コミュニケーションをとることがとにかく苦⼿で、⼈とのかかわりを回避して⽣きてきました。意を決して働いた先では、上司の発⾔の意図が理解できず、的外れなことばかりしてしまい、すぐに退職しました。
⾃分に働くことは無理だと引きこもっていました。
⾃分に働くことは無理だと引きこもっていました。
障害による特徴
- とくに慣れない環境において、人からの視線を強く感じる、人への恐怖心を感じるという、社交不安症の傾向がみられることがある
- 他者の気持ちがくみ取れず、空気の読めない発言をしてしまうことがある
- 視覚情報の処理が苦手で、誤字脱字や文章の読み飛ばしに気づかないことがある、書き写しや読み合わせに困難さを感じることがあり、とくに紙とPC画面など見え方や書体が異なるものの比較が苦手である
「コミュニケーションチェックリスト」をもとに、「相槌」「質問の仕⽅」など、⾃分に必要な項⽬を重点的に訓練し、コミュニケーションに対する恐怖⼼が軽減しました。
今では「私の意図は伝わっているか?」「相⼿を理解できているか?」確認しながら仕事をしており、⼈とのかかわりが楽になりました。
今では「私の意図は伝わっているか?」「相⼿を理解できているか?」確認しながら仕事をしており、⼈とのかかわりが楽になりました。
就職先での配慮事項
- 入社後しばらく(約3か月)は、昼休憩などに声をかけ、職場環境に慣れるためのサポートを実施
- ミスがあってはならない重要な書類を扱う際にはWチェックを実施
PC作業の強みを評価されて入社しても、物の片付け方や、相手の話している内容を理解できずに失敗を重ね、人間関係が悪くなって退職…ということを繰り返していました。
社会人として自立したいけれど、「仕事」というものに対して「怖い」「悲しい」というイメージを抱いていました。
社会人として自立したいけれど、「仕事」というものに対して「怖い」「悲しい」というイメージを抱いていました。
障害による特徴
- 五感で直接触れられないもの(時間経過、視界の外の空間、他者の視点、複雑な話の内容…など)に対する把握力が弱い。
- 複数の解釈があり得る言い回し(「そっちに」「早めに」「横にして」など)の理解が苦手
- 言葉が出てこない、言葉を要約しまとめるのが苦手
「なりたい姿の明確化」や「目標設定と振り返り」によって効率よく課題の解決に取り組んだおかげで、仕事を通して実現したいことを見つけられました。
その後『障害のある自分だからこそできる仕事をしたい』という目標を持って就職活動に臨んだ結果、自分の理想に合う会社に入社できました。
その後『障害のある自分だからこそできる仕事をしたい』という目標を持って就職活動に臨んだ結果、自分の理想に合う会社に入社できました。
就職先での配慮事項
- 面談(週1回)を通して、業務進行の確認、手順の改善方法を話し合って決めている
幼稚園の頃から高校生まで、人間関係を構築するのに苦労しました。からかいやイジメもずっと続いていて、同じクラスに友人がいたことはなかったです。
その後も、自己肯定感がかなり低い時期が続きましたが、大学時代にようやく診断がつきました。今まで「空気が読めない」「キツい言い方をする」など、人に迷惑をかけてきたことが自分のせいだけではなかったんだと分かり、ホッとしました。
その後も、自己肯定感がかなり低い時期が続きましたが、大学時代にようやく診断がつきました。今まで「空気が読めない」「キツい言い方をする」など、人に迷惑をかけてきたことが自分のせいだけではなかったんだと分かり、ホッとしました。
障害による特徴
- 相手の発言の意味や意図が分からない
- 空気や相手の表情が読めず、場にそぐわない言動をする
- 体調や気持ちなど自分の状況を把握するのが苦手
- 臨機応変な対応が苦手、指示がないと動けない
どの訓練も役に立ったのですが、その中でも「自己理解が深まった」ことが、何より自分にとって1 番良かったと思っています。
例えば、空気や相手の表情が読めないことや、悪気はないのにキツく聞こえる言い方をしてしまうことは「特性によるもの」だと学びました。また、自分では気づくことができなかった意外な長所「誰にでも臆することなく話ができる」「何事にも真摯に取り組む」なども、訓練を通じて知ることができました。
例えば、空気や相手の表情が読めないことや、悪気はないのにキツく聞こえる言い方をしてしまうことは「特性によるもの」だと学びました。また、自分では気づくことができなかった意外な長所「誰にでも臆することなく話ができる」「何事にも真摯に取り組む」なども、訓練を通じて知ることができました。
就職先での配慮事項
- 過集中を防ぐため、1 時間に5 分間の小休憩を設定する
- マルチタスクを避け、業務の指示は1つずつ提示する
- 混乱した際には「困っています」カードを使用し、頭の整理や確認をする時間を設ける
大学3年生から、極端に落ち込んで泣いてしまったり、人と会うことへの恐れがあったり、自己卑下が強ったりするなどの精神面の不安定さが見られはじめました。大学4年生になり就職活動が始まったことで、更に悪化して生活面にまで支障が出るようになりました。心療内科にかかったところ「うつ病」の診断を受け、投薬と問診を1年程度続けました。大学の卒業とともに実家に戻ることにしましたが、強い劣等感と不安を抱えながら引きこもり生活を送っていました。
障害による特徴
- 耳から入る情報(口頭指示)の処理が難しいことがある
- 社交面での不安や緊張がある、とくに強い口調での指示や人前で話すことに対する不安が強い
- 初めて取り組む作業の理解に時間がかかることがある
利用前に3年間引きこもり生活をしていたこともあり、「自分を変えたい、でも怖い」という葛藤がありました。しかし、スモールステップで訓練に挑んだことで、体調や心の安定を図るセルフケア方法や「自分を受け入れ、人と比べない」考え方などを自分のペースで身につけることができました。
週3日午前のみの利用からスタート、段階的に利用日数・時間を増やし、8か月目には週5日終日通所できるように。自分の強み弱みの理解と対策、ワークスキル(PCスキル・ビジネスマナー・報連相などの業務コミュニケーション等)を習得し、就労準備性が高まったことで自分に自信を持てるようになりました。
セルフケアと特性対策を積極的に学んだことで、心身ともに安定し、充実した日々を送れるようになりました。
週3日午前のみの利用からスタート、段階的に利用日数・時間を増やし、8か月目には週5日終日通所できるように。自分の強み弱みの理解と対策、ワークスキル(PCスキル・ビジネスマナー・報連相などの業務コミュニケーション等)を習得し、就労準備性が高まったことで自分に自信を持てるようになりました。
セルフケアと特性対策を積極的に学んだことで、心身ともに安定し、充実した日々を送れるようになりました。
就職先での配慮事項
- 手順が多い作業は書面で指示をおこなう、業務内容の確認の時間を設ける
- 指示命令系統の一本化(決まった上司から業務指示をおこなう)
- 過度な不安・緊張に陥った際には別室で休憩をすることを許可する