こり、下記の2項目以上の特徴を示す
1)排便によって症状がやわらぐ
2)症状とともに排便の回数が変わる(増えたり減ったりする)
3)症状とともに便の形状(外観)が変わる(柔らかくなったり硬くなったりする)
特に強いストレスを受けると、腸の収縮運動が激しくなり痛みを感じやすい知覚過敏の状態になる

参考サイト:日本消化器病学会ガイドライン

2. 発達障害(ASD/ADHD)のある方はストレスを感じやすい

発達障害(ASD/ADHD)のある方は、

「できる事、できない事の差が大きい」

ことが大きな特徴としてあります。

過去の失敗経験の多さから自己肯定感が低く、物事をネガティブに考えてしまう傾向がストレスの要因になってしまうことがあります。

又、シングルレイヤー特性なども影響しており、1つの考え方に固執し柔軟に物事を考える事が難しいことも関係している場合もあります。

そういったストレスなどの影響から不眠症を併発する場合もあり、睡眠不足などで脳が疲れやすいこともあります。 

3. 脳腸相関~腸と脳は密接に繋がっている~

腸脳相関とは、腸と脳は密接に繋がっていることを指します。

例えば、

・ストレス負荷が大きくなると、お腹が痛くなったり便秘になる(脳→腸)
・病気などでお腹が痛くなったり、便秘になると、不安に感じたり、不快感を感じる(腸→脳)

など、身体症状と精神症状は密接な繋がりがあるということです。

もう少し詳しく解説すると、脳と腸は自律神経系、内分泌系、免疫系の3つの経路を介して、密接に影響を及ぼしあっています。

例えば、

「就活の面接会場に向かう途中に緊張からお腹が痛くなり下痢をする」場合、

・自律神経系→緊張を脳に伝える
・内分泌系→体の機能の調節を行う役割をする
・免疫系→ストレスから身体を守るために、お腹が痛くなり下痢をする

というように、脳が緊張からストレスを認知し、そのストレス信号が消化器官に伝わって腹痛を引き起こします。

また、腸内環境が乱れて腹痛が起きたことが脳に伝達されると、不安がストレスを増加させる働きをします。このように、人の脳と腸は相互に刺激し影響をしあっているのです。

つまり人の感情は腸でコントロールされているとも言えるのです。

だからこそ、メンタルをケアする為に腸内環境を整えることが大切なのです。

4. 腸内環境を整えるとセロトニンが増える

セロトニンとは、脳内の神経伝達物質で、“幸せホルモン”と呼ばれており、気持ちを安定させる働きがあります。

セロトニンを増やす方法

食事や運動、睡眠など生活習慣を整えるとセロトニンが増加します。
特に、朝食にバナナや大豆などのトリプトファンを含む食事をすると効果が期待されます。
また、セロトニンは人が眠くなる「メラトニン」という物質の原材料になるため、睡眠の質とも深くかかわっており、自然な入眠を促し生活リズムが整いやすくなります。

補足ですが、うつ傾向が強い方などは、セロトニンが少ないと言われています。
朝は時間がない、食欲が湧かないなどの理由から朝食を抜く方も多く、なおさらセロトニンが不足している状態になっています。


まずは、ヨーグルトや、バナナ、スムージーなど調理せずに簡単に食べられるものを朝食に取り入れていく事がおススメです。

セロトニンの95%は腸内で作られる

セロトニンは脳ではなく、95%は腸内で出来ていると考えられています。
理由としては、腸には沢山の神経が集まっているため、セロトニンが腸で生産された後に脳に送られるという仕組みがあるためです。
脳内神経伝達物質である、ドーパミン(快楽を感じる神経)やノルアドレナリン(ストレスホルモン)は腸で分泌され、脳へ信号を送り私たちの感情に影響を与えているのです。

参考サイト:いそだ病院

5. 腸内環境を整える3つの方法

1 . 善玉菌を含むものと、善玉菌の餌となるものを一緒に食べる

食物繊維や発酵食品の摂取をすることで、腸内環境が整いやすいと言われています。
特に食物繊維には、肥満の予防にもなるため生活習慣病の予防にも効果がある大切な栄養です。

また、食事だけでなく、規則正しい生活リズムや適度なストレス発散をすることで、腸内に善玉菌が増え腸内環境が良くなります。

善玉菌を直接腸に届ける役割をしてくれるのが“プロバイオティクス”と呼ばれるもので、発酵食品や、
乳酸菌やビフィズス菌などがあります。

プロバイオティクスを含む身近な食品
・ヨーグルト、チーズ、納豆、キムチ、味噌、整腸剤など

また、善玉菌の餌になる食品を“プレバイオティクス”と呼び、食物繊維やオリゴ糖がそれにあたります。

プレバイオティクスを含む身近な食品
・野菜、海藻、大豆、バナナ、ネギ、ニンニクなど

参考サイト:腸活ナビ

2 . 腸のぜん動運動を促すための腸トレおこなう

腸内環境を良くするためには、食事だけでなく運動も効果的です。

特に下半身をストレッチすることにより腸が活性化し、便秘が解消する効果が期待されます。
運動が苦手な方でも、お風呂上がりに動画を見ながらストレッチやヨガをゆったりした気持ちでやってみるのがオススメです。

参考:オズモールビューティーチャンネル

ヨガの効果としては、他にも、冷え性の改善、むくみの解消など様々な効果があります。

痛みがある場合などは、決して無理をせず、できる範囲でおこなってください!

3. リラックスして副交感神経を優位にする

ストレスが溜まると、

  1. 体に力が入り硬くなる
  2. 交感神経が優位になる
  3. ぜん動運動が弱まり便秘になる

といったように、腸内環境の悪化・乱れにつながります。

心と身体を緩めるためにもリラックスできる時間を持つことは大切なのです。

オススメリラクゼーション方法
・お気に入りの香りをかぐ
・深く呼吸をする
・笑える動画を観る 
・湯船にゆったりと浸かる
・1人の時間をもつ など

上記は一例です。自身に合ったリラクゼーションを探してみると良いかもしれません。

6. まとめ

発達障害のある方はなぜ胃腸が乱れやすいのか、その原因と対処方法を「脳と腸の関係性」に触れながら解説してきました。
発達障害や精神障害のある方からよくあるご相談としては、

・体調が整わず仕事を退職した
・メンタル不調で休職している
・生活が乱れていて、いきなり就職は難しい

などがあります。

ディーキャリアでは生活リズムを整えるプログラムもあり、見学や体験をすることもできます。
1人で抱えず、お気軽にご相談ください。

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。

【執筆者】若林
ディーキャリア海老名オフィス|生活支援員
保有資格|発達障害学習支援シニアサポーター
これまで接客・販売職を経験。現在は生活支援員として、ソーシャル・スキルトレーニングを担当。
モットーは「一人ひとりの困りごとに丁寧に向き合う」こと。

【監修者】井上高宏
ディーキャリア海老名オフィス
サービス管理責任者|精神保健福祉士

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