発達障害の有名人｜トム・クルーズ(読字障害、ディスレクシア)
この記事では、学習障害(Learning Disability：LD)を公表している、俳優のトム・クルーズさんに触れながら学習障害とは何か、読み書きが苦手な方へのオススメの方法などをご紹介していきます。
この記事は5分～10分で読んでいただけます。
目次
- 俳優のトム・クルーズってどんな人？
- 学習障害(Learning Disability：LD)とは？
- トム・クルーズさんの抱える読字障害（ディスレクシア）とは？
- トム・クルーズさんの対処方法
- 学習障害(Learning Disability：LD)のある方にオススメのこと
- まとめ
俳優のトム・クルーズってどんな人？
超有名な俳優さんですね。
もう説明不要かなとは思いますが、一応簡単にご紹介します。
2022年5月に公開された映画、”トップガン マーヴェリック”は全世界での興収が※14.54億ドルとなるなど現在60歳とは感じさせない衰え知らずの俳優さんです。
※2022年12月時点 1ドル/135円として日本円で約2000億円
これまでの映画出演本数は40本以上と今でも第一線で活躍しています。
代表作として、
・ミッション：インポッシブル
・ラストサムライ
・トップガン
など、とにかくたくさんあります。特にアクションシーンでは命知らずのスタントシーンなどはご存じの方も多いはず。実際に”トップガン マーヴェリック”でのスタントでビルの屋上→ビルの屋上へジャンプで飛び移るシーンで体を強打しケガをするなど、本当に体を張っていて凄すぎますね。
派手なアクションのある映画でも、原則としてスタントマンを使わず、自らスタントを行うことにこだわりを持っていることで知られる。
フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）
そんな第一線で活躍している彼が抱えている学習障害(Learning Disability：LD)とはどんなものなのか？
早速、そこに触れていきます。
学習障害(Learning Disability：LD)とは？
学習障害(Learning Disability：LD)の定義とは、
「学習障害とは，基本的には全般的な知的発達に遅れはないが，聞く，話す，読む，書く，計算する又は推論する能力のうち
特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を示すものである。学習障害は，その原因として，中枢神経系に何らか
の機能障害があると推定されるが，視覚障害，聴覚障害，知的障害，情緒障害などの障害や，環境的な要因が直接的な原因となるものではない。」
引用：文部科学省
になっています。
学習障害には以下の３種類があります。
・読字障害（ディスレクシア）｜単語の識別、文字などの記憶が難しいなど
・書字障害（ディスグラフィア）｜文字、数字のバランスが悪い、似た文字を書けないなど
・算数障害（ディスカリキュリア）｜計算・推論が極端に難しい
上記のうち、トム・クルーズさんは読字障害（ディスレクシア）と公表されています。
では読字障害（ディスレクシア）を少し掘り下げてみましょう。
トム・クルーズさんの抱える読字障害（ディスレクシア）とは？
知的、身体感覚なども問題はないが、文字を読んだり認識するのが困難になります。
・文字が重なって見えたり、にじんで見えたりする
・鏡文字のように見える
・渦を巻いているように見える
などが代表的なものです。
具体的な困り事として、
・教科書など本が読めない
・黒板など板書ができない
などの学びにくさ、つまづきやすさが特徴となっています。
実際にどのように見えているかの参考が以下です。
【通常の見え方】
【読字障害（ディスレクシア）の方の見え方の一例】
このように見えているそうです。
トム・クルーズさんの場合はアルファベットの「b」と「d」の見分けがつかず、読み書きができなかったそうです。
彼は俳優として、どのように対処をしているのか見ていきましょう。
トム・クルーズさんの場合の対処方法
学生時代などは周囲にLDを知られないようにしていたようです。
そして俳優として困る事は、台本を読むことができないことです。
克服するまで、彼の才能を信じている母親やアシスタントが台本を読んでそれを聞き、セリフを暗記して映画撮影にのぞんでいたそうです。
セリフを覚える際は、それらを録音して繰り返し聞くなどしているようです。
苦手な所があっても周囲のサポートがあり、そのサポートをもとに努力されていたんですね。
演技力の能力など素晴らしい所を活かすために、苦手な部分を工夫し乗り越えているんですね。
学習障害(Learning Disability：LD)のある方にオススメのこと
学習障害(Learning Disability：LD)のある方や、読み書きが苦手な方にオススメなことは、
PC、タブレット、スマホをフル活用する！
ということです。具体的には、
・書く事が苦手であれば、PCやスマホで入力をするなど負担軽減を図る。
・スマホや、AIスピーカーなど非常に精度が高く音声を認識。言葉で話しかければ、調べたい事をネット検索し、その結果を音声で教えてくれる。
・計算も、音声認識機能は便利。例えば「2＋2は？」と聞くと、画面に4と表示されたり、音声で教えてくれる。
・本に関しても、ネットで「本 読み上げアプリ」などで検索してみましょう！例えば、アマゾンが提供しているオーディオブックというサービスなでは、本を音声で聞き進めることができる。
などご存じの方も多いとは思いますが、やはりPC、タブレット、スマホの便利機能をフル活用することが良いと思います。
まとめ
この記事では、学習障害(Learning Disability：LD)を公表している、俳優のトム・クルーズさんに触れながら学習障害とは何か、トム・クルーズさんはどのように対処されているのかをご紹介してきました。
・話すことは得意だけど、本はスラスラ読めない
・話の内容は理解できちるけど、メモに書き写せない
・上記の困り事が原因となりうつ病などを発症している
などで仕事に影響が出ていたり、なかなか仕事に就けないなどでお困りの方は、ディーキャリア海老名オフィスへぜひご相談ください。
発達障害支援サポーター、精神保健福祉士など専門のスタッフがお悩みを聴かせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【執筆】松澤涼｜管理者
ディーキャリア海老名オフィス
【監修】井上高宏｜精神保健福祉士
ディーキャリア海老名オフィス
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