京都労働局主催「障害者合同企業説明会」に参加してきました|3名の利用者さんと京都へ
2026年9月14日、京都労働局が主催する「障害者合同企業説明会」に参加してきました。
今回は、ディーキャリアびわこ第一オフィスから利用者さん3名と支援員1名の計4名で、京都国際会館イベントホールへ向かいました。

当日は約55社の企業が参加し、それぞれのブースで仕事内容や求人について説明がおこなわれました。
京都労働局によると、今回の催しは、希望する企業のブースを訪ね、担当者から企業や求人内容について説明を受ける形式で、面接会ではありません。履歴書などを持参する必要もない説明会として開催されました。

「求人票を見る」だけでは分からないこと
普段、就職活動をしていると、どうしても求人票に書かれている仕事内容や勤務時間、給与などに目が向きます。
もちろん、これらは大切な情報です。
一方で、実際に働くことを考えると、それだけでは判断しにくい部分もあります。
「職場ではどんな雰囲気なのだろう」
「一緒に働く人はどんな人なのだろう」
「実際にはどんな仕事をするのだろう」
「自分が働いている姿を想像できるだろうか」
こうしたことは、実際に話を聞いてみないと分からない場合があります。
今回のような場では、企業の担当者から直接説明を聞けるため、普段とは少し違った角度から仕事を見ることができます。
「思っていた仕事と少し違った」と感じることもあれば、反対に「意外と自分に合っているかもしれない」と気付くこともあります。
そうした小さな発見も、これからの方向を考えていくうえでは大切な材料になります。

利用者さん3名、それぞれの時間
今回参加した3名の利用者さんも、それぞれ気になる企業の説明を聞きながら会場を回りました。
普段、事業所で訓練しているときとは違い、実際の企業担当者から仕事について話を聞くことで、働くことを少し具体的に考える時間になったと思います。
もちろん、その場ですぐに応募先が決まるわけではありません。
「この仕事は自分にはどうだろう」
「もう少し詳しく知りたい」
「こういう仕事もあるんだ」
そんなふうに感じるだけでも、十分意味があります。
就職活動では、最初から答えを出そうとすると、かえって選択肢を狭めてしまうことがあります。
まずは話を聞いてみる。
実際に見てみる。
そのうえで、自分の希望や得意なこと、苦手なことと照らし合わせて考えてみる。
そうした積み重ねが、自分に合った働き方を考えることにつながっていきます。
厚生労働省の「就労パスポート」でも、働くうえでの自分の特徴やアピールポイント、希望する配慮などを整理し、就職活動や職場定着に活用することが示されています。また、就職活動や訓練、職場実習などで経験したことを振り返り、内容を更新していくことも大切とされています。
ディーキャリアでは、こうした考え方を踏まえ、本人の特性や障害について整理するだけでなく、「どのような場面で困りやすいのか」「その際に自分でどのように対処するのか」「周囲にどのような配慮をお願いしたいのか」まで具体的に整理する「ナビゲーションブック」を作成しています。
ナビゲーションブックは、本人の自己理解を深めるだけでなく、企業の方にも本人の特徴や必要な配慮を具体的に理解していただくためのツールです。訓練や実習、就職活動を通じて得られた気づきや経験を反映しながら内容を更新し、本人と企業の双方が働きやすい環境を考えるために活用しています。
今回のような企業説明会への参加も、そうした「経験して、振り返る」機会の一つになるのではないかと感じました。

「滋賀県内だけ」から少し視野を広げてみる
ディーキャリアびわこ第一オフィスは滋賀県にありますが、就職先は必ずしも滋賀県内に限られるわけではありません。
今回の会場は京都でしたが、利用者さんによっては京都方面への通勤も選択肢になります。
もちろん、通勤時間や交通手段、生活リズムなどを考える必要はあります。
それでも、「自分は滋賀県内でしか働けない」と最初から決めてしまうのではなく、通える範囲まで少し広げてみることで、出会える仕事が増えることもあります。
今回の参加をきっかけに、「こんなところにも仕事があるんだ」と知ってもらえたのであれば、それだけでも参加した意味があったと感じています。

就職活動は「応募すること」だけではない
就職活動というと、履歴書を書いたり、面接を受けたりすることを思い浮かべる方も多いと思います。
もちろん、それらは大切な活動です。
ただ、その前段階として「いろいろな仕事を知る」「実際に話を聞いてみる」という時間も必要です。
特に、まだ自分がどんな仕事に向いているのか分からない場合、最初から一つに決める必要はありません。
いくつかの仕事を見て、話を聞いて、経験してみる。
その中で「これは合いそう」「これは少し難しそう」と整理していく。
そうした積み重ねが、結果として自分に合った働き方を考えることにつながっていきます。
JEED(高齢・障害・求職者雇用支援機構)でも、発達障害のある方の自己理解を深めるためには、自分自身の経験を振り返り、そこから気付きを得ることが大切だとしています。
今回参加した3名にとっても、今回の経験が今後の就職活動を考えるきっかけの一つになればと思います。
就職してからも、相談できる場所があります
ディーキャリアびわこ第一オフィスでは、就職をゴールとは考えていません。
就職した後、実際に働き始めてから「思っていたより難しい」「職場でどう相談したらいいか分からない」といったことが出てくる場合もあります。
そのため、就職後も必要に応じて相談できる「就労定着支援」にも取り組んでいます。
仕事を探している段階だけでなく、働き始めた後も、その人らしく長く働いていけるよう支援していくことが、私たちの役割の一つだと考えています。

まずは一歩、外に出てみる
今回の合同企業説明会に参加して、改めて感じたことがあります。
それは、実際に外へ出て、普段とは違う場所で人の話を聞いてみることの大切さです。
事業所の中で考えているだけでは分からないこともあります。
実際に企業の方から話を聞くことで、新しく興味を持つこともありますし、「やっぱり自分には違うかもしれない」と気付くこともあります。
どちらも、これからを考えるうえでは大切な経験です。
今回の参加が、利用者さん一人ひとりの次の一歩につながっていけばと思います。
ディーキャリアびわこ第一オフィスでは、就職に向けた訓練だけでなく、企業説明会への参加や職場見学、実習など、実際の仕事に触れる機会も大切にしています。
「まだ就職するかどうか決めていない」
「どんな仕事が自分に合うのか分からない」
という段階でも構いません。
まずは話を聞いてみたいという方も、お気軽にご相談ください。

参考・出典
- 京都労働局「9月14日(月) 障害者合同企業説明会を開催します」
京都労働局・障害者合同企業説明会の案内 - 厚生労働省「就労パスポート」
厚生労働省・就労パスポート - 独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)「発達障害者の障害特性を踏まえた相談の進め方」
JEED・発達障害者の障害特性を踏まえた相談の進め方
※本記事の内容は、上記資料を参考に、ディーキャリアびわこ第一オフィスでの活動をもとに作成しています。
ディーキャリアびわこ第一オフィス
発達障害・精神障害のある方を対象に、就職に向けた支援を行っています。
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